元々DJIのドローンには、いくつかのセキュリティ上の問題が指摘されてきた。DJIの機体の中にあるフライトログデータには、ドローンの飛行位置情報や各種のセンサー情報やモータの情報、また、どういった操作を行ったかといったログが入っていると思われる。例えば、オープンソースであるArdupilotでは以下のような多くの要素のログが取られており、このデータを使ってトラブルの際の検証を行ったり、飛行の安定性を向上させたりすることに役立てている。 DJIはユーザーが飛行させたこういったログ情報を取集し、ビッグデータ解析を行うことで、飛行の安定性を向上させてきており、この膨大な情報により、DJIは競合のドローンメーカーが追い付けないポジションを獲得したともいえるだろう。 この陸軍の指針は、2件の報告書によっている。一つは「DJI無人航空機システムの脅威及びユーザーの脆弱性」とタイトルが付けられた陸軍研究所