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ブックマーク / gendai.media (43)

  • 文学とコンピューターは似ている?普段は気づかない2つに共通する進化のプロセス(グレゴリー ケズナジャット)

    文学とコンピューターは似ている?普段は気づかない2つに共通する進化のプロセス 「物語を探しに」第11回 ハードウェア派 vs. ソフトウェア派? お父さんはハードウェアの人だ。 ずっと電気工学関連の仕事をやってきたけれど、その分野は仕事以前に趣味であった。家の地下室を工房として利用していた。階段を降りると、戦前に製造されたラジオの残骸や、壊れたパソコンの部品などがあちこちに解体された状態で置かれていて、部屋全体に染み込んでいたハンダとオゾンの臭いがつんと鼻についた。お父さんは一日中職場で同じような仕事をしているのに、帰ってきてからも長時間その工房に籠もり、ワークベンチの上に設置された冷たい蛍光灯に照らされながら電子製品の中身をいじったりした。 お父さんがそんなものに見出した魅力が僕にはいまいち分からなかった。80年代の消費者文化をたっぷり吸って育った子供として、新しいもの、色鮮やかなもの、

    文学とコンピューターは似ている?普段は気づかない2つに共通する進化のプロセス(グレゴリー ケズナジャット)
  • 「役に立たない」研究や学問は不要なのか? その歴史的経緯と研究の未来(飯田 一史) @gendai_biz

    ある研究が「役に立つ」かどうかが無闇に取り沙汰され、大学人からそれに対する不満が噴出するようになって久しい。 しかしそういう考えを科学者・研究者に求める傾向が強まったのはいつからなのか。 たとえばアリストテレスやニュートンが「役に立つ」かどうかを第一に考えて研究や思索をしていたとは思えない。また、短期でわかりやすい「役に立つ」をあまりに優先するとむしろ中長期的に重要な発見やイノベーションをとりこぼす、とも言われる。 ではこの「役に立つ」かどうかを第一に求める考え・動向のどこが難があり、どう付き合っていけばいいのか。 初田哲男、大隅良典、柴藤亮介との共著『「役に立たない」研究の未来』(柏書房)の著者のひとりであり、「有用な科学」をめぐる歴史を研究してきた隠岐さや香・名古屋大学大学院経済学研究科教授に訊いた。 「役に立つ」研究をめぐる論点整理 ――産業界などからの「役に立たない研究や学問は不要

    「役に立たない」研究や学問は不要なのか? その歴史的経緯と研究の未来(飯田 一史) @gendai_biz
  • 福田康夫・元首相が明かした「父・赳夫のこと」「公文書管理のこと」(福田 康夫) @gendai_biz

    戦後日の総理大臣たちの暗闘を描いた伝説的名作劇画『歴史劇画 大宰相』(さいとう・たかを著、戸川猪佐武=原作)が講談社文庫から順次刊行されている。近刊の第7巻が扱うのは「昭和の黄門」として知られる福田赳夫元首相。以下に掲載する同書の解説は、赳夫氏の長男である福田康夫元首相が父について語った貴重なものだ。聞き手は成蹊大学教授で日外交史が専門の井上正也氏が務めている。 権力をどれだけ「抑制的に」使うか 井上 戦後の日政治は「官僚主導」と言われながらも、政治家による総合調整が上手く機能していました。例えば、大蔵官僚出身である福田赳夫氏は政調会長になった昭和30年代、大蔵省の言いなりになるのではなく、自民党が重点的に予算配分するところを決める仕組みを作っています。「五五年体制」の時代に宰相となった政治家たちは、総じて「官」の仕組みを熟知しており、それをしっかりコントロールする能力を持っていたよ

    福田康夫・元首相が明かした「父・赳夫のこと」「公文書管理のこと」(福田 康夫) @gendai_biz
  • 生命科学者、天皇陛下に一本取られる(近藤 滋)

