ブックマーク / viking-neurosci.sakura.ne.jp (25)

  • 「科学立国ニッポンの終焉」をシミュレートする — 大「脳」洋航海記

    【研究 – 全般】 対岸の火事と呼ぶには生々し過ぎる:スペインで科学研究管轄省庁が廃止&科技予算も6000億円以上カット 日でも現実味を帯び始めた「ニュージーランド型の大学改革」 Natureが報じる「減り続ける日の若手研究者と、低下し続ける日のサイエンスの生産性」 相変わらず日の論文生産数は減少し、論文の「インパクト」も伸び悩むまま:ESI2011を概観する / 再集計結果 - 当blog RIETI政策対談第7回「真の教育、研究水準の向上につながる大学改革とは」 もう何年来も日のサイエンスというと研究業績面では良いニュースがあっても、景気面では良いニュースなんてものは殆ど聞かれないわけで・・・先日もNatureが「日では若手研究者から減っていく」というショッキングなニュースを報じたばかりですが、この極端な不景気感はすっかり定着した感があります。 そしてあまり大々的なニュース

  • Natureが報じる「減り続ける日本の若手研究者と、低下し続ける日本のサイエンスの生産性」 — 大「脳」洋航海記

    【ポスドク問題】 Numbers of young scientists declining in Japan – Nature News “Government policies are hampering the country’s next generation of research leaders, advisory body says.” もう見たまんまです。詳しくはリンク先の文及びこの後に続く日語訳をお読み頂きたいのですが、端的に言えば 過去30年間で大学教員全体の人数は50000人から63000人に増えたが、35歳以下の若手教員の人数は10000人から6800人へと大幅に(30%以上)減った 40歳以下の大学教員数が減り続ける一方で、45歳以上の人数は増え続けている。また65歳以上の人数も増え続けている。 同時期に日のサイエンスの生産性が低下していることを関連付ける

    invictus
    invictus 2012/03/21
    "過去30年間で大学教員全体の人数は50000人から63000人に増えたが、35歳以下の若手教員の人数は10000人から6800人へと大幅に(30%以上)減った"
  • 世界規模で縮減するバイオ系サイエンス:米は壊滅、欧州も衰退、日本は横這い、中国とインドだけが伸長 – 大「脳」洋航海記

    【研究 – 全般】 Funding in 2012: “great recession” starts to bite (Macilwain C, Cell. 2012 Jan 20;148(1-2):14-6) Biomedical research budgets are frozen or falling in developed countries. Can expansion in developing nations continue as economic contagion spreads? 当blogでCellの記事を取り上げるのは珍しいのですが、今後の世界レベルでの科学技術予算動向を占う上で大変重要な資料なので取り上げてみました。 Cellにアクセスできる方には是非お読みいただきたいのですが、これはもう見たまんま。ズバリ「天気予報に喩えて」2012年のバイオ系サイエンス

  • 過当競争に喘ぐ日本のアカデミアと、その明るくない展望と – 大「脳」洋航海記

    【ポスドク問題】 文系の研究者になりたい人達に知っておいてほしいこと – bluelines 大学の教員になりたい全ての人のために – 生駒日記 日のアカデミアの将来はきっと明るい – むしブロ+ 日のアカデミアの将来は明るい、か? – lochtextの日記 公募のしくみ – bluelines 上記リンク筆頭のgorotakuさんの記事が大変な反響を呼び、それに連なる反応エントリが続々と出てきているようです。それらのエントリを既にお読みの方も多いと思いますが、1センテンスずつでまとめるとこんなところでしょうか。 大学教員(研究者)になる=応募者の中で絶対に1番になることであり、絶望的なぐらい困難で覚悟の要る挑戦 大学教員公募を勝ち抜くのは大変だし、ノウハウも要る 就活競争激化によって競争原理が働き、近い将来日のアカデミアは優秀な研究者だけが残るはず (3.への反論)むしろ過当競争

    invictus
    invictus 2012/01/10
    「アカデミアに『それでも残る』という覚悟のある若者が、優秀な若者だとは限らない」短期的にはインフレで全体の一部である教授の平均レベルが上がるとしても、アカデミック全体としてはその先地盤沈下を起こしそう
  • 2011年は震災以前からの「日本のサイエンスの衰退」がはっきりした年だった – 大「脳」洋航海記

