ブックマーク / www.natureasia.com (26)

  • mRNAワクチン完成までの長く曲がりくねった道 | Nature ダイジェスト | Nature Portfolio

    今回のコロナ禍で大きく飛躍したmRNAワクチンの研究は、実は、何十年も前から、数百人の科学者によって進められてきた。 ファイザー社/ビオンテック社が開発したCOVID ワクチンの塩基配列。Ψはウリジン(U)ヌクレオチドを修飾したプソイドウリジン。 Credit: NIK SPENCER/NATURE 1987年末、ソーク生物学研究所(米国カリフォルニア州ラホヤ)の大学院生だったRobert Maloneは、メッセンジャーRNA(mRNA)鎖を脂肪滴と混ぜ合わせて「遺伝子ごちゃ混ぜ」スープを作り、そこにヒト細胞を浸した。すると、細胞はmRNAを取り込み、それに基づいてタンパク質を産生し始めた1。 自分の発見が医学にとって大きな可能性を秘めていることに気付いたMaloneは、後でこのことをメモし、署名と日付を入れた。1988年1月11日のメモには、細胞内にmRNAを送達し、細胞がこのmRNAか

    mRNAワクチン完成までの長く曲がりくねった道 | Nature ダイジェスト | Nature Portfolio
    invictus
    invictus 2023/10/03
  • 科学を変えた10のコンピューターコード | Nature ダイジェスト | Nature Portfolio

    Fortranからプレプリントアーカイブまで、プログラミングとプラットフォームの進歩は、生物学、気候科学、物理学を新たな高みへと導いた。 2019年、イベント・ホライズン・テレスコープ(EHT)のチームは、ブラックホールの実際の姿を初めて世界に見せてくれた。彼らが発表したリング状に輝く天体の画像は、従来の写真とは違い、計算によって得られたものだ。具体的には、米国、メキシコ、チリ、スペイン、南極点の電波望遠鏡が捉えたデータを数学的に変換することによって得られたのだ1。研究チームは、その知見を記載する論文とともに、ブラックホールの撮影に用いたプログラミングコードも公開した。科学コミュニティーが自分たちのやり方を確認し、それを足場にできるようにするためである。 このようなパターンは、ますます一般的になりつつある。天文学から動物学まで、現代のあらゆる偉大な科学的発見の背後にはコンピューターがある。

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  • マスク着用義務の解除について、科学の視点で考えてみる | Nature ダイジェスト | Nature Portfolio

    新型コロナウイルス感染者数の減少やワクチン接種率の上昇に伴い、米国などではマスクの着用義務が部分的に解除されつつある。この動きは早過ぎないのだろうか? 医療従事者をたたえつつマスク着用を呼び掛ける壁画。メキシコシティーにて撮影。 Credit: KOBI WOLF/BLOOMBERG/GETTY 米国ニューハンプシャー州の自然品マーケット「ウルフボロ・フード・コープ(Wolfeboro Food Co-op)」の正面入口には今も、「マスクを着用してください」と書かれたポスターが張ってある。最近までそのすぐ下に、同店が連邦政府の方針に従っていることを説明するポスターも張ってあった。 店長のErin Perkinsが下のポスターを剥がしたのは2021年5月14日のことだった。前日に、COVID-19(新型コロナウイルス感染症)のワクチン接種が完了した人は基的にマスクを着用する必要はない、と

    マスク着用義務の解除について、科学の視点で考えてみる | Nature ダイジェスト | Nature Portfolio
  • メンタルヘルス:COVID-19パンデミック下の日本における自殺率の変化 | Nature Human Behaviour | Nature Portfolio

    メンタルヘルス:COVID-19パンデミック下の日における自殺率の変化 Nature Human Behaviour 2021年1月15日 Mental health: Suicide rate changes in Japan during COVID-19 pandemic doi: 10.1038/s41562-020-01042-z

    メンタルヘルス:COVID-19パンデミック下の日本における自殺率の変化 | Nature Human Behaviour | Nature Portfolio
    invictus
    invictus 2021/01/22
  • コロナウイルスの致死性は? その答えに迫る科学者たち | Nature ダイジェスト | Nature Portfolio