    陛下と会? マジで? 実は、天皇陛下と皇居で事をするという奇跡に恵まれたことがある。もちろん、筆者自身はそんなVIPではないので、偶然と幸運が重なったためだ。 2015年のお正月に、神経科学会の重鎮であるN先生が、天皇陛下の御前で「ご進講」という講義をしたのがそもそもの始まり。ご進講の1ヵ月後に、陛下が講師を皇居に招き、お礼の意味で事会を開く、というのが慣例となっているそうで、その時に、2名の随行者を連れていくことが許される。N先生は神経科学が専門のK大学医学部教授の先生をひとりと、もうひとりになんと筆者を指名してくれたのである。 指名してくれた理由は、筆者の専門が、「動物の縞模様ができる原理の研究」だからである。陛下が魚類の分類学者であることは、ご存知だろうか。宮内庁のHPに行くと、陛下の論文のリストがある。全部で28編もあるが、そのほとんどがハゼ類の分類に関する論文である。魚種の

    生命科学者、天皇陛下に一本取られる(近藤 滋)
  • 文部科学省の課長が苦言「いまの日本のICT教育、おかしいです」(FRaU編集部)

    「都内の公立校では、これまでICT推進をしたい教員が色々提案しても、『一律にできないから』といってすべて拒否、結局ICT授業は一切しないままに学校再開になる学校が多くあります。ようやく機器やWi-Fi環境を調査する連絡をしたばかりの中で、ICT教育はストップしてしまうのではと、現場では心配している教師が少なくありません」 6月1日からの再開を前にそう語るのは、都内の公立小学校に勤務する教諭だ。 2月27日に安倍晋三首相が「要請」し、3月2日から1都3県の休校が始まった。4月7日の1都3県への緊急事態宣言、15日の全国への拡大、そして5月終わりの緊急事態宣言解除の会見まで、長い所では3ヵ月近く、休校が続いていたことになる。 再開と言っても、分散しての限られた時間の登校で、ソーシャルディスタンスを保ち、三密を避けるために現場でも様々な対策が必要になる、教室などの消毒も現場の教師が行うことになる

    文部科学省の課長が苦言「いまの日本のICT教育、おかしいです」(FRaU編集部)
  • 実は法令違反だらけ…!飲食店「持ち帰り・デリバリー」のヤバい実態(永田 雅乙) @moneygendai

    生き残りをかけて コロナウィルスによる緊急事態宣言と自粛要請。外産業は「死刑宣告」「余命宣告」を受けたも同然という状況下、「休業要請と補償はセットだろ」「補償の額が足りない」「もう終わった……」色々な声が聞こえる中、必死に生き残るために動き出す人もいる。 街、メディア、ネットには「テイクアウト始めました!」「デリバリー対応します!」の文字が踊り、Uber Eats(ウーバーイーツ)や出前館などの配達代行事業者は新規アカウントが1ヵ月以上かかるほどの活況ぶりを見せている。 消費者も3月までは行きつけのお店に足繁く通い、「飲んで経済回して、お店を応援するよ!」なんて応援をしてくれたのも遠く昔のことのよう。4月に入ると特に都心部の店では売上昨年対比半分以下は当たり前に。緊急事態宣言による“stay home”は、まさに地獄への扉であった。 その後は嘆き諦めムードの人と、必死に生き残り策を実行に

    実は法令違反だらけ…!飲食店「持ち帰り・デリバリー」のヤバい実態(永田 雅乙) @moneygendai
  • 私が「男尊女卑・家父長制」を退けた「結婚式」を挙げた理由(横田 祐美子) @gendai_biz