    【研究 - 全般】 科学研究のベンチマーキング2011 -論文分析でみる世界の研究活動の変化と日の状況 – NISTEP discussion paper 204 相変わらず日の論文生産数は減少し、論文の「インパクト」も伸び悩むまま:ESI2011を概観する やはり大学教員が研究に割ける時間は減少していた:2002→08年で研究時間が2割減少という統計データ - 当blog 今年を締め括るエントリは、縁起でもないこんなタイトルになりました。  読んで字の如し、「2011年は日のサイエンスは震災以前からずっと衰退していたことが明らかになった年だった」というものです。 というのも、先日オープンになった上記のNISTEP報告。これは純粋な論文数のみならず、国際的な「論文シェア」にも着目したものであり、先般より報告されているESI2011の不具合にあまり左右されない指標だとも言えます。その

    invictus
    invictus 2012/01/03
    渡邊先生のコメントも興味深い。
  • 研究機器のさらなる共有化を!:ランニングコスト肩代わり、有償レンタル制度、はたまた中古品の払い下げを規制緩和で実現して欲しい – 大「脳」洋航海記

    【研究 – 全般】 もっと金が欲しいわけじゃない、ただ合理的なシステムを求めているだけ:神経科学の若手研究者たちによる公開提言 – 当blog 科研費の基金化やグラント申請事務のIT化など、一昨年リリースした公開提言の中で訴えた政策がいくつか実現されつつある中、意外にほとんど進んでいないポイントがあることを思い出したのでした。それが、(高額)研究機器の共有化。多分、全然進んでないと思います。 研究者なら皆さんご存知かと思いますが、大抵の研究機器は他所のラボの研究者たちに共同研究の形で無償で貸し出すことはできても、例えばランニングコストを負担してもらったり、はたまた有償レンタルの形で貸し出すようなことはできません。何故かというと、現在の規制では 個々の研究機器は特定の一つのプロジェクトで使用する目的で、その予算で購入されるものである 一方で科研費以下公的研究資金の大半は目的外使用を禁じられて

  • やはり大学教員が研究に割ける時間は減少していた:2002→08年で研究時間が2割減少という統計データ – 大「脳」洋航海記

    【研究 – 全般】 減少する大学教員の研究時間-「大学等におけるフルタイム換算データに関する調査」による 2002 年と 2008 年の比較- – NISTEP Discussion Paper 以前から大学教員・研究者の間では実感として囁かれてきたことが、ついに明確な調査結果という形で現れたという印象です。読んで字の如し、「大学教員が研究に割ける時間は減少している」というお話です。 分析結果では、2002 年の調査時、全大学学部の教員一人当たり年間平均研究時間割合は47.5%と職務時間全体の約半分を占めていましたが、2008 年調査では36.1%と、11.4 ポイント減少しました。このような研究時間割合の減少は、教育時間、及び社会サービス時間割合の増加が影響しています。 理学、工学、農学、医学などの8 の専門分野別に研究時間の割合を見ても、全ての分野で減少が起こっています。なお、2008

  • 相変わらず日本の論文生産数は減少し、論文の「インパクト」も伸び悩むまま:ESI2011を概観する – 大「脳」洋航海記

    【研究 – 全般】 Essential Science Indicators – トムソン・ロイター トムソン・ロイターのEssential Science Indicators (ESI)の2011年度版データが出揃ったということで、ちょっと調べてみました。そこで、総被引用数のベスト10を対象にちょっとしたグラフを書いてみることにしました。ちなみにベスト10はどこの国かと言いますと、 アメリカ ドイツ イギリス(イングランド) 日 フランス カナダ 中国 イタリア オランダ オーストラリア ということで、グラフを見てみましょう。なお、グラフは7つのタイムポイントで区切られていますが、各タイムポイントはそれぞれ2001-05年、2002-06年・・・2007-11年というように5年スパンで切り分けたものである点に注意が必要です。 まず総論文数。アメリカが低下傾向にあるもののぶっちぎりであ

