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ブックマーク / www.10plus1.jp (35)

  • 建築のなかの/建築のような

    たとえば日の場合──建築のなかの人々 建築写真には人が写っていない、とよく言われる。職業的に撮影される竣工写真を別にしても、建築雑誌の作品紹介として撮影される写真では周到に人が排除されている。あるいは周到にセットアップされている。アメリカの建築写真家で《ケース・スタディ・ハウス No.22》の写真で名高いジュリウス・シュルマンが撮影の際、フラッシュ・照明の隠し場所、細々としたインテリアの位置から、人物たちの衣装や配置について指示を出していたことは繰り返し語られてきた。住宅は生活の舞台であり、人物のセットアップあるいは演出(mise en scène=舞台に上げる)は、建築芸術と舞台芸術が姉妹であった西洋建築の伝統に正しく棹さしているというべきだろう。 一方で、日の建築写真において人物は嫌われた。木村伊兵衛・渡辺義雄、あるいは土門拳に代表されるリアリズムの地盤の堅固さをそこに認めても良い

    建築のなかの/建築のような
    ida-10
    ida-10 2010/07/20
    建築写真について/戸田穣
  • 対談:ゼロ年代の建築的状況をふりかえり、現在とこれからを考える(極私的に。)

    中谷礼仁氏、塚由晴氏 になっている──アトリエ・ワン『空間の響き/響きの空間』 司会──今日は塚由晴さんと中谷礼仁さんに、2000年代、いわゆるゼロ年代の10年間についてそれぞれご自身の活動振り返りをしながら、さらにこの先建築がどうなっていくか、都市がどうなっていくのかについて討議していただきます。ちなみに、10月の半ばにINAX出版から、アトリエ・ワンの『空間の響き/響きの空間』が刊行され、また、中谷さんも来年から『建築雑誌』(日建築学会)の編集長をなさるということです。それらについても触れながら、進めていただければ幸いです。 中谷──『空間の響き/響きの空間』は「になっている」という感じがしました。このは塚さんがこれまでしてきたことに対してすこし反省(自らをかえりみる)的な記述になっている。という形式に落とし込むときに重要なのは、いったん自分の作業を振り返ることだと思

    対談:ゼロ年代の建築的状況をふりかえり、現在とこれからを考える(極私的に。)
    ida-10
    ida-10 2010/01/04
    中谷礼仁×塚本由晴
  • ゼロ年代の都市・建築・言葉 アンケート

    assistant有山宙松原慈天内大樹池田剛介伊藤亜紗大山エンリコイサム荻上チキ木内俊克小林恵吾志岐豊平昌子勝矢武之戸田穣中川純中村竜治永山祐子南後由和濱野智史林憲吾平瀬有人福住廉藤村龍至保坂健二朗光岡寿郎村上祐資柳原照弘鷲田めるろアシュレイ・ローリングス assistant 有山宙assistant 松原慈天内大樹池田剛介伊藤亜紗大山エンリコイサム荻上チキ木内俊克小林恵吾志岐豊平昌子勝矢武之戸田穣中川純中村竜治永山祐子南後由和濱野智史林憲吾平瀬有人福住廉藤村龍至保坂健二朗光岡寿郎村上祐資柳原照弘鷲田めるろアシュレイ・ローリングス ゼロ年代の都市や建築を語るうえで、参照すべき──重要だと思われる──建築作 品・言葉・書物・映像・メデイア・出来事などをあげ、それについてコメントしてください。 有山宙(建築家/assistant) Banksy(グラフィティ・アーティスト)そしてParis H

    ゼロ年代の都市・建築・言葉 アンケート
    ida-10
    ida-10 2009/12/30
    assistant(有山宙+松原慈)/天内大樹/池田剛介/伊藤亜紗/大山エンリコイサム/荻上チキ/木内俊克/小林恵吾/志岐豊/平昌子/勝矢武之/戸田穣/中川純/中村竜治/永山祐子/南後由和/濱野智史/ほか多数
  • 特集:都市計画とアートプロジェクト アートによるまちづくり ──十和田と横浜の場合 - 10+1 web site|テンプラスワン・ウェブサイト

    トーク「建築の感情的経験」(渋谷区・2/19) レジデンス・プログラムを通じてオランダより招聘しているアーティスト、ペトラ・ノードカンプによるトー... シンポジウム「建築デザインにおいてテクノロジーという視点は有効か」3/7・新宿区 日建築学会建築論・建築意匠小委員会では、テクノロジーの発展が建築家とエンジニアの協働にどのよう...

