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ブックマーク / bluets8.hatenadiary.jp (22)

  • 迷宮街クロニクル2 散る花の残すもの (GA文庫) - いつも月夜に本と酒

    「迷宮街クロニクル (2) 散る花の残すもの」林亮介(GA文庫) 『ノーモアクリスマス!』 この世で最も生と死を隔てる壁が薄い場所・迷宮街。そんな迷宮街にも、クリスマスはやってくる。 ひとえに探索者は外の住人よりも派手にイベントを楽しむ。ツナギをクリスマスカラーにしてみたり、「ノーモアクリスマス」と書かれたプラカードを持ってデモ行進をしてみたり。ただ、クリスマスの福音は、探索者に等しく届くわけではない。 死亡率14%のゴールドラッシュ。今日も様々な人間が、様々な理由で迷宮街を出ていく。ある者は幸せに、ある者は無言で。 書き下ろし短編「祭典の前夜祭」も収録した、現代のガリンペイロ達の物語、第二弾。 死が近い特殊な環境での人間ドラマを読む物語。 なんというボリューム。 0時半頃読み始めて、読み終わったら5時近くてビックリした。 450頁の上に日記調で会話が少ないから文字数が多い。300頁程度の

  • この広い世界にふたりぼっちIII (MF文庫J) - いつも月夜に本と酒

    「この広い世界にふたりぼっち III 神狩の夜」葉村哲(MF文庫J) ―――――「ようこそ、私にうってつけの街へ。塚木咲希」――――― 頬に浮かぶ酷薄な微笑、見慣れぬ制服をまとった彼女は、塚木咲希。――すなわち、咲希自身だった。ふたりが対面した瞬間に、どこにでもある平凡な街は様相を一変させた。人に混じり妖精や小人が歩き、近代的なビルの隣には石造りの古い塔が立つ。神話と現世が混ざり合い、女神ヴェルザンディの望みが今、叶えられようとしていたのだ。そのとき、パートナーである白銀の狼・月喰いが不調を訴えて、物の咲希に牙をむいた! 封印された神の物語が解き放たれるとき、地上に残るのは神か、人か。 相変わらず雰囲気がいい。 優しくない夢の中いるような気分。2巻もこの3巻もことが突然始まるので状況が把握できないのだが、訳がわからないままこの雰囲気に飲み込まれる。その感覚が心地いい。 3巻は個人的には白

    この広い世界にふたりぼっちIII (MF文庫J) - いつも月夜に本と酒
  • メグとセロン〈4〉エアコ村連続殺人事件 (電撃文庫) - いつも月夜に本と酒

    「メグとセロン IV エアコ村連続殺人事件」時雨沢恵一(電撃文庫) エアコ村の別荘に集まったセロン、メグ、ラリー、ナタリア、ニック、ジェニーの6人。「今夜はカメラを教えておく! ジャージに着替えて集合だ!」「なぜにジャージよ?」「部活動だから」新聞部部長ジェニーの号令の元、カメラの使い方を教わり、それぞれグループに分かれて実際写真を撮ることに。メグとペアになったセロンは、いつもの無表情ながら夢心地で村を回り写真を撮っていく。そして、ある一軒の家の前でメグが写真を撮ると言い出し……。 個性豊かな6人による、恋あり、友情あり、ミステリーあり、のドキドキハラハラワクワクドタバタ学園物語、第4巻! 夏期合宿編。 まず率直な感想は「楽しそうでいいなぁ」これに尽きる。 男3女3の仲良しお泊りとか、なんて夢のようなシュチュエーション。羨ましすぎる。 さてメインの二人はというと、 セロンがメグと二人きりで

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  • パララバ―Parallel lovers (電撃文庫) - いつも月夜に本と酒