  • 日本学術会議「ポスドク問題」提言を読んだ:実態調査は有意義、だが陳腐な提言よりもまず実効性のある策を – 大「脳」洋航海記

    【ドクター・ポスドク問題】 日学術会議 提言「生命系における博士研究員(ポスドク)並びに任期制助教及び任期制助手等の現状と課題」 学術会議からこんな提言が出てきたようです。文を読むと極めて細かに行われたアンケート調査結果が公開されていて、非常に興味深いです。それらの中からいくつか抜粋してご紹介すると・・ 福利厚生:ポスドク人の健保がないケースが10%、通勤手当も支給されないケースが33%、年休が「ゼロ」(存在しない)の人が11%いた 現在の職務内容:研究トレーニングのためと認識しているポスドクは25%程度で残りはプロジェクト遂行のためと回答するケース多し、現在の職のことを知ったきっかけは「大学院時代の指導教員」30%および「上司」20%、海外勤務経験は8割近くが「なし」(海外勤務を選ばなかった理由の1位は「帰国後日に職がないから」43%) 研究費:グラント応募を認められている人はポ

    invictus
    invictus 2011/10/01
    確かに実態調査て今更感があるし、提言がしょぼい。
  • やっぱり浮上した「そのまま科研費3割カット」の危険性:厚労科研費は満額支給されたが文科科研費は文科省レベルで見通し立たず – 大「脳」洋航海記

    【研究 – 全般】 東日大震災:科学研究費補助金が減額される可能性 – 毎日 「震災復興で予算が足りないから科研費3割カット」とは一体どういうことか? 科研費は無事今年度分が満額支給されるか?特例公債法案がようやく可決へ – 当blog 我々研究者がうかうかしている間に、危惧していた事態が迫りつつあるようです。読んで字の如し、先に7割が支払われたまま滞っている科研費の支給が、そのまま震災復興財源確保のために差し止められ、最終的に3割カットされる可能性があるというお話です。要点だけ書くと、 厚労省の管轄である既に厚労科研費は全額が支給された にもかかわらず文科省の管轄である文科科研費は未だに文科省レベルで見通しが立っていない 満額支給になるかどうかは文科省でも10月にならないと見極めがつかない ということのようです。ここから色々なことが考えられますが、個人的な推測としてはやはり財務省レベ

  • 科研費は無事今年度分が満額支給されるか?特例公債法案がようやく可決へ – 大「脳」洋航海記

    【研究 – 全般&ニュース】 公債法案が衆院通過=24日成立見通し – 時事 当blogでも警鐘を鳴らす記事をリリースした「科研費3割カット案」問題ですが、その元凶?となっていた特例公債法案の宙ぶらりん状態がようやく解消され、今月中に何とか可決されそうな情勢となりました。 ただ、ちょっと気掛かりな点が2点ほどあります。一つは、そもそも「科研費一旦7割支給」通知の中に特例公債法案の件は特に何も触れられていなかった点。中の人(というか要するにMEXTの担当者の方々)のTwitter上でのコメントなどから、ズバリ公債法案宙ぶらりんが元凶であることはわかっているのですが、公式にはそうは言及されていないので何となくスッキリしないのも事実です。 そしてもう一つは、「科研費は分割払い」という注意書きが政府予算執行云々とは別に付け足されている点です。これは正直言って不気味ですね・・・。 最後に。何度でも書

  • 保存版:卒論は「論文を書く練習」、修論は「研究をする練習」、博論は「研究者になる練習」 – 大「脳」洋航海記

    【大学・大学院】 Togetter - 卒論は「論文を書く練習」、修論は「研究をする練習」、博論は「研究者になる練習」 ついに10,000PVを超えてしまった上記のTogetterまとめ。  折角なので、当blogの方にも文をコピーしてそのまま置いとくことにしました。ただ、単にコピーしただけではつまらないので、一応Twitterでは呟き切れなかった補足も付けて、当blogの書式で読みやすいように箇条書きなどに改訂しました。 なお、このまとめの説明欄にも書きましたが、ここで想定しているのは僕の専門である神経科学のような、自然科学&生命科学系分野のお話です。よって、分野によっては全く事情が異なる可能性があることを予めお断りしておきます。 <卒論:論文を書く練習> 卒論は「論文を書く練習」。大抵の学科では内容よりも「卒論を書き上げた」という事実が重視される。だから、実験・調査・製作そのものより