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    ida-10 2009/06/07
    アートによるまちづくり──十和田と横浜の場合
  • 建築系ラジオ r4 現代建築を語る・聞く・読む

    若手建築家による建築論〈4〉 ヘルツォーク&ド・ムーロンと青木淳と藤壮介 勝矢武之+岡村裕次+藤原徹平+田中知博+松田達 2010年10月16日 東京都渋谷区某所 MP3 8.1MB 16'50'' 松田──青木さんは確かに表層的なところはあるかもしれない。でも、さっきの勝矢さんの話しは気になったのですが......青木さんの建築では、二次元と三次元が等価に扱われているような気がするんですよ。例えばヴィトンでも、ファサードから建築をつくり上げていくという方法と、空間そのものをつくっていくというくみ上げ方が、同時存在しているというのがすごく不思議で...... 出演者プロフィール 勝矢武之 1976年生まれ。1998年京都大学建築学科卒業。2000年同大学院修士課程修了。現在、日建設計勤務。 岡村裕次 1973年三重県生まれ。1997年横浜国立大学工学部建設学科建築学コース卒業。1998年

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    ida-10 2009/01/21
    「建築国際展とは何か」「米田明インタヴュー」ほか
  • 99 モンゴル

    ヘルツォーク&ド・ムーロンが100人の建築家を選び100の住宅をつくるプロジェクトの舞台は、かつてチンギス・ハンがモンゴル高原の遊牧民を統合し創設した史上最大の「遊牧国家」であった。モンゴルはその後の明、清、中華民国の時代を経るなかで定住化が始まった。1924年に世界で2番目の社会主義国として独立したモンゴル人民共和国は「定住国家」となった。1990年代初頭に市場経済へ移行し、家畜の私有化が行なわれ、2002年には「土地に関する法律」の改定により、土地の私有化が行なわれた。新たな資主義国家の幕開けと言えるだろう。 現在、その定住化の始まりの場所である首都ウランバートルは、中国ほどではないが建設ラッシュである。共産主義国に付きもののスクエアを中心として、ソ連の影響であろう折衷的建物や、多くは再建されたチベット様式・漢様式の寺院が建ち並ぶなかで、インフラが整備されガラスに覆われた建物が顔を出

    99 モンゴル
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    ida-10 2008/11/26
    モンゴル ゲル(パオ)の写真いっぱい
  • 石上純也レクチャー「ヴェネチア・ビエンナーレ建築展 日本館について」

    石上純也によるヴェネチア・ビエンナーレ建築展日館についての詳細なレクチャーです。ライブ録音のためやや聞き苦しい点もありますが、建築家自身による自作解説として貴重なものです。

    石上純也レクチャー「ヴェネチア・ビエンナーレ建築展 日本館について」
  • 議論が拓く世界──「LIVE ROUND ABOUT JOURNAL」評釈(前篇)

    2008年1月19日と26日の2回にわたって、東京・京橋のINAXギャラリーで「LIVE ROUND ABOUT JOURNAL」(以下「LRAJ」)と題したイヴェントが開かれた。レクチャラーは1970〜80年代生まれの総勢19名(組)の建築家。それぞれ15分間のレクチャーと5分間の質疑応答を行ない、その語りを直ちに文字起こし。編集、レイアウト、印刷まで済ませ、最後のディスカッションが終わる頃には冊子として観客に持ち帰ってもらおうという催しである。一連の作業は、同じ会場の観客席の後ろで進められていて、話も「LIVE」、編集も「LIVE」であることを実感させられる。それが相互に緊張感を与えて、実りはA4版12ページのフリーペーパー(×2回)に凝縮される。前代未聞の試みである。 もちろん、何もないところから、これほどのことはできないだろう。母体は、今まで4号が発行されたフリーペーパー『ROUN

    議論が拓く世界──「LIVE ROUND ABOUT JOURNAL」評釈(前篇)
  • 89 スリバチのすすめ

    東京の都心部は武蔵野台地(洪積台地)が東京湾にせり出した東縁部に位置し、その台地は西から東へ流れる川の浸作用によって刻まれ、7つの丘が連なる特徴的な地形を呈している。高低差10〜20mの谷は鹿の角のように枝分かれし、武蔵野台地の奥へと入り込む谷頭は三方向を台地(丘)に囲まれるため、「スリバチ状の谷戸」を形成している。フラクタルに存在する谷戸や丘の織りなす微地形を下敷きに、江戸から現代へと至る都市化の歴史を歩んできたのが東京の特徴とも言えよう。 地形とまちの関係を概略的に述べるとすれば、台地は江戸の昔、山の手として諸大名の江戸屋敷等に利用され、明治以降はその比較的大きな区画を生かして大学や病院、官舎、財閥系企業の用地として転用されてきた。再開発ではなく「置換」の歴史であった。一方の谷地も江戸の時代から下町として大きな区割りを変えず新陳代謝を繰り返してきた。丘の「山の手」と谷地の「下町」★1

    89 スリバチのすすめ
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    ida-10 2008/02/27
    東京のスリバチ
  • 10+1 Book Review

