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ブックマーク / contradictio.blog133.fc2.com (7)

  • 髭自慢 純米吟醸 穂村弘『絶叫委員会』にほんとうは起きていること

    穂村『絶叫委員会』は最後の方で出てきた「偶然性による結果的ポエム」というフレーズが全てを持って行ってしまった。を一冊使って宙ぶらりんのまま取り扱い続けてきた得体の知れぬ気持ち悪いけど心をざわざわと触っていくことばの働きの実例たちに、最後にまるっと名前をつけてしまう。戦略的だ。 目前にあるものに名前をつけたいと思ってことばを欲するその行為が詩への一歩だと言ったのは阿部公彦で、穂村はその実例を転がしたあげくにそれそのものに名前をつけて包摂してしまうという模範演技を見せてくれたのだった。 ただ、この二つのは同じことを一見別のアプローチから言っているように見えるのだけれども、どちらかと言えば阿部は混沌から形式化へとうごめいてゆく流れの中に詩的なものの生成を読み取り、一方で穂村は定型・標準・形式からの偶然性による逸脱の瞬間に詩的なものが生成する事例を選好している、という違いはあるように思う。まあ

    ivory_rene
    ivory_rene 2015/05/13
    ひげさんすてきだ
  • 髭自慢 純米吟醸 メモとか読書ノートの取り方について

    ろくな生産もなしておらぬ貴様が生産技術について語るなどちゃんちゃら…という感じですが人生の主たる業務が学術的な生産でない人間もインプットはしなければならずメモや読書ノートぐらいは取るんだからまあ仕方ない。 卒論~修論の途中までは京大カードとモバイルギア2を酷使して史料抜き書き管理と草稿作成やったりもしておりましたが今のところはメモとか読書ノートの方法と道具は以下のような組み合わせになっております。 【最小単位のメモ】:ニーモシネA7変形(画像は別のサイズのもの) ニーモシネ 長型サイズ 10冊セット N198 () NoBrand 商品詳細を見る これを持ち歩いてなんかあればとにかく書く。リングタイプで両面に書けるけど裏側に書いちゃだめよ。あとからノートに貼れないからね。 こいつはリングのすぐ下にマイクロミシン目が入っていて気持ちよくピリッと破り取れるし、罫線が薄グレーの実線と破線の組み合

  • 髭自慢 純米吟醸 悩まないのも芸のうち 『人文学への接近法 西洋史を学ぶ』を読む

    『人文学への接近法 西洋史を学ぶ』(京都大学学術出版会、2010年) を読んだ。大学に入学して専門課程で西洋史を学ぼうかどうしようか迷っている学生をはじめ、とにかく西洋史に興味がある(ようになってくれるかもしれない)人たちに向けて西洋史(を学ぶ)とはどういうことかを説明するようなである。歴史学の中の西洋史の位置づけから留学体験記、キャリアパス、学習方法と過不足なくまとめられていて便利だと思う。なにより至れり尽くせりの西洋史文献案内がすばらしい。 しかしどっこい、実は研究者こそこういうを読んでおくべきだ。「○○ってなんの役に立つの?」という無邪気で残酷なテンプレ質問へのひとつの模範解答がここに用意されている。こういうテンプレ質問に個々の研究者がたびたび正直に向き合い、円滑に答えを紡ぎ出せなかったり相手に理解してもらえなかったりして苦しみ、その過程を経て懐の深い研究者として成熟していただく

  • 髭自慢 純米吟醸

    我が家では休日朝に人類の罪を焼き固めて積みあげなければいけないというしきたりがあります。 こういうやつですね。 クリックするとおっきくなるぞ。 直近では池波正太郎のホットケーキで作ってみたんで(さっきの写真はそのときのもの)、書かれているレシピと手順から実際にどういう風に僕が段取りを再構築したのかを書いてみよう。 まずレシピ見るよね。僕はネットでレシピを調べたときは材料一覧と簡単な段取りだけをメモにしてしまいます。 台所しながら携帯電話とかiPad見るのいやでしょ。汚れるし。 あと、メモる次点で分量を同じ単位にそろえてしまった方が作業途中で頭を使わなくていいと思う。 今回だと小さじ2を大さじ2/3に書きかえちゃう的なこと。計量に使う道具も減るし。 ◆ 分量:4枚分 材料 分量 小麦粉(薄力粉) 150g ベーキングパウダー 小さじ2 上白糖 40g 塩 ひとつまみ 卵(Mサイズ) 1個 牛

  • 髭自慢 純米吟醸 情報の海の泳ぎ方、あるいは不精者の作法

    さてさっきこんな記事を書いたのは、そもそも今朝方に自分なりのGoogleリーダーの消化手順について考えてたからなんですね。正月明けてはじめてPC立ち上げて、しかも年末のばたばたしてた時期にたまったのも合わせると未読RSSが1000越えてカンストしてました。 いやたまりすぎだろどんなけ登録しとんねん、と思われるでしょうから説明しましょう。僕はTRC新刊データっていうRSSを登録してまして、これには日で刊行されて流通に乗る書籍書誌データのほぼすべてが毎日毎日更新されてくるんです。これが日によって違いますけど、だいたい1日300件ぐらい。あとは加えていくつかの研究会や書評関係、そして個人ブログの更新があります。つまり、読み物ではないけれど大量の情報と、普通の読み物記事が混在した状態でかなりのスピードでたまっていくことになります。これを可能な限り負担にもならずめんどくさいとも思わない手順で処理し

  • 髭自慢 純米吟醸 雑で行こう

    なんか「どうやっておれがこのブログを書いてるのか秘伝開陳しちゃうぜ!」みたいなん流行ってますね。髭自慢にはそんなものありません。毎回毎回「うああうまくまとまんねーーーー」って七転八倒しながら書いています。髭に白いものも混じるわけです。 でも書かなければ頭の中はまとまりませんし人にも読んでもらえません。手を止めてはいけません。そしてこれは別にブログに限った話ではありません。そこで今年の目標を決めました。 雑で行こう。 いろんな人が言ってることですけど、完璧を目指すとつらい。恥ずかしいという気持ちは最強の行動ストッパーです。恥ずかしくないものができたら出すかなんて考えていたら何もできません。…ごもっとも。じゃあどうすんの? 恥ずかしいものを見せても恥ずかしくない人に向けて出せばいいんじゃないですかね。あと何度も何度もやる。これだけ。 一発で決めようとするから手が出ないんですよ。雑なものを投げて

  • 髭自慢 純米吟醸 ああ「髭自慢」ここにあり

    ここしばらく「ブログを書く」ということについてもにゃもにゃ考えたりしていたんですけど、結局のところ僕が書きたいように書けばいいんですよねというところに落ち着いたりしました。いや「オシテオサレテ」の坂さんや「石版!」の紺野さんと先日話をしていて、誰に書くかの腰が定まれば自ずと内容と文体は定まるという話になり。 「髭自慢」は歴史学の隣接分野の人たちに向けてまず書かれています。もうちょっと突っ込んで言うと、「あれ、自分思想史とか哲学とか図書館(情報)学とかやっていたけれど歴史学的なものの考え方も導入してみたら議論のエッジが立つんじゃね? 論点の整理がもっとキビキビするんじゃね?」という人に向けて書かれています。歴史学ってこんな風にできたんだよ。外から手をふれがたいものとして確然とそこにあるわけじゃないよ。こういうプロセスで学問としての歴史学が形成されていったんだという知識は、きっとあなたの手が

    ivory_rene
    ivory_rene 2012/12/24
    書き物をどのようにするのか、ということ。
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