「この広い世界にふたりぼっちII 人形カラシニコフ」葉村哲(MF文庫J) ―――――「10秒後、夕凪は銃撃を開始します」――――― 故郷と森をそれぞれ捨てた咲希と白銀の狼・シロが辿りついた、名前も知らない北方の街。そこに一歩足を踏み入れた瞬間、シロの姿が消えた。そして、困惑する間もない咲希の前にあらわれた一人の少女。人形のように無表情な彼女は“夕凪”と名乗り、AK47アサルトライフルをかまえて咲希に挑みかかる。一瞬の仕合いの後、夕凪は咲希にある取引をもちかけてきた。シロの居場所について情報を与える代わりに、夕凪の主人である音亜という少女を殺害してほしいと……。 神の心臓を持つ少女が運命を超え、神話を超える。渾身のダークファンタジー第二弾! やっぱりいい、この雰囲気。 神話と現実が混在した独特の世界感と咲希が持つ透明感と緊張感がたまらない。咲希に使われていた「冬の朝みたい」という表現はピッタ
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