    研究者たちは感染者致死率を使って新興感染症への対応策を判断しているが、流行の最中にその値を正確に算出するのは容易ではない。 多くの国々でウイルスに関連した死亡者を数え上げるのに苦労している。 Credit: MICHAEL DANTAS/AFP/GETTY 新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のような新興感染症に関する最も重要な疑問の1つは、それがどれだけ致死的なものなのかということだ。数カ月にわたってデータを収集してきた科学者たちは、感染者致死率(infection fatality rate; IFR)として知られる数値を使ってその答えに迫ろうとしている。この指標は、検査を受けていない人や症状のない人も含めた感染者のうち、その感染症によって死亡する人の割合を示している。 「IFRは集団免疫閾値と並ぶ重要な数値の1つで、新しい感染症の流行規模の把握と、それにどれだけ真剣に対応しな

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  • 社会科学:COVID-19の世界的流行に対する感染防止対策の効果を評価する | Nature | Nature Portfolio

    SARS-CoV-2の感染拡大を抑制するために6か国の政府が実施してきた大規模な感染防止対策(ロックダウン、移動の制限など)の効果の定量化について報告する論文が、Nature に掲載される。Solomon Hsiangたちは、計量経済学的方法を用いて、こうした対策の健康増進効果を明らかにし、6か国全体でCOVID-19の確認例(約6200万例)において予防効果あるいは感染を遅らせる効果があったと考えている。 現在のCOVID-19のパンデミックの間、世界各国の政府は、ロックダウン(都市封鎖)、移動の制限、学校や企業の閉鎖を含む多様な社会措置を導入し、人と人との接触を制限することによってSARS-CoV-2ウイルスの伝播を抑制することを目指しているが、こうした社会措置は、社会的、経済的に多大なコストを伴う可能性がある。疫学的モデリングは、どの対策を採用するのかという決定を行う際に参考となる情

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  • 科学出版の本当のコスト | 科学出版の未来 | Nature 特別翻訳記事 | Nature Portfolio

    低コストのオープンアクセスジャーナルの出現で、論文掲載料に対する出版社の付加価値に関して疑問の声が上がっている。 Credit: BRENDAN MONROE 原文:Nature 495, 426-429 (2013年3月28日号)|doi:10.1038/495426a|Open access: The true cost of science publishing Richard Van Noorden カリフォルニア大学バークレー校(米国)の分子生物学者である Michael Eisen に愚痴を言わせると、一切の遠慮がない。「研究論文の出版費用は、現在でもばかげているほど高い。もちろん我々も高額の掲載料をとられています」と彼は力説する。学術出版の主要な部分を占める査読が、科学界において無償で行われているにもかかわらず、完成した論文を科学者が読むためには、定期購読ジャーナルの出版社に

    科学出版の本当のコスト | 科学出版の未来 | Nature 特別翻訳記事 | Nature Portfolio
  • 科学出版の未来 | Nature 特別翻訳記事 | Nature Portfolio

    科学出版界は、400年近く続いたのんびりした印刷の時代を経て、クラウドコンピューティング、クラウドソーシング、ユビキタスシェアリングからなるテンポの速いインターネット時代に突入した。それに伴い、従来の出版モデルが再検討され、著者支払い型オープンアクセス出版などの新しい出版モデルが提案されている。Nature は、科学出版界で作用している力と、今後数十年の展望について考察した。 Credit: BRENDAN MONROE

    科学出版の未来 | Nature 特別翻訳記事 | Nature Portfolio
  • ニセの論文誌にだまされるな! | Nature ダイジェスト | Nature Portfolio

    論文投稿にかかわるサイバー犯罪が発生した。定評あるヨーロッパの科学論文誌2誌が、偽のホームページを使った、なりすまし犯罪の被害に遭ったのだ。この偽のウェブサイトに数百人の研究者がだまされ、著者負担金を払わされ、お金はアルメニアに還流した。 Credit: THINKSTOCK 問題となった論文誌の編集者が最初に詐欺に気付いたのは2012年で、詐欺を止めさせるための対策をとったが、今のところ何の成果もない。なりすまされたのは、ジュネーブ物理学・自然史協会(SPHN、スイス)が出版する総合論文誌 Archives des Sciences(1791年創刊)と、カリンチア地域博物館(オーストリア・クラーゲンフルト)が出版する植物学論文誌 Wulfenia だ。 犯人たちは、巧妙かつ細心の注意を払っており、正しい雑誌名だけでなく、そのインパクトファクター、住所とISSN雑誌コード(国際標準逐次刊行