    結婚式のデモクラシー」、それは2019年2月に筆者が実際に執り行った結婚式のテーマであり、挙式披露宴当日に来賓に配布したステートメントのタイトルである。一般的な慣習からすれば、それは少し奇妙な結婚式だったかもしれない。 結婚式にこのようなテーマがあったり何らかの声明文が配られたりすることは、たしかにほとんど他に例を見ないことだが、筆者としては何も奇を衒(てら)ったつもりはなく、むしろ「私たちにとって普通の結婚式をしたかった」という一言に尽きるものであった。 それはまた、筆者が(そして筆者の夫も)専門とするフランス現代思想における「脱構築」の実践でもあったのである。ここでは、筆者らの結婚式の舞台裏についてお話しするとともに、この場合の「脱構築」の実践が何を意味しているのかについても明らかにしておきたい。 結婚式の準備で唖然… 2018年秋、筆者は博士論文を執筆しながら同時に結婚式の準備にも

    私が「男尊女卑・家父長制」を退けた「結婚式」を挙げた理由(横田 祐美子) @gendai_biz
  • 「推し研究者」「推し学者」をつくったら、人生がときめいた話(工藤 郁子) @gendai_biz

    推し」がいる人生は楽しい。応援したいイチオシの対象がいると、日常に彩りが加わる。推しと共に在れるこの世界を肯定できそうな気がする。購買やイベント参加を通じて、愛を形で示せるのは幸せだ。 ——こうした気持ちに覚えがある読者も多いだろう。ただ、推しが研究者というのは、やや珍しいかもしれない。 筆者は、昼はコンサルタントとして仕事をし、夜は研究をする生活を送っている。ときどき情報法政策について論文を書く。論文が専門誌に載ることもある。研究の裾野くらいには位置していると思う。言ってみれば、研究者の「ファン」と「プレーヤー」の中間にいるような存在だ。 そんな筆者には、たくさんの「推し研究者」がいる。繰り返しになるが、推しがいる人生は楽しい。 「推し研究者」への憧れは力になる 研究者という存在にさしたる印象を持っていない人も多いかもしれない。しかし、研究者は、見る人が見れば、スターのように卓抜した存

    「推し研究者」「推し学者」をつくったら、人生がときめいた話(工藤 郁子) @gendai_biz
  • 図書館司書は「いらない仕事」?非正規・低賃金労働とパワハラの実態(寺下 由美子) @gendai_biz

    「司書って暇そう」と言われて 「司書」と聞いて、どんな人を思い浮かべるだろうか。 図書館のカウンターに座って、黙々と何か作業をしている人、みたいな感じだと思う。 私は関西の大学で9年間、図書館の司書をしてきた。普段私の周りには同僚はもちろん友人まで司書ばかり。でもたまに異業種の人と初対面で会う機会があって、自己紹介では当然お互いにどんな仕事をしているのか話題になる。 正直、図書館の話をするのは気が重い。だいたいこんな反応をされるから。 「カウンターに座ってるだけでしょ。暇そう」 「楽して稼げていいね!」 「好きな仕事ができて幸せだねー」 言いたいことは山ほどあるけれど、結局その場の空気を読んで曖昧に笑って聞き流すことにしている。少しモヤッとしながら。もちろんそれ以外は、異業種の人と話すのは面白いし勉強になるので好きだ。 私に限らず、職業のイメージで相手から誤解されたり、仕事内容を上手く伝え

    図書館司書は「いらない仕事」?非正規・低賃金労働とパワハラの実態(寺下 由美子) @gendai_biz
  • 国内外の研究者たちが悲鳴…電子版学術誌の高騰が引き起こす「惨事」(清水 洋) @gendai_biz

    学術界に激震が走った 今年の1月、日ではあまり大きく報じられませんでしたが、学術界を揺るがす衝撃的なニュースがありました。カリフォルニア大学(University of California)がエルゼビアからの学術誌の購読をやめると発表したのです。 エルゼビアとは、2500以上のジャーナルを出版している学術界で最も大きな出版社で、最先端の知識が掲載されている雑誌をさまざまな分野で出版しています。生物学での『Cell』などは日でも有名です。筆者の研究分野であるイノベーション研究のトップ誌も、エルゼビアが出版してる『Research Policy』です。 カリフォルニア大学がエルゼビアから雑誌の購読をやめた理由は、コストです。購読料が、1年間でおよそ12億円にも上っていたのです。 エルゼビアの出版する雑誌の購読をやめるということは、カリフォルニア大学の学生や研究者は、最先端の知識へのアクセ

