第72回 7年目を迎えた日本橋川EM浄化プロジェクトの成果(1) 「日本橋川にEMを投入し始めて満6年が経過した。投入当初の数年間で劇的な効果が現れ、公共水域の環境評価基準で類型指定「C」からAに改善された。その後は現状維持を目的にEM活性液の投入が続けられており、項目により多少の変動は認められるが、引き続き年々改善傾向を示している。したがって現状維持を目標にするならば投入量は50%減でも十分である。 余剰下水や降雨排水機能を主とした日本橋川は、殆ど無視された状態にあったが、その水質改善の結果、昨年より遊覧船も周遊できるようになり、観光にも大きく貢献するようになったが、注目すべきは日本橋から流れ出たEMが神田川、隅田川はもとより東京港全域を浄化し、下流の南側に位置する古川、目黒川、立会川、呑川、蛯取川を浄化し、外側の東京湾の生態系も大きく改善していることである。 三河湾の事例を挙げるまで