中田 敦 シリコンバレー支局 1998年慶應義塾大学商学部卒業、同年日経BP社に入社。ITproや日経コンピュータを経て、2015年5月からパロアルトに開設したシリコンバレー支局を拠点に、シリコンバレーの最新事情を取材中。 この著者の記事を見る
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中田 敦 シリコンバレー支局 1998年慶應義塾大学商学部卒業、同年日経BP社に入社。ITproや日経コンピュータを経て、2015年5月からパロアルトに開設したシリコンバレー支局を拠点に、シリコンバレーの最新事情を取材中。 この著者の記事を見る
清野 由美 ジャーナリスト 1960年生まれ。82年東京女子大学卒業後、草思社編集部勤務、英国留学を経て、トレンド情報誌創刊に参加。「世界を股にかけた地を這う取材」の経験を積み、91年にフリーランスに転じる。2017年、慶應義塾大学SDM研究科修士課程修了。英ケンブリッジ大学客員研究員。 この著者の記事を見る
「最初は気が狂っていると思われる。次に待っているのは戦いよ。だけど突然、あなたが世界を変えるの」。血液検査サービス会社、米セラノスのCEO(最高経営責任者)エリザベス・ホームズ氏は先日、このように語った(関連記事「47億ドルの資産を持つ世界最年少の女性ビリオネア」)。 だが世界を変えようとするなら、ホームズ氏はまず自分の考えを変えなければならない。この2週間あまり、ホームズ氏はメディアから集中砲火を浴びている。彼女が自社開発したと誇る血液検査技術は眉唾物だというのだ。 セラノスはシリコン・バレーの最も著名な「ユニコーン」の1社だ。「ユニコーン」とは、評価額が10億ドル(約1200億円)を超える、設立間もない未上場企業を指す。セラノスは、米国内だけで750億ドル(約9兆円)を超える血液検査市場に一石を投じることを目論んでいる。最近、投資家から4億ドル(約480円)の資金を獲得し、その評価額は
シリコンバレーで会議に出席する機会があれば、自分より前に座っているほかの出席者が、パソコンやタブレットを開いてどんな「内職」をしているか、ちょっと見渡してみると面白い。数年前はツイッター系のアプリを開いている人が多かったが、最近は、あずき色の枠で縁取られたサイトやアプリを開いている人を多く見かけるはずだ。 それが、噂のスラック(Slack)である。どう噂かというと、売り上げマルチプル(企業評価額が年間売り上げ額の何倍か)という「ベンチャーの人気指標」で、前回に紹介した三冠王、米配車アプリ大手のウーバーテクノロジーズに迫っており、この2社がほかをダントツに引き離している、ということだ(出所はこちら)。 スラックが提供している社名と同名の企業向けビジネスチャット「スラック」は、メッセージベースのチーム・コラボレーション・ツールである。カタカナばかりで申し訳ないが、漢字にしたらますます意味不明に
10月1日を期して、防衛庁の外局として「防衛装備庁」という新たな役所が発足することが、15日の閣議で決定したのだそうだ。 《1800人体制で防衛装備品の研究開発や調達、輸出を一元的に管理し、コストの削減を図る。自衛隊の部隊運用業務は自衛官中心の統合幕僚監部に集約し、内部部局の運用企画局は廃止する。中谷防衛相は記者会見で「新たな組織の下で、防衛省・自衛隊がより能力を発揮し、適切に任務を遂行できるようになる」と語った。》 と、読売新聞は書いている(こちら)。 なるほど。 不意打ちを食らった気がしているのは、単に私の現状認識が甘かったということなのであろう。 思えば、つい1週間ほど前、日本経済団体連合会(経団連)が、武器など防衛装備品の輸出を「国家戦略として推進すべきだ」とする提言を公表したというニュースが伝えられたばかりだった。 経団連がまとめた「提言」の具体的な内容は、こちらで読める(「防衛
暑い日々が続きます。読者の皆さん、体調など崩されていないでしょうか。今回の対話は体調管理についてです。 ○部下:「本当に暑いですね……熱帯夜が続きます」 ●営業課長:「今年は涼しい夏になると思っていたが正直なところキツいな」 ○部下:「キツいなんてものじゃないです。だるくて仕方ありません」 ●営業課長:「ちゃんと寝ているのか」 ○部下:「それが駄目です。昨夜は飲み会で2次会まで付き合ったら、帰宅が12時過ぎになってしまいまして。妻がクーラー嫌いなので扇風機をつけて寝ましたが夜中の2時まで眠れませんでした。汗が気になって5時に起きてしまったので、なんだか頭がクラクラします」 ●営業課長:「おいおい大丈夫か。ところで昨日の朝、君に頼んだ市場分析のまとめはどうなった。それができないとプロジェクトが先に進まない」 ○部下:「あ、すみません。今日、何とかやります。飲み会へ行ってる場合じゃありませんで