    ニセの論文誌にだまされるな! | Nature ダイジェスト | Nature Portfolio
    invictus
    invictus 2013/06/06
    "定評あるヨーロッパの科学論文誌2誌が、偽のホームページを使った、なりすまし犯罪の被害に遭った"
  • ログイン | NPG Nature Asia-Pacific

  • 別種の恐怖 | Nature Neuroscience | Nature Portfolio

    脳の小さい領域である扁桃核は、人びとの恐怖やパニックに際し必ずしも必要ではないとの研究が、今週のオンライン版に掲載される。ヒトや動物での数十年にわたる研究により、扁桃核が恐怖に際し大きな影響を及ぼす役割をもつと示唆されてきたので、この研究結果は驚きをもって受けとめられる。 このことを示すために、Jon Wemmieほかの研究者は、扁桃核に障害を持ち、恐怖を感じないというまれな患者3人について調べた。この研究で3人の患者が経験したのは、二酸化炭素(CO2)を吸引すると呼吸が刺激され、恐怖を呼び起こす場合や、パニックに襲われることさえあるというものだ。患者の1人については、これは子どものころ以降、初めて感じる恐怖だった。この患者や同様の障害をもつ他の患者についてのこれまでの研究では、生命を脅かすような悲惨な出来事なども含め恐怖を呼び起こすさまざまな刺激に対し、扁桃核の障害は恐怖の欠如をもたらす

    別種の恐怖 | Nature Neuroscience | Nature Portfolio
    invictus
    invictus 2013/02/05
    ”扁桃核は、人びとの恐怖やパニックに際し必ずしも必要ではないとの研究”
  • 科学に挑む女性研究者たち キャリアパスの現状と課題にせまる | Nature 日本語版 Focus | Nature Research

    広告企画 Nature 2012年6月28日号 理系に進んだ女性に「リケジョ(= 理系女子)」という愛称がつけられている。結婚や子育てをしつつ、第一線で活 躍する女性の科学者や宇宙飛行士などの姿が報道される機会も少なくない。ただし数値的には、理系学部や研究者における女性の割合はかなり低い。日政府は1999年に『男女共同参画社会基法』を制定し、現在は「第3次男女共同参画基計画」において「2020年までに、社会のあらゆる分野で指導的地位を占める女性の割合を30%に」とする目標を掲げている。女性にとって、「理系を選択する」、「研究の中心的立場をこなす」とはどういうことなのか。リケジョ研究者のキャリアパスや支援の現状を探り、課題を浮き彫りにする。 サイエンスライター 西村尚子 理系における女性研究者のあゆみ 意外に思われるかもしれないが、近代科学の扉は、権力を握り、時間をもてあましていた中世

    科学に挑む女性研究者たち キャリアパスの現状と課題にせまる | Nature 日本語版 Focus | Nature Research
  • PhD大量生産時代 (ページ1):: News Feature

    Nature, (2011年) | doi:10.1038/472276a Published online 21 April 2011 世界では、これまでにないハイペースで博士号(PhD)が生み出されている。この勢いに歯止めをかけるべきなのだろうか。 David Cyranoski, Natasha Gilbert, Heidi Ledford 図1:博士号の増産傾向 | 拡大する 多くの国々では、高等教育の大幅な拡大によって、博士号の授与数が増加した。1998 年から2006 年までの全研究分野の博士号授与数の年平均伸び率を以下に示した。 SOURCE: OECD/CHINESE MINISTRY OF EDUCATION 博士号を手にした科学者が誇りに思うのは当然だ。今もそれは学界エリートへの立派な入場券であるが、かつてほどの輝きはない。経済協力開発機構(OECD)加盟国では、科学

  • 地震学、再建への道 :: Nature Comment

    invictus
    invictus 2011/05/26
    東日本大震災から約2か月半。5人の日本人地震学者が、今回の地震と津波から得た教訓について考察する。
  • 地震対策の再考が必要 :: Nature News