    これから2冊のについて書きたいと思う。2冊の差異、その2冊の間に流れた時間の意味について書きたいと思う。1冊は磯崎新が1975年に出版した『建築の解体』。もう1冊は五十嵐太郎の近著『終わりの建築/始まりの建築——ポスト・ラディカリズムの建築と言説』である。もちろんこの2冊は偶然に選択されたわけではない。『建築の解体』は、「1968年」という特殊な年号のまわりに生起したさまざまな刺激的な建築的状況に対する、最良のドキュメンテーションである。そして、五十嵐は彼自身あとがきのなかで告白しているように、『建築の解体』の後の30年間を総括しようという壮大な意図で、『終わり/始まり』を書いた。この2冊を読みさえすれば、20世紀から21世紀へと転換する、激動の30年間のアウトラインを巡ることができる。その転換の質、核心に到達することができる。21世紀にも「建築」を続けたいと思う奇特な諸兄にとって必読

    ida-10
    ida-10 2005/11/06
    隈研吾。 『建築の解体』から『終わりの建築/始まりの建築』への流れを読む
  • Villa Giulia

    最終回 フィレンツェのミケランジェロ建築[79点収録] [撮影者:菅野裕子(横浜国立大学大学院特別研究教員)] 199 インドのバンガロー [撮影者:土岐文乃(東北大学助教)+宮原真美子(日女子大学助教)] 198 西河村の伝統的風景 [撮影者:前田冴(東北大学大学院)] 197 ネパールの現状と被災状況 [撮影者:吉川彰布(一般社団法人ヒトレン)] 196 インド [撮影者:吉川尚哉(東北大学大学院)+川崎光克(東京大学大学院)] 195 あいち建築──名古屋スリバチ学会編 [撮影者:水野晶彦(名古屋スリバチ学会)] 194 あいちトリエンナーレ2016 [撮影者:水野晶彦(あい撮りカメラ部)] 193 エチオピア [撮影者:松宮かおる(Architect/株式会社毛利建築設計事務所海外設計部)] 192 スリランカ [撮影者:田中良平(東北大学大学院)+楠田博子(東北大学大学院修了)

  • 35 アーメダバード

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    ida-10 2005/08/19
    アーメダバード
  • 五十嵐太郎——2001年のヴァンダリズム

    世紀末にハルマゲドンはなかった。しかし、2001年9月11日、歴史を変える映像がとびこんできた。世界貿易センタービルの110階建てのツインタワーに旅客機が激突し、いともあっさりと全体が崩れおちたのだ。多くの建築の専門家ですら驚いたのだから、テロリストもこれほど見事な倒壊は予想しなかっただろう。完全に意表を突いたテロである。90年代は、爆弾をつめた車がビルに接近できないようにセキュリティの対策を錬っていた。1993年の世界貿易センターのテロも、地下駐車場で自動車が爆発している。だが、燃料を満載したジェット機が空から突っ込むことは簡単に防ぎようがない。かつてエンパイア・ステート・ビルの79階に爆撃機がぶつかる事故はあったが、16人の死者がでて、炎上したものの壊れはしなかった。しかし、通常、ビルはジェット機に対する安全性まで想定することはない。 もっとも、われわれが奇妙な既視感にとらわれたのも事

  • カップ・マルタンの休暇小屋

    ida-10
    ida-10 2005/05/27
    ますだ
  • 10+1 web site: 「〈ポスト〉マン」は何度ベルを鳴らすのか? 歴史と批評の間に広がる「スーパーフラット」な断層について|八束はじめ

    「〈ポスト〉マン」は何度ベルを鳴らすのか?──歴史と批評の間に広がる「スーパーフラット」な断層について プロの書評子は知らないが、私のような人間がすると、そのの前に読んでいたものが何かが微妙に影響する。塚由晴『「小さな家」の気づき』の書評の時も中国共産党の「長征」ものを読んでいたと書いた。評されるの著者たちからすれば関係ない話だから迷惑なことかもしれないが、人間のやることとて止むをえない。今度私が読んでいたのはアレクサンドル・コジェーブの『ヘーゲル読解入門』である。「入門」とあるが、とんでもない。サルトル、メルロー=ポンティからバタイユ、ラカンに至るまで将来のフランス思想界の大立て者になる人々を前に行なわれたヘーゲルの「精神現象学」の微に入り細を穿った注釈の講義である。その7章につけられた注(厳密には講義よりずっとあとの第2版に追加されたもの)、つまり「歴史以後」の姿をコジェーブが日

    10+1 web site: 「〈ポスト〉マン」は何度ベルを鳴らすのか? 歴史と批評の間に広がる「スーパーフラット」な断層について|八束はじめ
    ida-10
    ida-10 2005/05/09