自分以外の人間がロボットに見えるという少女・毬井ゆかり。そんなゆかりを親友に持つ波濤学は、普通とは少し違う彼女の周囲で起こり始める奇妙な出来事に巻き込まれていく。世間を騒がす連続殺人犯、そしてやって来る天才的な転校生。日常とはかけ離れた存在が、まっすぐに目指すのは、毬井ゆかりだった。 いやぁ、評判通りに面白いお話でしたね。割と既視感を覚える設定だったりするのは過去にプレーしたなにがしかのゲームのイメージがオーバーラップしているのかも? 3つの短編で構成される作品。それぞれに趣きが異なる雰囲気で、『毬井についてのエトセトラ』では、世界が違って見える毬井ゆかりという少女と、彼女の一番近くにいたガクちゃんことマナブの日常と、事件の始まりを。『1/1,000,000,000のキス』では、そんな日常、あるいは学園異能とも呼び変えても良いような枠に留まっていた物語が、その枠を大きく飛び越えて宇宙の彼方
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