こんにちは、パオロ・マッツァリーノです。 千葉県での少女誘拐殺人の容疑者が、見守り活動や防犯パトロールを熱心にやってた保護者会長だったことで、日本中の善男善女がパニックに陥ってます。凶悪事件が起きるたびに、見守り活動を強化しなければならないと威勢よく唱えてきたのに、その活動の張本人が犯罪者だったわけですから、目も当てられません。 私はかねがね忠告してきました。シロウトがやる見守りやパトロールには、気休め、おまじない程度の効果しかないですよ、だからやるのは個人の自由だけど、犯罪を抑止できるなどと効果を期待すると裏切られるし、逆効果になることもありえますよ、と。しかし、アタマの悪い善人たちは、なかなか耳を貸してくれません。 効果がない理由、その1。犯罪統計と防犯活動になんの関連も見出せないから。こどもが被害者になる凶悪犯罪が起きた町では、防犯活動をやってなかったのですか? そんなことはありませ