大分市と大分空港(大分県国東市)を結ぶホーバークラフト運航会社・大分ホーバーフェリー(大分市、木元智社長)は30日、運航を10月末で終了し、会社を清算すると発表した。 バスとの競争激化に加え景気悪化で利用客が落ち込み、経営が行き詰まった。負債総額は5億7300万円。5000万円の債務超過に陥っていた。 10月末まで運航を継続するため、30日午前、民事再生法の適用を大分地裁に申請し、保全命令を受けた。 同社は国内唯一のホーバークラフト運航会社で、1970年に県や大分交通、日本郵船などが出資して設立された第3セクター。71年10月の空港開港に合わせて運航を開始した。約30キロの海上を約30分で結び、4隻(100人、105人乗り)で1日26便運航している。利用客はピークの90年度は年間43万9000人。その後は自動車専用道整備などに伴ってバスとの競争が激化し、08年度は前年度比4万9000人減の