    国内外の研究者たちが悲鳴…電子版学術誌の高騰が引き起こす「惨事」(清水 洋) @gendai_biz
  • 論文コピペで博士号…不正告発した教授を「大学が排除」のその後(伊藤 博敏) @gendai_biz

    論文不正を告発し排除された2人 国立大学法人岡山大学の森山芳則・元薬学部長と榎秀一・元副薬学部長が、14年9月25日に下された「学部内でのパワーハラスメント行為や外部への情報提供を理由に下された停職などの処分」を不服として、停職処分の無効確認と地位確認を求めた民事訴訟は、今年5月31日、岡山地方裁判所によって敗訴判決が言い渡されたものの、両氏は広島高等裁判所に控訴、8月14日、「控訴理由書」を提出した。 大学側の各種処分は、岡山大学で横行していた論文不正に気付いた両氏が、当時の森田潔学長に内部告発した結果だった。 森田学長は、この“不祥事”が表沙汰になるのを恐れたのか封印。そればかりでなく、両氏のパワハラなどを理由に停職などの処分を下した。森山氏は、「判決は絶対に承服できない」として、控訴理由を次のように語る。 「裁判所は、『論文不正はなかった』という大学側の主張を全面的に採用。しかも、

    論文コピペで博士号…不正告発した教授を「大学が排除」のその後(伊藤 博敏) @gendai_biz
  • 消滅間近…正社員という「特殊な身分」は、なぜ日本に生まれたか(小熊 英二) @gendai_biz

    社会学者・小熊英二氏が今年7月に出した新著『日社会のしくみ』は、日の雇用のあり方を分析することで、「日のしくみ」を解明している。なかでもとりわけ興味深いのが、日社会の根幹にある「正社員」という存在。日の正社員は一般に考えられているよりはるかに「特殊な身分」だ。なぜ正社員という身分は生まれたのか。そしてこれからその「身分」はどうなっていくのか。小熊氏が語る。 日ではなぜ「専門性」が重視されないのか ――『日社会のしくみ』では、日の雇用慣行の分析が中心に据えられています。なぜ雇用慣行について書こうと思ったのですか? 日社会の全体像を解き明かすことを目指す過程で、日の雇用慣行、特に「大企業正社員の雇用慣行」が、教育や福祉なども含めた社会全体のありようを規定していることに気がついたからです。 雇用慣行は社会のベースになっていますが、欧米では労働者の賃金を決める基準は職種ごとの専

    消滅間近…正社員という「特殊な身分」は、なぜ日本に生まれたか(小熊 英二) @gendai_biz
  • 山梨学院大学で異常事態…「非常勤講師切り捨て」とモラルの崩壊(田中 圭太郎) @gendai_biz

    山梨県庁で記者会見の「異常事態」 山梨県甲府市に広大なキャンパスを構え、法学部、経営学部、健康栄養学部、国際リベラルアーツ学部、スポーツ科学部の5学部6学科と、2つの研究科をもつ山梨学院大学。運営する学校法人山梨学院は、3800人以上の学生が通う大学のほか、幼稚園、小・中学校、高校、短大も有している。 この山梨県を代表する総合大学で、異常な事態が起きているという。大学の非常勤講師2人と首都圏大学非常勤講師組合は6月24日、山梨県庁で記者会見し、次のように述べた。 「山梨学院大学ではいま、非常勤講師の違法な定年切り下げや雇い止めが起きていて、多くの教員が追い詰められています。このまま放置するわけにはいきません」 会見した講師らは、学校法人山梨学院が今年1月に甲府労働基準監督署から立ち入り調査を受けて、指導と是正勧告を受けたことを明かした。その理由は、労働基準法に定められた手続きをとらずに、非

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  • 男の子はいかにして「男らしさの檻」に閉じ込められるのか(北村 紗衣) @gendai_biz