    「パララバ ―Parallel lovers―」静月遠火(電撃文庫) 遠野綾は高校二年生。平凡な日々を送る彼女の一番の幸せは、部活を通して知り合った他校の男子生徒、村瀬一哉と毎日電話で話すことだった。何度も電話をするうちに、互いを友人以上の存在として意識し始めた二人だったが、夏休みの終わりに一哉は事故死してしまう。来であれば、二人の物語はそれで終わったはずだった。 しかし一哉の通夜の晩、綾のもとに一の電話がかかる。電話の主は死んだはずの一哉。そして戸惑う彼女にその声は告げた。死んだのはお前の方ではないのかと……。 二人が行き着く真実とは!? 出会えぬ二人の運命は!? 携帯電話が繋ぐパラレル・ラブストーリー。切なさともどかしさが堪らない、第15回電撃小説大賞<金賞>受賞作。 んーなんというか、甘酢ダレを想像してべたらポン酢+唐辛子だった(なんのこっちゃw 電撃文庫お得意の優しくて切ない

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  • 狼と香辛料〈10〉 (電撃文庫) - いつも月夜に本と酒

    「狼と香辛料 X」支倉凍砂(電撃文庫) ケルーベでの騒動の後、ロレンスたちが向かったのは海を渡った島国ウィンフィール王国。目的地は、『狼の骨』を持つという聖ブロンデル修道院だ。 王国に着いたロレンスたちは、港町の商会で、羊毛取引で富裕なはずの修道院が経済的危機に陥っていると耳にする。しかも、世界最強と名高い経済同盟ルウィック同盟が、修道院の広大な土地を狙って王国に進出してきたという。不穏な情勢の中、ロレンスたちは修道院へ近づく足がかりを作るため、同盟の一員である商人ピアスキーに協力を依頼することになるのだが――? 絶好調の新感覚ファンタジー第10弾、舞台はウィンフィール王国へ!! この表紙のホロがシリーズ史上最高に可愛らしい一枚だと思う。 酒飲んでイチャイチャして大事に巻き込まれて商売する。と、まあいつも通りの流れで安定した面白さ。 ただ、事は大きいはずなのにロレンスの感情にあまり起伏がな

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  • 耳刈ネルリ御入学万歳万歳万々歳 (ファミ通文庫) - いつも月夜に本と酒

    「耳刈ネルリ御入学万歳万歳万々歳」石川博品(ファミ通文庫) 僕レイチ。今年から“八高”に入学する地民(コネだけど)。植物でも愛でつつ妄想の中で暮らしていきたかったのに、クラスメイトは王国民流モラルハザードなヤツばっか! とくに何、この幼女? 耳刈? ネルリ? せっかくの高校生活、痛いのはイヤ―!(耳だけに)しかも何で僕が自治委員に任命されなきゃなんないワケ? 王国民との対立とかもうお腹いっぱい、僕は今日も勉強会【グループ交際】で忙しいんだってば――! 第10回えんため大賞優秀賞受賞作、ついに登場!! とりあえず良いところを先に言っておこう。 ◇かわいいよ◇・・・以上。 主題は異文化コミュニケーション・・・なんだと思う、たぶん。 「たぶん」なのは、作者が天才過ぎて凡人たる私には話に全くついていけなかったから。 まず、話の流れや会話がよく飛ぶ。ん?と思って読み返してみても結局分からず仕舞い。

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  • ベン・トー 3 国産うなぎ弁当300円 (スーパーダッシュ文庫) - いつも月夜に本と酒

    「ベン・トー3 国産うなぎ弁当300円」アサウラ(スーパーダッシュ文庫) 半額弁当争奪バトルに青春を賭ける高校生・佐藤洋。ある日、佐藤は自分に凄腕の『狼』の証である二つ名がついていることを知る。しかし、その名は理想とはかけ離れた悲惨なものだった――! 同じ頃、戦場に圧倒的な力を持った双子の沢桔姉妹が現れ、次々と弁当を奪取していく。彼女らには訳ありの過去があり…!? さらにHP同好会に迫る死神の魔の手に槍水が最大の危機を迎える!――半額シールが舞う時、『狼』たちの咆哮が上がる! 空腹を力にただ前へ! 力の限りその手を伸ばし、弁当と勝利をつかめ! 庶民派学園シリアス・ギャグアクション、人気もうなぎ昇りの第3弾。 何故みんな飛ぶ!? 笑い殺す気か!w 「《変態》だ」であっさり陥落した後はもう笑い通し。一度笑い出したらダムが決壊したかのように何でもかんでも笑えてしまうから恐ろしい。 相変わらず地の

