「見切り発車」の災害がれき処理 (2012年1月21日 東京新聞)から抜粋 焼却ありき 密室で決定 昨年6月19日、東京・霞が関の環境省第一会議室。非公開で開かれた有識者会議「災害廃棄物安全評価検討会」は、福島原発周辺の警戒区域・計画的避難区域を除く福島県内の災害がれきの処理方針を了承した。非公開の理由は「表に出せないデータがある」(同省廃棄物・リサイクル対策部)だった。 密室で決まったのは、大きく言って (1)木くずなどの可燃物は、新たに放射能対策を講じなくても、既存の焼却炉で焼却可能 (2)放射性セシウム濃度が1キログラム当たり8000ベクレル以下の不燃物や焼却灰は 最終処分場に埋め立てが可能で、8000ベクレル超については一時保管ーの2つだ。 可燃物については「十分な能力を有する排ガス処理施設」との条件を付けた。「十分な能力」とは、ダイオキシン対策で整備された「ろ布式集じん機(バグフ