    レッド・ツェッペリンと「男らしさ」の問題 若かった頃、 一人前の男になるってのはどういうことか(what it was to be a man) 教えてもらった。今、その年になって できるかぎりその手のことを ちゃんとやろうとはしてるんだ。どんだけ頑張っても 行き止まりに突っ込むだけなんだけどな これは1969年にレッド・ツェッペリンが出した楽曲「グッド・タイムズ・バッド・タイムズ」冒頭の歌詞の日語訳(拙訳)だ。ジミー・ペイジのギラつくギターにあわせてロバート・プラントが歌うこの詩は、「男らしさ」の矛盾をとてもシンプルに表している。 つまり、男の子(boy)は実は小さい時に「一人前の男」(man)というのはどういうものかに関する固定観念をたたき込まれて育つが、実際のところ、そんな概念を体現できる立派な大人の男にはなれっこない、ということだ。この歌詞は「男らしさ」の理想と現実を簡潔に歌い上

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    ivory_rene
    ivory_rene 2019/08/08
    “それにもかかわらず、大人の男は弱みを見せないものだという考えが支配的なので、若い男性は悩みを友人に打ち明けられず、精神的な問題を抱えるようになりがちだ。”
  • 死にたいときに「逃げ道」を探す方法、あるいは09081064666論(坂口 恭平) @gendai_biz

    この国に2人いる総理大臣のうちの1人、「新政府」の坂口恭平は自分の携帯電話番号を全国民に公開し、「いのっちの電話」としている。死にたい思いを抱えた人がかけられる、総理とのホットラインである。死にたくなって動けない状態から、いかにして脱出すればよいのか?「新政府総理大臣談話」感動の最終回! (*第1回はこちら gendai.ismedia.jp/articles/-/51458) 「逃げ道」の探し方 布団のうえで身動きもできず死にたくなっているときは、好きなことがまったくなくなってしまう。好奇心がまったく発動せず、なにを見ても灰色がかっている。 09081064666 に電話をしてくる人もこれに困っていると言ってくる人が多い。 そういうとき、僕はこんな質問をする。 「赤と青だと、どっちが好きですか?」 そうすると、すぐにどちらかの色を答える。つまり、好きなものがないわけではない。ただ混沌とし

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  • 私が一橋大学の教員を辞めた理由〜国立大に翻弄された苦しい日々(河野 真太郎) @gendai_biz

    国立大の教員が私立に移るケースが増えている 私事で恐縮なのだが、私河野はこの新年度に、昨年度まで勤めた一橋大学大学院経営管理研究科(旧商学研究科)を退職し、専修大学法学部に着任した。 大学教員がキャリアの間に何度か大学を移ることは珍しいことではない。だが、私の今回の移籍のニュースを聞いた知人の中には「なんで?」という反応をする人もいた。 そう反応した人の言いたいことはなんとなく分かる。つまり、言いにくいことをはっきり言えば、一橋大学といえば研究者が望みうる最高の所属先のひとつであり、なぜわざわざ中堅どころの私学に移籍するのか、と考えたのだろう。これから私が勤める専修大学に対してとても失礼な話だが。 しかし、そのように考えるのも無理はないかもしれない。というのも、私の今回のような移籍は、確かに一昔前であればあまりないことだった。 かつて、国立大学から私立大学に移るケースと言えば、国立を退職

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  • 「学会って意味なくない?」研究者たちが「学会の不思議」に突っ込む(サイエンスポータル) | ブルーバックス | 講談社(1/3)

    「この画期的な研究成果は、〇×教授が学会で発表なさることになっています」 医療ドラマなどで、学会発表がこのように権威づけの道具として扱われるのを、ときどき目にする。 社会学などではしばしば、ある事柄がテレビドラマや映画でどう描かれているかを分析し、それに対する世間一般の意識を探ろうとする。それにならえば、いまも学会は、世間からは権威の象徴とみられているらしい。 では、その学会を構成する当の研究者たちは、学会をどうみているのか。京都大学で9月13日に開かれたシンポジウム「学会を問う」(京都大学学際融合教育研究推進センター主催)をレポートする。 「学会」は業績蓄積の場 シンポジウムの副題は「学会って意味なくない?」。 刺激的だ。研究者にとって、所属することがあまりにも当然のことになっている「学会」の意義を、いまあらためて考える試みだ。 企画した京都大学学際融合教育研究推進センターの宮野公樹(な