  • 「震災復興で予算が足りないから科研費3割カット」とは一体どういうことか? – 大「脳」洋航海記

    神経科学系のポスドクが、脳研究に関する論文・神経科学の大衆化・ポスドク問題・ワインetc.についてマニアックに綴るblog 【研究 – 全般】 平成23年度科学研究費助成事業(科学研究費補助金(特別推進研究、基盤研究、挑戦的萌芽研究、若手研究、研究活動スタート支援))の交付決定について 平成23年度科学研究費助成事業(科学研究費補助金(学術創成研究費))の交付決定について いきなりこんなニュースが飛び込んできてびっくりしたのが先週末。僕も若手Bの継続分を持っているので、決して他人事ではありません。 なお、平成23年3月11日に発生した東日大震災により甚大な被害が生じたことから緊急に財源確保が求められる可能性があり、今後の状況によっては交付額の減額変更を行う可能性があります。この場合、各研究課題の年度交付する補助金の額は、今回の交付決定額にかかわらず減額されることとなりますので、当面、各

    invictus
    invictus 2011/07/16
    まだ減額は決定してはいない。何にしてももっとちゃんとした説明が必要なのは確か。男女なんとかや中国をわざわざ引き合いに出してくる人はなんなんだろ。研究者だとしたら悲しいはなし。。。
  • 放射能汚染レベルを「隠し」「無理矢理にでも」売ろうとするから「風評被害」になるという事実を農水省は理解していない – 大「脳」洋航海記

    【放射線・放射能対策】 基準値超のお茶、出荷停止できず 農水「飲用は薄い」VS厚労「検査必要」 – 産経 via Yahoo!ニュース 当の「風評被害」を避けるために必要なこと – 当blog 何というか、「作物を売らなければ生産者の生活が成り立たない」のは理解できるんですが、その余計な後押しがさらなる深刻な「風評被害」を招く危険性があるということを農水省は全く理解していないようです。 何度でも書きますが、ここで無理矢理にでも基準値を超えた茶葉を出荷すれば確実に消費者全体に疑心暗鬼が広がって、基準値を超えた産地以外から出荷された茶葉も売れなくなります。そうして放射能汚染と全く無縁の産地までもが巻き添えをってしまえば、これは立派な「風評被害」です。「茶業界は商売を優先して情報を隠蔽する」という認識が広がれば、以後二度と日の茶葉が売れなくなる危険性すらある愚行だと思います。 大事なことは

  • 研究発表をする上で最低限守りたい7箇条 – 大「脳」洋航海記

    【研究 – 方法】 関連ツイートのtogetter – vikingjpn @ Togetter このエントリとほぼ同じタイトルでトゥギャったんですが、140字ではまとめ切れなかった部分も含めてついでに当blog上でまとめておきます。これから国際会議や誌上発表などに臨もうという若い人(この言い方オッサン臭くて嫌だな)に参考にしていただければ嬉しい限りです。 一応再掲しておきますが、概して若い人の研究発表を見ていると「細大漏らさず」「事実に忠実で」「過不足なく」というところばかり心がけていて、まるでテクニカルレポートのような発表をしている人が学会発表や投稿論文でも多いんじゃないかという印象を感じます(中には若くても図抜けてimpressiveな発表をやってのける人も勿論いますが)。 学会プレゼンや誌上発表というのは、(音楽)アーチストにとっての「ライブ演奏orコンサート」や「CD(MP3配信

  • Nature曰く「日本の博士課程制度は存亡の危機に瀕している」 – 大「脳」洋航海記

    【ドクター・ポスドク問題】 Education: The PhD factory - 20 April 2011, Nature472, 276-279 (2011) Japan: A system in crisis Of all the countries in which to graduate with a science PhD, Japan is arguably one of the worst. In the 1990s, the government set a policy to triple the number of postdocs to 10,000, and stepped up PhD recruitment to meet that goal. The policy was meant to bring Japan’s science capacity u

