これからの福島の図書館を考える<報告> 2014年11月6日,第16回図書館総合展(パシフィコ横浜)においてフォーラム「これからの福島の図書館を考える」が開催された。第1部「福島県における図書館の今」では,震災直後から今までの状況を振り返ることで,情報拠点としての図書館の役割を改めて考える機会とすることを趣旨に,震災後,図書館はどのような情報を必要とし,あるいは必要とされたのか,また,自治体復興の中で,新たな段階を迎えた住民生活に対し,図書館が取り組むべきことは何であるのか等について筆者が報告を行った。第2部「避難指定区域の住民を受け入れている自治体の図書館について」では,原発事故等による避難住民を多数受け入れている会津若松市といわき市から避難者支援の事例が報告され,図書館サービスの実状や,そこから見えた課題についてシンポジウムが行われた。 ●第1部における報告要旨 震災からの復興過程の中