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  • 原点回帰ウォーカーズ (MF文庫J) - いつも月夜に本と酒

    「原点回帰ウォーカーズ」森田季節(MF文庫J) おかしな人間ばかりが通う私立御伽坂学園には、当然のようにおかしな事件ばかりが起こる。そんな学園の平和を守るため、日々戦い続ける男・それが山崎章夫だ。ある時は失踪した天才音楽家の行方を追い、ある時は密室殺人の謎に挑み、またある時は突然美女と化した同級生の秘密に迫り、そしてことごとく“命を落とす”。そう、これらはすべて『彼ら』の陰謀なのだ! 章夫の幼なじみであるアキラは、なんとか章夫の“結末”を変えるべく、学園の三奇人と共に『彼ら』に立ち向かうのだが――。ツッコんだら負けの、<運命ねじ曲げ系>奇天烈学園ファンタジー!! 帯に「ツッコまずにいられるか!?」とあるけど、どこがツッコミどころ? 確かに“奇天烈”ではある。でも現実世界の常識を対象にして変なだけなので、そういう世界観なんだと認識してしまえば、特にツッコむところは見当たらない。 内容的には一

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  • 月色プラットホーム (一迅社文庫 み 2-1) - いつも月夜に本と酒

    「月色プラットホーム」水口敬文(一迅社文庫) 片田舎を走るローカル鉄道・志ノ崎電鉄には、終電もとうに終わった深夜に、彼岸の幽霊たちをこの世へ運んでいる「幽霊列車」が出るという……。 そんな噂はこれっぽっちも信じていなかった高校生・園崎匠海だったが、幼馴染みの少女・綾芽に引きずられる形でやってきた深夜の駅で、当に「幽霊列車」と遭遇してしまう。 ドジな車掌少女・紗月を放っておけなかったこともあり、「幽霊列車」の業務を手伝うことになってしまった匠海だったが……。 良質ハートフルストーリー。 なんと言ってもキャラクターがいい。それぞれ個性はあれど心根は正直で優しい人たちばかり。その正直さゆえにやってることがわかりやすく、見え隠れする心が切なくかったり微笑ましかったり。また、そんなキャラたちが作る作品の雰囲気が優しくて心温まる。 中でも紗月と綾芽が明るさがいい。 主人公である匠海の心が沈めば作品

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  • ラノベ部〈2〉 (MF文庫J) - いつも月夜に本と酒

    「ラノベ部2」平坂読(MF文庫J) 軽小説部――通称『ラノベ部』。そんな不思議な部に入部した物部文香。クラスメイト・藤倉暦や部長・浅羽美咲らとともに、を読んだりお喋りしたり、たまには勉強もしてみたりといつまでも続きそうな毎日を過ごしていた。そんなある日、文香たちのクラスに留学生・リアがやってきた。リアは幼い頃から日漫画小説が大好きだったらしく、それがきっかけで文香と仲良くなっていく。でも、ラノベ部の日常は変わりなく過ぎていき――。美咲&竹田のラノベ部設立のエピソードも収録した、大好評の日常系ライトノベル第2弾、読むといいことある、かも? 前巻同様の部室内で駄弁る現在の話と、竹田や美咲が一年生の時の軽小説部が出来るまでの過去の話が交互に出てくる二部構成。 まず目に付くのは各話のタイトル。ラノベのタイトルをもじったものばかり(そのまんまのもあり)で、ラノベ読みにはここだけでも美味しくい

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  • これはゾンビですか?1 はい、魔装少女です (富士見ファンタジア文庫) - いつも月夜に本と酒

