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ブックマーク / joi.ito.com (11)

  • 人工知能の応用における倫理やガバナンス面の課題 第2部 予測 - Joi Ito's Web - 日本語

    Applied Ethical and Governance Challenges in Artificial Intelligence(人工知能の応用における倫理やガバナンス面の課題)という授業をJonathan Zittrainと共同で行なっている。ティーチングアシスタントのSamantha Batesがまとめたシラバスや概要を3回に渡ってブログ投稿する予定で、今回が2回目。John BowersとNatalie Satielもティーチングアシスタントを担当している。1回目のポストはこちら。 僕なりに要点をまとめてみた。 第1部では、この分野の定義付けを行い、いくつかの課題を理解しようとしてみた。この分野における文献の多くでは、公平性と説明可能性は曖昧な定義による単純化し過ぎる議論で語られており、懸念が残る形で終わった。また、敵対的攻撃や類似するアプローチなどの新しいリスクに対して、技

  • 社会参加型 (society-in-the-loop) 人工知能 - Joi Ito's Web - 日本語

    Photo by wp paarz via Flickr - CC BY-SA 社会参加型 (society-in-the-loop) 機械学習という用語を使うのをぼくが初めて効いたのは、イヤド・ラフワンがそれを口にしたときだった。かれはScience に掲載されたばかりの論文を説明していたところで、その論文自動運転車に人々がどんな判断を行ってほしいと思うかについて世論調査を行うというものだったお----哲学者たちが「トローリー問題」と呼ぶものの現代版だ。この考え方は、世間の優先順位や価値観を理解することで、社会が倫理的と考えるやり方で機械が振る舞うように訓練できるというものだ。また、人々が人工知能 (AI) とやりとりできるようにするシステムを作って、質問をしたり行動を見たりすることで倫理を確かめてもいい。 社会参加型 (society-in-the-loop) 機械学習は、人間参加型

    isrc
    isrc 2016/07/03
    機械学習ツールを万人が使えるようにして、とてもオープンで包含的な対話を実施し、人工知能の進歩からくる力を再分配することが必要になる。見かけ上だけ倫理的に見えるよう訓練する方法を考案するだけじゃダメだ
  • AI時代の仕事の未来 - Joi Ito's Web - 日本語

    The library at the Minerva Priory, Rome, Italy. 訳:Hiroo Yamagata 最近、技術研究者、経済学者、ヨーロッパの哲学者や進学者たちとの会合に参加した。参加者は他に、アンドリュー・マカフィー、エリック・ブリニョルフソン、リード・ホフマン、サム・アルトマン、エリック・サロビル神父だ。ぼくにとってこの会合が特におもしろかったのは、会話に神学的(この場合キリスト教的)な視点があったことだった。話題の中に出てきたのが、人工知能仕事の未来だった。 機械が人間にとってかわり、多くの人々を失業させるのではという問題は、何度も繰り返されてはいるけれど、未だに重要であり続けている。サム・アルトマンらは、生産性の激増は経済的な過剰を作り出して、失業者にはユニバーサルな「ベーシックインカム」を支払えるようになると論じた。ブリニョルフソンとマカフィーは「負

    isrc
    isrc 2016/06/19
    仕事の概念を、これまで一般に理解され受け入れられてきた生産性概念と切り離せないだろうか? 活動性とユーダイモニアの観点からすると「内面の仕事」というのがもっと有意義なものと捕らえられないものだろうか?
  • フィンテック・バブル - Joi Ito's Web - 日本語

    Photo by Martin Thomas via Flickr - CC-BY 訳:Shin'ichiro Matsuo 2015年のブログポストで、ビットコインがいろんな点でインターネットに似ていると思っている話を書いた。そこで使ったメタファーは、ビットコインは電子メール――最初のキラーアプリ――みたいなものであり、ビットコインに使われているブロックチェーンはインターネットのようなものだ――つまり電子メールをサポートするために普及したけれど、その他の実に多くの目的にも使えるインフラ――というものだった。ぼくは、インターネットがメディアや広告に対して果たしてきたものと同じ役割を、The Blockchain(訳注:ビットコインのブロックチェーン)が金融や法律に果たすのではないかと示唆した。 今でもぼくはこれが正しいと思っているけれども、産業界は舞い上がりすぎている。10億ドル以上のお金

    isrc
    isrc 2016/06/17
    産業界は舞い上がりすぎている。インターネットは、オープンな標準に基づく明確なレイヤを持っていたからこそうまく行った。ブロックチェーンは、レイヤがどこにあるか、標準への合意プロセスをどう仕切るべきか
  • ビットコインとブロックチェーンに関する現状に関する私の視点 - Joi Ito's Web - 日本語

