国土交通省は26日、自動車のナンバープレートへのカバー装着を法令で禁止することを決めた。数字や文字が見えにくくなり、警察の捜査などに支障があるとの指摘があるため。来年度にも実施する方針で、国交省の有識者検討会は同日、道路運送車両法改正の検討などを始めた。 カバーは主に樹脂製でファッションや汚れ防止が目的。色付きの製品にはナンバーが読みづらくなるものもあり、交通取り締まりを免れようとして装着する人も少なくないとみられる。透明度が高くても視認性が落ちることが確認されており、全面禁止に踏み切る。 国交省が平成21年の報告書でカバー禁止の必要性を指摘後、多くのカー用品店は取り扱いをやめたが、現在もネット通販などで入手できるという。ナンバープレートを見にくい角度で装着したり、フレームを付けて一部を見えづらくしたりすることも規制する方針。