『ポケットに冒険をつめこんで』『量産型リコ-もう1人のプラモ女子の人生組み立て記-』『こむぎの満腹記』ーー。2023年に放映され、話題となったこれらのドラマを生み出したのは、企画プロデューサー・脚本家・クリエイティブディレクターである畑中翔太さんです。 つい誰かと共有したくなる、心が弾むような作品を世に出し続ける畑中翔太さんに、若者ならではの企画を立てるメリットや、周囲を巻き込む力を持ったクオリティーの高いアイデアを創出する方法についてお聞きしました。 若者ならではの“特権”はお客様目線で企画を考えられること―――はじめに、若者が企画を立てるメリットを教えてください。 学生や社会人になってから年数の浅い若者は、まだまだ「お客さん側の視点」をもっているところにメリットがあると思います。 社会人経験を積み上げてくると、どうしても「作り手側の目線」でしか物事をとらえられなくなってくるんですよね。