江南市石枕町の江南市立図書館が障害者や高齢者向けに始めた宅配の利用者が伸び悩んでおり、串田宏之館長(71)は「もっと宣伝していきたい」と話している。 同館が宅配を始めたのは07年で、指定管理者の民間業者が「市民に広く本に親しんでもらおう」と始めた。対象は、身体障害者手帳2級以上の人や外出ができない高齢者(65歳以下も可)だ。 利用は事前に図書カードを作り、希望する本を電話などで注文すると、職員が自宅に届ける。貸し出しは最長1カ月(通常2週間)で、1回10冊まで借りることができる。 同館が用意した大活字本の蔵書一覧を調べて利用しているという中島妙さん(87)は「本を届けてくれ、職員の人との会話も楽しめる。本当に助かっている」と話す。 しかし、初年度は8人が利用し、貸し出した本は280冊にとどまった。11年度も18人で、貸し出し冊数も424冊だった。 このため、串田館長は「外出が困難な人にも図