    訳:松尾真一郎 以前のポストで書いたように、ブロックチェーンはインターネット並の破壊力を持ち、多くの機会とイノベーションを解き放つポテンシャルを持つと思うし、各種トランザクションのための、普遍的で、互換性を持ち、信頼できる低コストなネットワークになる可能性があると思う。しかしブロックチェーンは巨大なポテンシャルを持つ一方で、インターネットとOpen Webで過去も現在も経験したものと、似てはいるが多くの点でとてもちがう課題にこの技術は直面している。 私は、ビットコインとブロックチェーンの現状を心配している。 一部にはこの業界への過大投資、また一部にはビットコインがインターネットなどよりはるかにお金がらみであるため、この技術はインターネット初期ではまったく類似例がなかった危機を経験している。それでもインターネットの形成過程は、いくつか重要な教訓を与えてくれる――特に重要な点として人材の問題と

    isrc
    isrc 2016/03/01
    今日の急激な成長は、ガバナンスという観点からこのコミュニティに不意打ちを食らわせてしまい、コア開発者はスケーリングがビジネス上の肝となっている、商業的利害関係者とうまくインターフェースが取れずにいる。
  • Bitcoin とインターネットの類似点と相違点 - Joi Ito's Web - 日本語

    この投稿で僕は、技術歴史における、現在と別の重要時期/ターニングポイントとの強い類似性を掘り下げてみたいと思っている。このような比較で常なのが、相違点が、類似点同様に示唆を含んでいるということだ。どこまでメタファーを適用していくのがよいのかまだわからないが、我々はBitcoin の未来について、インターネットの歴史から多くを学ぶことができるかもしれない。Bitcoin に関する投稿は今回が初めてだし、主張を通すことよりも皆さんに反応や新しい発想をいただくことに主眼を置いている。フィードバックや、僕が読むべき内容へのリンクなどをいただけると非常にありがたい。 僕は根っからのインターネットパーソンであり、格的なビジネスライフを始めたのがインターネットの黎明期であって、成人後の人生のほとんどをインターネットのレイヤーや要素を組み上げる仕事に関わってきた。日発の商用インターネットサービスプロ

    isrc
    isrc 2015/01/27
    Emailがインターネット黎明期のキラーアプリであったのと同様に、僕は Bitcoin がブロックチェーンにとっての最初のキラーアプリだと考えている。eBay、Amazon および Google に相当するものが発明されつつあるのだ
  • 導師と、目的と、心を満たすもの - Joi Ito's Web - 日本語

    自分の24歳の誕生日はとても明確に記憶している。1990年で、映画「インディアン・ランナー」の共同制作責任者の仕事を終えたところだった。東京の六木にあるナイトクラブを、シカゴの「The Smart Bar」のチームと共に経営していた。マドンナが「ヴォーグ」をリリースしたばかりで、シカゴのハウスミュージックがアシッドハウスに進化し、レイブシーンが盛り上がっていた。世界も僕の人生も、楽しくて騒がしい時期だった。 僕が最初にTimothy Leary(ティモシー・リアリー)に出会ったのは共通の友達である、当時 Kyoto Journal の編集長を務めていた David Kubiak(デビッド・クビアック)を通じてだった。レイブシーンにより1960年代的テーマがいくつもリバイバルしていたため、ティムに会えるのを非常に楽しみにしていた記憶がある。僕は意識と精神について書いたをいくつか読んで自分

    導師と、目的と、心を満たすもの - Joi Ito's Web - 日本語
    isrc
    isrc 2014/10/07
    どんな形での実践もやればやるほど上手くなっていくものの、マインドフルネスと瞑想のそもそもの目的は自分が「今」にいることで、目的意識や利己主義にかられたり、未来や過去に気をとられることではないのだ
  • 脱専門性について - Joi Ito's Web - 日本語