多国籍企業は、国境を越えて活動します。そして、多国籍企業が多数の国々にその諸機能を分散させて事業を展開するようになり、国家と企業の単純な関係性が崩れつつあります。その結果として様々な問題が生じています。 例えば、スターバックス、アマゾン、アップル、グーグル、マイクロソフト、フェイスブック、ツイッターといった名だたる多国籍企業があります。こうした企業が、複雑怪奇な方法を駆使して法人税を大幅に節約していることを、皆さんはご存じですか? なぜかアップルの日本法人が合同会社の形態をとっており、なぜか我々は日本法人のアマゾンジャパン株式会社からではなく、米国法人のAmazon.com Int'l Sales, Inc.から本や電化製品を直接購入しています。こうした企業は脱法行為を働いているわけではありません。しかしだからこそ、グローバル経営を考える上で極めて深刻な課題なのです。 アマゾン、グーグル…
3月の半ばに入院してから、早いもので、2カ月が経過した。 回復は、おかげさまで順調だ。 とはいえ、退院までにはまだしばらく時間がかかる。 今回は、足の不自由な人間から見た東京の風景について書いてみようと思っている。 このまま順調にリハビリが進めば、何カ月か後には普通に歩けるようになる。そうなれば、私はどうせいま考えていることや感じていることを忘れてしまう。それはもったいない。せっかく、車椅子移動者として、ある意味得難い体験をしているのだから、いまのうちに気づいたことを書き留めておきたい。 というのも、この先、あと20年もすれば、私はまた同じようにうまく歩けなくなる日を迎えるはずだ。その時のために、少しでも参考になる記録を残しておければというわけだ。 歩けなくなる日々は、読者の皆さんの未来にも、間違いなく訪れることになっている。 これは断言しても良い。 ただ、突然死する巡り合わせの人間だけが
シリコンバレーでのキャリアに不安を覚えます Q 将来、シリコンバレーで働きたいと思っています。ですが最近、シリコンバレーは暮らしにくく、非人間的な場所であるという意見を見聞きするようになりました。エンジニアの給料は確かに高いが、その分、家賃や物価も高く暮らすにはすごくお金がかかる、会社が傾けば簡単にクビになる、残業や休日出勤手当なんてものは一切出ない、家族手当や通勤手当の類のものは皆無、退職金という仕組みもない等々。40歳を超えたエンジニアは新しい発想が浮かばないとされ、管理職以外はお払い箱とも聞きます。そうした話を聞くとどうしても不安になってしまいます。 高校生・男 ミツハシ:ゴールデンウイーク期間中、今日は会社をお休みされている方も多いかもしれませんね。今回は趣向を変えて、「乗り移り人生相談」には絶対に舞い込まないであろう悩みを取り上げます。相談者は大阪の高校生。この悩みをシリコンバレ
「我に支点を与えよ。さすれば、地球を動かしてみせよう」。古代ギリシャの数学者アルキメデスは、物理の世界におけるテコの原理をこう説明した。 デジタルの世界にも独自のテコ、「プラットフォーム」が存在する。その上に多くのビジネスが構築される技術的支点のことだ。重要なプラットフォームを支配することで、経済力を得ることができる。 グーグルの独禁法違反問題が再燃 例えば米マイクロソフトは、OS(基本ソフト)「ウィンドウズ」というプラットフォームの力によって、業界全体の運命を定め、そこから生まれる利益の大きな部分を我が物にした。そして今、米グーグルがインターネット検索業界で占めている独占的地位を使って、マイクロソフトと同様のことをするのではないかとの懸念が持ち上がっている。 欧州は万全の準備を施そうとしている。EU(欧州連合)の行政を担う欧州委員会は4月15日、グーグルがネット検索市場において独占的地位
2014年は「イスラム国」に関連する事件が世界中で引き起こされた。9.11以降、イスラムに関する報道は日本でも欧米寄りの視点のものが大半である一方、本質的な部分がなかなか見えにくくなっている感がある。 筆者はアラブ文学が専門で、イスラム以前の詩歌や中世の散文文学、説話のほか、中世の史料なども研究対象としている。アラビア語の史料を読み解くことは難しくもあるが、アラブの人々の生活や彼らを繋いできた思考様式にダイレクトに触れることができるのは充実した瞬間(とき)である。本コラムではそうした文化・歴史的視点からイスラムの現在を読み解いていきたい。 預言者ムハンマドがイスラムを説き始めたのはどのような時代だったかを知れば、「イスラム国」の精神的背景が見えてくる。また、同時代の日本の状況からは、歴史の意外な符合の面白さを感じることもできる。 初期イスラム共同体への回帰 「過激派」や「テロリスト集団」と
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