    「これはゾンビですか?1 はい、魔装少女です」木村心一(富士見ファンタジア文庫) あなたは隕石を避けられますか? 俺は避けた。だが、避けきれなかった。出合いは突然落ちてくるも隕石みたいなものなんだ。 俺――地味な高校生だったはずの相川歩は、何の因果か世を騒がす連続一家殺害事件に巻き込まれ、あっさりと殺られたはずだった……が、なぜか生きていた。事件直後に出会ったネクロマンサーの少女・ユーにより、ゾンビとして甦ったという。んなバカな!? そればかりか、魔法の世界から来た少女戦士ハルナに、勢いのまま魔装少女に任命される。何それ!? と思う間もなく吸血忍者の女の子まで出てきて、気づくと全員と同居していた――俺はいったい何やってんだ!? 第20回ファンタジア長編小説大賞佳作受賞作。 基的には女の子がいっぱい出てくるキャラ萌え小説、なんだけど・・・これはいったいどこからツッコめばいいんだよ!w タイ

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  • 生徒会の四散 碧陽学園生徒会議事録4 (富士見ファンタジア文庫) - いつも月夜に本と酒

    「生徒会の四散 碧陽学園生徒会議事録4」葵せきな(富士見ファンタジア文庫) 私立碧陽学園生徒会室――そこは、選ばれし者だけが入室を許される聖域にして楽園(かどうか最近微妙)。 思わせぶりなタイトルでお届けする、長編第4巻。やっべ、ついに来ちゃった? ライトノベル的展開! 会長がツチノコを探してみたり。杉崎がプロポーズしてみたり。真冬のポディションが杉崎レベルまで堕ちてきたり。うん、見事なまでにいつも通りだね! と思っている君、刻の涙を見ちゃうかもよ? さらに今回、受験生にはありがたーい「会長の勉強法」までお付けして、お値段すえおき……値段はこの上を見てくださいね。 ともあれ、一年の計は「生徒会」にあり。今年もよろしくね! 深夏が可愛すぎるだろ、これ。 将来の夢も最終話の電話も反則だろう。あざとくて作者の狙いにまんまと引っかかってしまった感はあるが、ここまでやられたら「テンション上がってきた

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  • SHI-NO-シノ- 過去からの招待状 (富士見ミステリー文庫) - いつも月夜に本と酒

    「SHI−NO―シノ―過去からの招待状」上月雨音(富士見ミステリー文庫) TVから流れるニュースが悪夢の再来を告げている。ドキリとする僕とは反対に、志乃ちゃんは涼しい顔だ。 僕と志乃ちゃんが出会うことになったあの事件。犯人は死んだはずだ。たしかに、もう終わったはずなのに――。 僕にとっても志乃ちゃんにとっても、忘れられるわけがないその記憶。 夜の公園でであった志乃ちゃんの体温と、僕の手を濡らしたぬるりとした液体の感触。あの春の夜から、僕はもう、逃げるわけにはいかない。 志乃ちゃんが普通の小学生になるために。そして、僕と志乃ちゃんが、二人で未来へ歩いて行くために。 大学生の僕と小学生の志乃ちゃんとの純愛系ミステリー。――暗闇は記憶の扉。 SHI−NO最終話前編。最初で最後の事件(1回きりという意味ではない)。 キャラ毎に現在と一年前の出来事が交互に綴りながら、事件のあらましが語られていく。

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  • この広い世界にふたりぼっち〈2〉人形カラシニコフ (MF文庫J) - いつも月夜に本と酒

