仙台市の仙台寿司(すし)業組合と仙台観光コンベンション協会は、地元の白身魚を使った漬け丼「仙台ヅケ丼」の開発に乗りだした。漬け丼といえば赤身魚のマグロと決まっている相場を覆す発想。組合の各店は「笹かまぼこ、牛タンに続く仙台の新名物に育てたい」と5月のデビューに向けて試作を重ねている。 丼はアイナメやヒラメなど南三陸で取れた旬の生の白身魚をしょうゆとみりん、日本酒を混ぜたたれに漬け込み、県産米のご飯に乗せる。それ以外は各店のオリジナルで、たれの隠し味に仙台みそを加えたり、ネタを季節ごとに変えたりする、 組合に加盟する青葉区のすし店42店が5月中旬以降、順次献立に登場させる。価格は1200円程度で、気軽に食べてもらおうと、ランチメニューとして出す。 漬け丼のメニュー化は、市の地域連携フェローを務める東北大大学院工学研究科の堀切川一男教授が仙台の新名物の候補として、白身魚の漬け丼を提案した