仏・独における電子版博士論文のOAに関する調査<文献紹介> Joachim Schopfel et al. A French-German Survey of Electronic Theses and Dissertations: Access and Restrictions. D-Lib Magazine, 2015, 21(3/4) 2013年と2014年に,フランスのGERiiCo研究室(リール第3大学)と,ドイツの科学的ネットワーク機関(オルデンバーグ大学)が共同研究プロジェクト“Electronic Theses and Dissertations: Access and Restrictions”(以下EDAR)を開始した。EDARによる調査では,(1)電子版博士論文“electronic PhD theses and dissertations”(以下ETDs)のオープン
諸外国の国立図書館におけるセルフ撮影サービスの導入動向 カメラ機能を有する携帯端末や手軽に持ち運びのできる高性能のデジタルカメラの普及によって,場所を選ばず誰もが容易に資料を複製できるようになった。それに伴い,利用者からは,複写に係る時間や費用を軽減し,高画質のデジタル複製画像を入手するため,利用者が持ち込んだデジタルカメラを閲覧室で使用し,所蔵資料を撮影することについて,許可を求める声が大きくなってきている。こうした現状を踏まえて,2010年2月,OCLCは,閲覧室での利用者によるデジタルカメラの使用に関する報告書を刊行し,その利点や推奨される実例を示した(E1027参照)。また,近年,新たに閲覧室でのデジタルカメラの使用を認める国立図書館が増えている。ドイツ国立図書館(DNB)は,2014年10月に利用規則を改正し,閲覧室でのデジタルカメラの使用を認めることとした。英国図書館(BL)で
動向レビュー 欧米における図書館活動に係る著作権法改正の動向関西館文献提供課:南 亮一(みなみ りょういち) はじめに 図書館活動に係る著作権法改正の動向は、日本については紹介されることがある(CA1528参照)(1)ものの、外国の動向については、特定の国(CA1604参照)や特定の分野(CA1579参照)を扱ったものはあるが、全体については管見によれば見当たらない。 そこで本稿では、欧州連合(EU)を含む欧米諸国における著作権法の改正の動向についてレビューすることで、世界的な動向を明らかにすることとしたい。それに際しては、情報のデジタル化・ネットワーク化に係る著作権法の対応が行われた1990年代からの動向と、その対応がおおむね終わるタイミングで生じたGoogleブックスプロジェクトへの対応が中心となった2005年ごろ以降の2期に分けて説明することとする。 なお、紙幅の都合で、世界知的所
CA1827 – ウェブスケールディスカバリと日本語コンテンツをめぐる諸課題―海外における日本研究の支援を踏まえて / 飯野勝則 ドイツにおける、電子ジャーナルの 戦略的な供給・流通の動向 京都大学附属図書館:坂本拓(さかもと たく) はじめに かつて冊子体のジャーナルのみを購読し、総合目録により各館の所蔵情報が共有されていた時代に比べ、今日の大学図書館は複雑な問題を多く抱えている。止まることを知らないジャーナルの価格高騰のために図書館の提供する学術基盤は不安定化し、また同時に出版社のビジネスモデルが従来の購読料徴収型からAPC(論文加工料)徴収型へと移行しつつあるため、図書館が関与できない学術情報流通の仕組みができつつある。加えて、以前は図書館が総合目録として管理していた書誌のデータベースが、現在はナレッジベースという形でベンダーの有料商品と化し、所蔵情報(購読情報)が共有されなくなっ
ドイツ連邦公文書館(Bundesarchiv)が、開戦から100年を期に、第一次世界大戦についてのポータル”Portal des Bundesarchivs zum Ersten Weltkrieg”を公開したことが、2014年7月3日の同館のニュースで紹介されています。 このポータルでは、同館が所蔵する第一次世界大戦に関する約70万ページにわたる文書、写真、動画のデジタル化画像を公開しているとのことです。 Portal des Bundesarchivs zum Ersten Weltkrieg freigeschaltet(Das Bundesarchivs) http://www.bundesarchiv.de/oeffentlichkeitsarbeit/meldungen/04154/index.html.de Portal des Bundesarchivs zum Erste
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