図書館が独自で地域資料を電子書籍化する試みが始まっている。 札幌市中央図書館が平成23年10月から電子図書館実証実験として始め、地元の出版社から出された本や行政資料などを電子書籍化し、実験に参加する市民に貸し出している。地域の出版文化の振興や町おこしへの貢献を目指し、全国の政令指定都市にある図書館などにも同様の取り組みを呼びかけている。 実験は、電子書籍貸し出しサービスの導入に向けた効果の検証が目的。同図書館が札幌市を中心とした出版社に協力を求め、16社から実用書や地域ガイドなど約200タイトルの商業出版物の提供を受けた。自治体が発行する地域の歴史や文化財などを紹介した冊子などの地域資料の電子化も進め、札幌市の広報誌「広報さっぽろ」(月刊)については昭和25年の創刊号からすべての号を電子書籍化した。 図書館独自で電子書籍コンテンツも出版。札幌市内の中高生が編集員となって市民から街の写真を集