第3節アーセナルとのノースロンドンダービーで、ローマから獲得したばかりのエリック・ラメラに指示を出すビラスボアス監督。 今夏の移籍市場に、合計約1000億円もの資金を投じたプレミアリーグ勢。大型予算を支える巨額の“TVマネー”が、上昇の一途を辿っていることを考えれば、移籍金支出のリーグ記録更新に驚くことはない。しかしながら、今夏の活発な補強は、興味深い1つの変化をもたらした。獲得候補を洗い出して移籍交渉を担当する、「フットボール・ディレクター(FD)」の存在が見直され始めたのである。 イングランドでは、監督をチームを指導する「コーチ」ではなく、チームを総括する「マネージャー」と呼ぶのが一般的だ。チーム作りの全権を任される監督にすれば、10年ほど前に欧州大陸から輸入された「強化担当役員」のコンセプトは、自らの職域を脅かす悪しき経営概念。「ディレクター・オブ・フットボール」、「テクニカル・ディ
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