2006年3月27日付静岡新聞の1面トップに、<東海地震説に「間違い」>という大きな見出しの付いた、かなり長い記事が掲載されました。<提唱から30年 石橋教授見解>という副見出しが付いています。 しかし、この記事は私の見解を正しく伝えるものではありません。不正確な内容、センセーショナルな見出し、大きなスペース、掲載位置によって、私の本意とは懸け離れた記事になっています。それは、東海地震は当分(または永久に)起こらないのかとか、これまでの対策は無駄だったのかというような誤解を引き起こし、東海地震に備える行政、民間、個人、研究者・専門家の努力に水を差しかねないものです。東海地震の切迫性は依然として否定できず、これまでの取り組みは今後も一貫して続けていくべきものですから、この記事は「誤報」とさえ言えます。 私のところにも、自治体、マスメディア、研究者、一般の方から「真意を聞きたい」という問い合わ