「迷宮街クロニクル (2) 散る花の残すもの」林亮介(GA文庫) 『ノーモアクリスマス!』 この世で最も生と死を隔てる壁が薄い場所・迷宮街。そんな迷宮街にも、クリスマスはやってくる。 ひとえに探索者は外の住人よりも派手にイベントを楽しむ。ツナギをクリスマスカラーにしてみたり、「ノーモアクリスマス」と書かれたプラカードを持ってデモ行進をしてみたり。ただ、クリスマスの福音は、探索者に等しく届くわけではない。 死亡率14%のゴールドラッシュ。今日も様々な人間が、様々な理由で迷宮街を出ていく。ある者は幸せに、ある者は無言で。 書き下ろし短編「祭典の前夜祭」も収録した、現代のガリンペイロ達の物語、第二弾。 死が近い特殊な環境での人間ドラマを読む物語。 なんというボリューム。 0時半頃読み始めて、読み終わったら5時近くてビックリした。 450頁の上に日記調で会話が少ないから文字数が多い。300頁程度の