【研究 - 全般】 科学研究のベンチマーキング2011 -論文分析でみる世界の研究活動の変化と日本の状況 – NISTEP discussion paper 204 相変わらず日本の論文生産数は減少し、論文の「インパクト」も伸び悩むまま:ESI2011を概観する やはり大学教員が研究に割ける時間は減少していた:2002→08年で研究時間が2割減少という統計データ - 当blog 今年を締め括るエントリは、縁起でもないこんなタイトルになりました。 読んで字の如し、「2011年は日本のサイエンスは震災以前からずっと衰退していたことが明らかになった年だった」というものです。 というのも、先日オープンになった上記のNISTEP報告。これは純粋な論文数のみならず、国際的な「論文シェア」にも着目したものであり、先般より報告されているESI2011の不具合にあまり左右されない指標だとも言えます。その
【研究 – 全般】 もっと金が欲しいわけじゃない、ただ合理的なシステムを求めているだけ:神経科学の若手研究者たちによる公開提言 – 当blog 科研費の基金化やグラント申請事務のIT化など、一昨年リリースした公開提言の中で訴えた政策がいくつか実現されつつある中、意外にほとんど進んでいないポイントがあることを思い出したのでした。それが、(高額)研究機器の共有化。多分、全然進んでないと思います。 研究者なら皆さんご存知かと思いますが、大抵の研究機器は他所のラボの研究者たちに共同研究の形で無償で貸し出すことはできても、例えばランニングコストを負担してもらったり、はたまた有償レンタルの形で貸し出すようなことはできません。何故かというと、現在の規制では 個々の研究機器は特定の一つのプロジェクトで使用する目的で、その予算で購入されるものである 一方で科研費以下公的研究資金の大半は目的外使用を禁じられて
わたしは日本では年末に紅白歌合戦なんてものがあることすら覚えていなかったわけだけど、NHKによるレディ・ガガの曲の字幕翻訳がツイッターで議論になっているのを見かけた。で、なにかおかしいなあと思いつつ放送を見ていないわたしには分からない話だと思って放置していたのだけれど、id:saebouさんがブログでこんなことを書いているのをみかけて、とても驚いた。 動画が消されているので全部の字幕を検証することはできないのだが、途中一番ひどいなと思ったのが"Don't be a drag, just be a queen"を「ぼやいてないでいっそ女王になろう」と訳したところである。英語の映画やテレビドラマを普段から見て英語を勉強している人にはすぐわかると思うのだが、これはdrag queen(女装する男性エンターテイナー、日本語で表記するとドラァグクイーン。男装する女性エンターテイナーはdrag kin
印刷 ラブジョイ彗星が太陽の最接近を経て「生還」したところ(中央)。米航空宇宙局(NASA)の太陽観測衛星SDOが撮影した=NASA提供 米航空宇宙局(NASA)は太陽のすぐ近くを通過した後、無事「脱出」に成功した彗星(すいせい)の映像を公開した。彗星は主に氷でできており、太陽に接近しすぎると数百万度もある太陽の高層大気(コロナ)の影響で消滅するのが普通だが、特別に運がよかったらしい。 「ラブジョイ彗星」と呼ばれるこの彗星は、太陽のすぐ近くを通る軌道を持つ「クロイツ群」と呼ばれる仲間の一つで、オーストラリアのアマチュア天文ファンが昨年12月2日に発見したばかり。実際、同16日、日本の太陽観測衛星「ひので」などが太陽に最接近するところを観測した。 そのまま消滅すると思われていたが、約1時間後に奇跡的に太陽の反対側から出てきたところを五つの衛星が観測した。NASAは「マジで度肝を抜かれた
アラン・ソーカル,ジャン・ブリクモン[田崎晴明・大野克嗣・堀茂樹訳] (2000年5月24日刊行,岩波書店,東京,xxviii+338+30 pp., ISBN:4000056786 → 版元ページ|正誤表) 元のハードカバー版は今から十年以上前に出版されたが,その後は品切れになっていた.本書が今年2月に岩波現代文庫に入るとの情報を得て,ひそかに拍手をしている.イワナミ,えらいっ.文庫の「解説」は誰が書くのだろう? 【書評】※Copyright 2000, 2012 by MINAKA Nobuhiro. All rights reserved 第一線の思想家たちの誤思考・迷思考・欠陥思考を指摘いわゆる「サイエンス・ウォーズ」の火ぶたを切った張本人とされている、物理学者アラン・ソーカルとジャン・ブリクモンの話題の書『「知」の欺瞞』がようやく日本語で読めるようになった。社会構築論を標榜するポ
三菱ケミカルホールディングスは、太陽光で発電する新型の外壁材を2013年中に発売する。 屋根などに設置場所が限られるパネル型と異なり、日当たりがよいマンションなどの壁面として使える。再生可能エネルギーの普及に弾みがつきそうだ。超高層ビルの壁に使えば、1、2棟程度でも大型の太陽光発電所(メガソーラー)並みの発電能力を得られるという。 新たに開発したのは、現在使われているシリコン半導体の代わりに、石油などから作る有機物の半導体を使う有機太陽電池で、現在のパネル型太陽電池より薄くて軽い。光のエネルギーを電力に変換する効率も約11%で、実用化できる水準に達している。発電能力は1平方メートルあたり80ワット程度で、現在使われている一般的なパネル型(変換効率14~15%)の6~7割程度の発電ができる。 有機太陽電池は重いガラスの基板を使う現在の太陽電池より製造も容易で、生産コストはパネル型の10分の1
ザトウクジラ 漂着の原因は 1月2日 19時12分 2日朝、神奈川県小田原市の海岸で、体長6メートルを超すザトウクジラが打ち上げられているのが見つかりました。生後1年未満の子どものオスとみられ、専門家は、「今は沖縄や小笠原諸島などにクジラの群れが向かう移動のシーズンだが、子どものザトウクジラが相次いで漂着している。これから原因を詳しく調べたい」と話しています。 2日午前6時すぎ、小田原市小八幡の海岸で、釣りをしていた男性から、「クジラのようなものが打ち上げられている」と警察に通報がありました。警察と小田原市が現場を確認したところ、体長およそ6メートル30センチのクジラが、ほぼ仰向けの状態で波打ち際に打ち上げられていましたが、すでに死んでいたということです。小田原市が東京の国立科学博物館の専門家に確認してもらったところ、このクジラはオスのザトウクジラで、生後1年未満の子どもとみられるというこ
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