    「この広い世界にふたりぼっちII 人形カラシニコフ」葉村哲(MF文庫J) ―――――「10秒後、夕凪は銃撃を開始します」――――― 故郷と森をそれぞれ捨てた咲希と白銀の狼・シロが辿りついた、名前も知らない北方の街。そこに一歩足を踏み入れた瞬間、シロの姿が消えた。そして、困惑する間もない咲希の前にあらわれた一人の少女。人形のように無表情な彼女は“夕凪”と名乗り、AK47アサルトライフルをかまえて咲希に挑みかかる。一瞬の仕合いの後、夕凪は咲希にある取引をもちかけてきた。シロの居場所について情報を与える代わりに、夕凪の主人である音亜という少女を殺害してほしいと……。 神の心臓を持つ少女が運命を超え、神話を超える。渾身のダークファンタジー第二弾! やっぱりいい、この雰囲気。 神話と現実が混在した独特の世界感と咲希が持つ透明感と緊張感がたまらない。咲希に使われていた「冬の朝みたい」という表現はピッタ

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  • 幽式 (ガガガ文庫) - いつも月夜に本と酒

    「幽式」一肇(ガガガ文庫) いるのかいないのか誰もが定義できない幽(かす)かな存在──亡霊。皇鳴学園高等学校一年、渡崎トキオはヘタレなうえに霊体験皆無のオカルトマニア。そんな彼の呑気な日常は、奇人にして美貌の転校生・神野江ユイと出逢ったことから揺らぎ始める! 神野江は言う――「すべてが、逆なのだわ」。赤く染められた部屋、口にすると憑かれる言葉……この世にひそむ“幽かなもの”を次々と暴く神野江ユイに圧倒されながら、トキオが最後に辿り着いた彼岸の真実とは──? 新感覚学園オカルティックホラーここに登場! んー、なんというか「おおぉぉぉー・・・へ?」って感じ(わからんてw ライトノベルでは珍しい(と思う)真っ当なホラー作品。 おどろおどろしい情景描写もビビリの主人公の心理描写も上手く、徐々に狂気じみていく物語に恐怖感を憶えながらも何故引き込まれる。それに独特な挿絵も相まってホラーらしいいい雰囲気

    幽式 (ガガガ文庫) - いつも月夜に本と酒
  • コラボアンソロジー2 “文学少女”はガーゴイルとバカの階段を昇る (ファミ通文庫) - いつも月夜に本と酒

    「“文学少女”はガーゴイルとバカの階段を昇る」野村美月ほか(ファミ通文庫) 瑞希の恋のために遠子が召喚獣対決を!? ――『“文学少女”と乙女に集う召喚獣』遠子がムッツリーニ殺人事件を解決!? ――『“文学少女”と殺された莫迦【フール】』旅行中の吉永家が階段部にやってきて――『天栗浜のガーゴイル』九重に強引に“召喚獣階段レース”に参加させられた階段部は? ――『バカと階段と召喚獣』交換入部をさせられることになった心葉と幸宏の運命は……『“文学少女”とやってきた走者【ランナー】』の珠玉の5編で贈る夢のコラボ集第2弾!! FB Online上でほとんど読んでいるのに関わらず表紙のデフォルメ遠子が可愛すぎてついつい買ってしまった・・・まぁ半分嘘だけど(=半分当) どの作家さんも遊び心たっぷりでどの作品も楽しい楽しい。空いた時間の暇つぶしでちょっとづつ読むには最高の一冊。 以下各話毎 各話の内容は

    コラボアンソロジー2 “文学少女”はガーゴイルとバカの階段を昇る (ファミ通文庫) - いつも月夜に本と酒
  • 鏡原れぼりゅーしょん (一迅社文庫 は 3-1) - いつも月夜に本と酒

    「鏡原れぼりゅーしょん」林直孝(一迅社文庫) 俺こと来摩久司は家も特に裕福ではないし、スポーツ万能で国体にとかそんな特技もない、ただの貧乳大好きな平凡な高校生。しかし、他人には言えない秘密を押し入れの中に抱えていた。 そんなある日、清楚で可憐、誰もが憧れる同級生の鏡原奈結と二人で、友人が所属するラクロス部の試合を観戦することになった帰り道、不気味な鼻歌とともに視界が暗転。 気がついた時には、俺と鏡原さん、ちょぅど近くにいた転校生の津吹あいらの三人の意識が入れ替わり、俺は鏡原さんの身体に、鏡原さんは津吹さんの身体に、津吹さんは俺の身体になっていた。 なんでも300年の歴史ある名家の鏡原家には、ある条件を満たすと長女の身にだけ起きる「八津当輪の呪い」というものが伝わり、これはその影響だという。呪いを解くには「人魂鳴動の蝕」のときに、心と身体が入れ替わった三人のうち二人がキスをすればいいらしいの

