■ 『シルヴィア・プラス詩集』 シルヴィア・プラス【著】、吉原幸子・皆見昭【訳】 思潮社(1995-04-01出版) ISBN:4783724334 からっぽでいたいか、それとも、からっぽになどなりたくないか。ここではっきりとひとと分かたれ、弾かれ、別れてきたようにおもう。「花など要らなかった。ただわたしが欲しかったのは/掌を上に向けて横たわり空っぽでいること。」――でも血はこんなにも赤い! ■ 『詩篇アマータイム』 松本圭二【著】 思潮社(2000-08-15出版) ISBN:4783712077 やっぱりこれは外せません。詩的な言い方を放棄して“かっこいい!”と叫びたくなるようなことばの魅力に興奮しつつ、ただそれだけで終わるものとはわけがちがう。言葉がすとんと、まっすぐ心にしみ落ちて、凄く感動します。その両立って稀なことです。 ■ 『人生論ノート』 三木清【著】 新潮社(1992-05