欧州宇宙機関(ESA)は2月4日、国際宇宙ステーションで行われた、微小重力下での免疫の働きを観察する実験の概要を紹介した。 人間は宇宙に到達すると免疫が低下することが確認されているが、現在まで何が免疫システムを阻害しているのかは不明であった。 2006年にESAの宇宙飛行士、トーマス・レイターは国際宇宙ステーションでキュービック宇宙培養器を使った実験を行なった。一群の人間の免疫細胞を微小重力下で浮かばせ、他の免疫細胞には遠心分離機によって重力が発生する状態を作りだし、これらの細胞を地球に戻ってから分析した。 その結果、地球の重力と同じ環境にあった細胞は、重力の無い環境にあったものより健康であった。そしてそれらのサンプルを比較することで、免疫細胞の中のRel/NF-kB 伝達経路が、無重力下で活動を停止していることがわかった。 免疫細胞の微小重力下での研究は、関節炎などの自己免疫疾患に苦しむ
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