  • NPG Nature Asia-Pacific : Scientific Reports

    Scientific Reports — 論文出版の新時代 Natureの発行元であるネイチャー・パブリッシング・グループからこのたび創刊されるScientific Reportsは、一次研究論文を扱う、オープンアクセスの電子ジャーナルです。誌は、自然科学(生物学、化学、物理学、地球科学)のあらゆる領域を対象としています。 誌は、自然科学の特定分野の専門家が関心を持つような研究論文を迅速に査読して出版できる環境を備え、掲載論文への障壁なきアクセスを実現することを目的としています。 Scientific Reportsの主な特長: 速い — 迅速な審査と出版 厳しい — 1人以上の学者による査読(ピアレビュー) オープン — 論文はすべての読者に無料で公開され、著者が著作権を保有 目立つ — ブラウジング・検索機能の充実により、論文の認知度が確実に向上 相互リンク — nature.co

  • 日本の地震学、改革の時 :: Nature Comment

    Nature, (2011年) | doi:10.1038/nature10105 Published online 14 April 2011 日の地震学、改革の時 東京大学のロバート・ゲラー教授は「日政府は、欠陥手法を用いた確率論的地震動予測も、仮想にすぎない東海地震に基づく不毛な短期的地震予知も、即刻やめるべきだ」と主張する。 Robert Geller 石橋克彦・神戸大学名誉教授をはじめとする一部の地震学者が、20年以上も前から地震や津波による原子力発電所の損壊と放射性物質の漏洩の危険性を指摘してきたにもかかわらず、この指摘はほとんど顧みられることはなかった。3月11日のマグニチュード9.1の東北地震(東日大震災)のあとでさえ、テレビなどで今回起きた地震と津波を「想定外」と語る解説者は多い。 ならば、「想定内」の地震とは何なのか。それは、日政府の地震調査研究推進部(以下

  • Nature 特別翻訳記事 :: オンライン特集:日本を襲った大地震と核の危機 NPG Nature Asia-Pacific

    オンライン特集:日を襲った大地震と核の危機 去る3月11日にマグニチュード9.0の大地震と大津波が日を襲い、その後、原子力発電所で史上最悪の大惨事が発生しました。現在、日の人々は、この大災害と闘い、悩み苦しんでいます。ネイチャーでは、この危機に関する最新情報、今回の地震の巨大な破壊力の原因分析、原子力発電所災害への対応に苦慮する日政府、日の研究コミュニティーが受ける影響などについて、常に最新の情報を提供しています。 日語のコンテンツ News チェルノブイリ:ロング・グッドバイ チェルノブイリでの深刻な原子力災害から25年が経つが、汚染除去、監視作業はいまだに続き、健康への影響の研究は進んでいない。 Nature 471, 562-565 (2011年3月31日号) 予測できない放射線リスク 科学者たちは、福島県で発生した低線量被曝の長期的影響を予測しようと努めている。 Nat

  • チェルノブイリの遺産 :: Nature News

    Nature 471, 562-565 (2011年3月31日号) | doi:10.1038/471562a チェルノブイリの遺産 チェルノブイリ原子力発電所の事故から25年。現地では今もなお除染作業が続いているが、健康被害の研究は十分とは言いがたい状況にある。日はチェルノブイリから何を学ぶことができるだろう? Mark Peplow スラブティチ発の朝の電車は、トランプをしたり、電子書籍を読んだり、車窓から単調な氾濫原を眺めたりする通勤客で満員になっている。それは、ありふれた通勤風景に見える。しかし、40分の電車通勤を終えた彼らを迎えるのは、地下鉄の回転式ゲートではなく、ずらりと並んだ全身用放射線量モニターだ。こうして、世界最悪の原発事故現場となったチェルノブイリの1日が始まる。 作業員を乗せた電車がウクライナの荒廃した田舎を走り抜けている今この瞬間に、地球の反対側で、もう1つの危機

  • 予想外の場所で発生した巨大地震 :: Nature News

    Nature Japan > Nature > Nature 特別翻訳記事 > Nature News: Giant Shock Rattles Ideas about Quake Behaviour Nature 471, 274 (2011年3月17日号) | doi:10.1038/471274a 予想外の場所で発生した巨大地震 ほとんどの専門家は、日の三陸沖の地震帯がこれほど大きな地震を引き起こすとは思っていなかった。 RICHARD MONASTERSKY ノースウェスタン大学(イリノイ州エバンストン)の地球物理学者で、大地震と津波の研究をしている Emile Okal は、「今回日で発生した巨大地震は、われわれ専門家の理解がまだまだ不足していることを痛感させるものでした」と言う。3月11日の地震のマグニチュードは9.0で、日の観測史上最大のものだった。震源は三陸沖だったが