    メディアラボに着任して最初に学んだ言葉のひとつに「antidisciplinary」(脱専門的)というものがある。新設の教員職の求人情報に、必要条件として記載されていたのだ。異なる専門の人々同士が連携することを「interdisciplinary」(学際的)と言うけれど、脱専門的なプロジェクトというのは、いくつかの専門分野の総和ではなく、真新しい何かを意味している。「脱専門性」という言葉自体、定義が難しい。僕自身は、従来の学界的な意味での専門分野の区分けに適合しない何か、もしくは誰か、すなわち独自の語句、フレームワークや手法をもつ研究分野、の意味に解釈している。研究者の多くは、論文審査(ピアレビュー)のある著名な専門誌への掲載回数でその実績をはかられる。論文審査は通常、ある人が属する専門分野の実力者たちが、その人の仕事をレビューして、重要かつ独創的であるかどうかを判断するというものだ。この

    脱専門性について - Joi Ito's Web - 日本語
    isrc
    isrc 2014/10/03
    「antidisciplinary」(脱専門的)/新設の教員職の求人情報に必要条件として記載されていた/既存の専門分野の中間に位置しているか、あるいはそれらを超越しているため、どの専門分野にも当てはまらない人材
  • キッチンカウンターでバイオハック - Joi Ito's Web - 日本語

    Synbiota(シンバイオータ)について初めて耳にしたのは今年のSXSWi で彼らが Accelerator Award を受賞した時のことだった。発表によると Synbiota は世界中の科学者、研究者、大学などを繋げ、遺伝子工学を用いて複雑な問題を解決するバーチャル連携サイトとのことだ。彼らはその週のうちに世界初の大規模オープンオンライン科学(Massive Open Online Science、MOOS)イベントの実施を発表した。「#ScienceHack」と銘打たれたそのイベントは、世界中の何百という研究者たち(よくわからない僕らみたいなのも含む!)が新型の「ウェットウェア」キットを使い、来なら高額すぎて作れない部類の医薬品を数分の一のコストで作り出す、というものだった。 ひと月後、以下のメールが届いた。 From: Connor Dickie To: Joi Ito Cc:

    isrc
    isrc 2014/08/27
    世界中の何百という研究者たち(よくわからない僕らみたいなのも含む!)が新型の「ウェットウェア」キットを使い、本来なら高額すぎて作れない部類の医薬品を数分の一のコストで作り出す
  • MIT Media Labに参加するにあたって - Joi Ito's Web - 日本語

    今回、MIT Media Labの新しい所長に選んでもらったことを光栄に思う。 去年の11月僕は、シリコンバレーを拠点に活動するたくさんの人々がオックスフォードを訪れ、起業家や大学生などと交流する魅力的なイベント「シリコンバレー・フォーラム(Silicon Valley comes to Oxford)」に出席した。こうしたカンファレンスは旧友と再会をするまたとない機会となることが多い。 今回のカンファレンスには僕が知る中でも最も魅力的な人物の一人であるMegan Smithが出席していた。 Meganと会うと、よくこうなるのだが、僕達はとにかくいろいろな事について語り合った。 その中でMeganが、「Joi, MIT Media Labの所長になるのに興味ない? 実は今、ちょうどNicholas Negroponteとその話をメールでしていたの」と突然僕に言った。僕は、「うーん...よし

    isrc
    isrc 2011/04/26
    僕はシリコンバレーベンチャーのスタートアップの熱心な信者だが、その一方でベンチャーキャピタルと公開マーケットの性質によって起こってしまう長期的なトレードオフには本当に失望していた。
  • モバイルインターネットの是非 - Joi Ito's Web - 日本語

    モバイルでのインターネットについては、僕が話した人のほとんどは大いにこれを歓迎している。日政府は2006年、携帯電話でインターネットをする人のほうがコンピュータでインターネットをする人よりも多いと、誇らしげに発表した。オンラインサービスはこぞって「モバイル戦略」を語り、ベンチャー・キャピタルは最新のモバイル系新興企業に群がっている。 モバイルや、モバイル用の新しい優れたアプリケーションやデバイス自体、何の問題があるとも思わない。けれどここで忘れてならないことは、実際に機能しているモバイルネットワークのほとんどは、規制されたもしくは非公開の技術を多く用いる少数の携帯電話会社が運営しているインフラがその基盤になっているという事実だ。 新興企業主導の革新に勢いがあるのは、インターネットが質的にオープンな場だからだ。誰も許可なしで参加できて、皆が全ての階層において誰とも競争できる場所なのだ。(

    isrc
    isrc 2008/05/30
    僕が思うには、モバイルは(企業側にとって)ウェブほどには儲けがないんじゃないだろうか。モバイル分野で先見の明があるVodaphoneやNokiaが、モバイル上のオープンな革新に投資するための基金を設立したらいいかも
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