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  • ハゲタカジャーナル、ダメ絶対! でも、その横行にはそれなりの理由が……(山田 俊弘) | ブルーバックス | 講談社(1/5)

    科学者が「論文」を書いているということは、だれもがなんとなく知っているだろう。テレビや新聞、ネットの記事などで、発表されたばかりの興味深い論文の内容が紹介されることもある。一方で、科学者はなぜ論文を書くのか、論文が発表(掲載)されるまでにどのようなプロセスをたどるのか、といったことはよく知らない。そこで、先日『論文を書くための科学の手順』(文一総合出版)を出版した山田俊弘氏に、「論文の世界」をご紹介いただいた。ほろ苦い科学者のキャリアパスが見えてきた。 ハゲタカジャーナルとは何か? ここ数年、科学者仲間が集まると話題に上がるようになってきたのが“ハゲタカジャーナル”です。2018年には毎日新聞が、日の主要大学に所属する科学者でさえもハゲタカジャーナルを利用していたことを暴く、驚くべき記事を1面トップで複数回掲載しました。 ハゲタカジャーナルとは何でしょうか? そもそも、科学業界で“ジャー

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  • 世界のエリートが重視する「STEM教育」日本が抱える2つの難題(畠山 勝太) @gendai_biz

    「STEM教育」とは 現在、世界的に「STEM教育」の重要性が注目を集めている。 STEM教育とは、Science, Technology, Engineering, Mathematicsの頭文字で、科学技術・工学・数学分野の教育を指す。 なぜSTEM教育が重視されるかというと、図1が示すように、STEM教育は他の教育分野と比べて高い教育投資の収益が見込まれるからである。 日でも2002年からスーパーサイエンスハイスクールという理数系教育に重点を置いた取り組みが開始され、その予算は年々増加している。 さらに、2年前から「理工系人材育成に関する産学官円卓会議」が開催されるなど、STEM系人材の育成に注目が集まっている。 では、日のSTEM教育は、他の先進国と比較してどのような状況にあるのだろうか?そして、これを改善するためにどのような手立てを打つことができるのだろうか? 稿ではこの2

    世界のエリートが重視する「STEM教育」日本が抱える2つの難題(畠山 勝太) @gendai_biz
  • 社会学者・岸政彦がセレクト!「人生最高の10冊」の共通点とは(週刊現代) | 現代ビジネス | 講談社(1/2)

    人生最高の10冊」今週の選者は、沖縄、被差別部落、生活史方法論などを研究する社会学者・岸政彦さん。「他者の痕跡や物語にきらめきを感じる」という岸さん、そのセレクトは社会史からSF・ファンタジー、コミック、雑誌までジャンルは多岐に渡ります。 主人公が右往左往する作品が好き 振り返ってみると、子供のときから好きで読んできたには、「大きな歴史に翻弄される個人」を描いたものが多かったように思えます。主人公が自分の意思とは関係なく右往左往させられる。ドストエフスキーなどがそれに当たるんでしょうけど、文学といわれるものがどうも退屈で。親しんだのは海外SFやファンタジー、国内では筒井康隆です。あるいは鎌田慧、多勝一の社会問題を扱ったルポルタージュでした。 10冊に絞るのに随分迷いましたが、アタマの3冊は社会史のです。 『戦争は女の顔をしていない』は著者が昨年ノーベル文学賞を受賞した作家の作品で

    社会学者・岸政彦がセレクト!「人生最高の10冊」の共通点とは(週刊現代) | 現代ビジネス | 講談社(1/2)