    鏡原れぼりゅーしょん (一迅社文庫 は 3-1) - いつも月夜に本と酒
  • MA棋してる!(1) (富士見ファンタジア文庫) - いつも月夜に本と酒

    「MA棋してる!1」三浦良(富士見ファンタジア文庫) 「これは賭け」 撃ち込まれた魔法の弾が耳元で風を切る中、そのオカメインコは、はっきりとした日語で少女に告げた。 「奏がちゃんと構築できれば、奏だけのオリジナル魔法手続きができる。できなかったら――もう魔法は使えない」 奏と呼ばれた少女は頷いた。ルールがあって、縛りがあって、真っ白に戻せる魔法の仕組み。奏には一つだけ心当たりがあった。幼いころから慣れ親しんできた、将棋将棋が私を助けてくれる。 異世界の王位決定戦に巻き込まれた小学生・奏が、大好きな将棋のルールで友達を守りぬく! 友情と戦略の異種魔法バトル、開局! 小5の女の子が異世界から来た守銭奴インコを元の世界へ返すべく将棋魔法で奮闘する現代魔法ファンタジー・・・要約するとカオスだw 表紙の絵の前作「抗いし者たちの系譜」とのあまりのギャップにどんなものがで出てくるか期待半分不安半分で

  • スイーツ! (スーパーダッシュ文庫) - いつも月夜に本と酒

    「スイーツ!」しなの泰之(スーパーダッシュ文庫) 狛犬が爆発した。その中から現れた少女・麻衣と出会った高校生・章輔は、思春期の少女にありがちな超常能力『スイーツ』をめぐる事件に挑むことに。従姉妹の伊乃や先輩の千代も巻き込んさ冒険が始まる!! 第7回SD小説新人賞佳作受賞作。 どこが面白いのか全くわかりません よって以下酷評 説明が主体のはずの前半からダメ。 舞台やキャラの説明4割、思春期の男の子の独白6割。その独白のうち、中途半端にエロい妄想が2割でそれに対する言い訳8割。それでも主人公が面白い奴だったら問題はなかったのかもしれないが、章輔はやけにネガティブ。どうでもいい言い訳を延々と読まされるのは苦痛以外何物でもない。また、キャラの説明もこんな主人公の一人称なので、女の子は一杯出てくるのに彼女達の魅力はほとんど伝わってこない。 中盤からアクションが始まるがこれもダメ。 核であるはずのスイ

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  • 超人間・岩村 (スーパーダッシュ文庫) - いつも月夜に本と酒

    「超人間・岩村」滝川廉治(スーパーダッシュ文庫) 妙見宮高校に一人の男がいる。名は岩村陽春。アメコミ同好会に所属し、友人の多村やマルカーノのともに日々を送る彼は「無理」や「不可能」という言葉を聞くと行動を開始する。それが当に「不可能」な事なのか、それとも「可能」なのかをを見極めるために。安易な「諦め」や「絶望」を、この世界から駆逐するために。人はそんな彼を『超人間』と呼んだ…! 一方、新聞部一年・高津五月は先輩の杉浦夜那とともに『超人間』の密着取材を命じられるが、なぜか演劇の主役を演じることになってしまい!? 色々な部活が群雄割拠する妙見宮高校を舞台に、アメコミ同好会の三人『超人間』岩村、多才だが病弱な多村、大巨体のマルが他の弱小クラブの危機を救っていく話。 とにかく熱い! 弱小クラブvs生徒会という構図はよくあるが、ここまで熱くて緊張感のあるものは読んだ事がない。 何より際立っている

    超人間・岩村 (スーパーダッシュ文庫) - いつも月夜に本と酒