神奈川県の真鶴町は9日、松本一彦町長の選挙人名簿の不正コピー問題で、松本町長ら関係当事者に対し刑事告発と損害賠償請求を行うと発表した。 決裁者は町長で、自身を告発することになる。 松本町長らをめぐっては、町民らが横浜地検小田原支部に告発状を提出しているほか、問題を調査している第三者委員会が4月、窃盗罪や公選法違反で「告発すべき」との報告書を町に提出していた。 松本町長は町職員だった2020年、町内の全有権者の個人情報が記された「選挙人名簿」の写しを違法にコピーし、初当選した町長選で使用したほか、特定の町議候補にも譲渡。 問題の発覚で去年12月に辞職したが、直後の出直し選挙で再選している。