米国国立アレルギー感染症研究所(NIAID)の所長を40年近く務めるアンソニー・ファウチ氏は、エイズを含む数十件のアウトブレイクに対処してきた。そんな彼も、新型コロナウイルスの性質を異様に感じているという。(PHOTOGRAPH BY MARK THIESSEN, NATIONAL GEOGRAPHIC) 米国立アレルギー感染症研究所(NIAID)のアンソニー・ファウチ所長は、米国の新型コロナ対策の「顔」と言える科学者だ。ファウチ氏は今回、ナショナル ジオグラフィックの独占インタビューに答えて、新型ウイルスが中国の研究所で作られたと考える科学的根拠はないと断言した。 ファウチ氏は、「コウモリから見つかったウイルスと、現在猛威をふるっているウイルスの進化を見れば、これらが人為的な操作や意図的な操作を受けていないことがわかります」と言う。このウイルスは時間とともに自然界で段階的に進化し、種の壁
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