  • ドクター・ポスドク問題その後(完):ついに自分が「当事者」になった – 大「脳」洋航海記

    【ドクター・ポスドク問題】 博士漂流時代 「余った博士」はどうなるか? – DISCOVERサイエンス via Amazon 私事ですが、先日ようやく次のポジションが決まりました。さすがにまだまだ修業が必要な状況ですので勿論任期制なのですが、ともあれこれで研究者キャリアを継続させていくことができそうです。 当blogを始めたのが、ちょうど今のポスドクの職に就く3ヶ月前のこと。あれから5年、ついに僕がポスドク問題の「当事者」になりました。 思い起こせば、事実上内々定をいただいて決まりかけていた次のポジションが「予算計画変更」によってちょうど1年前のこと。その時は事業仕分けの余波もあり、「現政権ならいきなり引っくり返すこともあり得るな・・・」と警戒して現在のポジションの契約を任期満了まで延長しておいたことで、辛うじて失業は免れたのでした。かくして、普通の「研究者の就活」を始めることに。 しか

  • 勝って兜の緒をさらに締めよ:科学技術予算「増額」は朗報、だが基礎研究体制の合理化&改革の必要性はさらに増している – 大「脳」洋航海記

    【研究 – 全般】 平成23年度予算 – 文科省 平成23年度予算案閣議決定。土壇場での科学予算増額(@takuya3110さんのツイートまとめつき) – 科学政策ニュースクリップ もっと金が欲しいわけじゃない、ただ合理的なシステムを求めているだけ:神経科学の若手研究者たちによる公開提言 日の大学・研究機関が「ニュージーランド的破滅」を免れるためにやるべきこと ついに国が「基礎研究体制の改革・合理化」に動き出した:持続発展可能なサイエンスを未来の子孫のために残そうという運動 「科研費の単年度主義」撤廃が始まった:基金運用によって年度をまたいだ繰越が可能に – 当blog RIETI政策対談第7回「真の教育、研究水準の向上につながる大学改革とは」 - RIETI 結局、クリスマスイヴの土壇場になって現総理の「ごり押し」によって科学技術予算の増額が決定。学振PDや科研費若手が消滅するん

  • 「科研費の単年度主義」撤廃が始まった:基金運用によって年度をまたいだ繰越が可能に – 大「脳」洋航海記

    【研究 – 全般】 科学研究費、繰り越し可能に…一部を基金で運用 – 読売 ついに国が「基礎研究体制の改革・合理化」に動き出した:持続発展可能なサイエンスを未来の子孫のために残そうという運動 もっと金が欲しいわけじゃない、ただ合理的なシステムを求めているだけ:神経科学の若手研究者たちによる公開提言 – 当blog 今年2月の公開提言で提案された「予算単年度主義の撤廃」。その後、文科省「予算監視・効率化特命チーム」によって政策化がなされた一方で政策コンテストで惨敗という憂き目に遭いながらも、ついにここまでたどり着きました。 確かに、傍から見れば大した変更ではないのかもしれません。しかしながら、年度末に無計画に消費される予算の額を考えれば、これで節約できる予算の無駄は計り知れません。紛れもなく、これは公開提言が掲げた「基礎研究体制の改革と合理化」実現の第一歩であると見て良いと僕は考えます。 政

  • 今こそ合理的な基礎研究体制への転換を:社会への説明責任を果たし、理解が得られるその日まで頑張れるようにするために – 大「脳」洋航海記

    【研究 – 全般】 <合理的な基礎研究体制への転換とは> もっと金が欲しいわけじゃない、ただ合理的なシステムを求めているだけ:神経科学の若手研究者たちによる公開提言(追記2件あり) 日の大学・研究機関が「ニュージーランド的破滅」を免れるためにやるべきこと ついに国が「基礎研究体制の改革・合理化」に動き出した:持続発展可能なサイエンスを未来の子孫のために残そうという運動 – 当blog <転換が求められる理由とは> 「事業仕分け」後に想定される最悪のシナリオ:ポスドクを含めた全ての若手研究者がリストラされ、後継者がゼロになった「科学先進国ニッポン」は終焉を迎える 日でも現実味を帯び始めた「ニュージーランド型の大学改革」 学振PD枠も自主改革案もA-D評価で「C」…国は何をどうしたいのか?:政策コンテスト速報(追記あり) 学振PD騒動雑感:なぜポスドクの人件費は「生活保護」扱いされるのか

    invictus
    invictus 2010/12/05
    まあ確かに、やれることやるべきことはたくさんあるとは思います。