【宇宙飛行士・大西卓哉×油井亀美也の往復書簡】宇宙から「成果持ち帰る」 地上から「適応途上、落ち着いて」 国際宇宙ステーション(ISS)に7月から滞在している宇宙飛行士の大西卓哉さん(40)と、昨年飛行した油井亀美也さん(46)が衛星通信で手紙を交わし、宇宙と地上で思いを伝え合った往復書簡を産経新聞に寄せた。 2人は平成21年に宇宙飛行士候補に選ばれた同期生。手紙で大西さんは「ISSでの仕事・生活は最初は慣れないことばかりで大変」と実感を込めた。 油井さんは「忙しいときこそ焦らず、落ち着いて仕事をしてください。宇宙への適応はまだ途上です」と助言。これに対し大西さんは、大事には至らなかったが作業手順を間違えるミスをしたことを明かした上で「しっかりと任務を果たし、油井さんに負けないように私も成果を持って帰りたい」と決意を伝えた。 出発時の心境や家族のエピソードなど、気心が知れた2人ならではのや
国際宇宙ステーションでの長期滞在を始めて11日目になる日本人宇宙飛行士の大西卓哉さんが宇宙から初めてとなる記者会見に臨み、「宇宙の環境はとても特殊ですが、この10日間でかなり慣れてきました。これからしっかりと宇宙実験を頑張っていきたい」と抱負を述べました。 大西さんは、日本時間の19日午後9時から、宇宙から初めてとなる記者会見に臨み、東京の記者からの問いかけに答えました。大西さんは冒頭、「日本の皆さんこんばんは。大西卓哉です。7月7日の打ち上げ、多くの皆さんに応援いただき、力になりました。国際宇宙ステーションに到着して10日間がたちましたが、すっかり体も宇宙環境になれましたし、宇宙独特の仕事のやり方にも慣れてきました。宇宙での生活は特殊だと感じます。例えば、何かを探すときも360度探さないといけない。体も2か所固定する必要があります。この10日間で身につけられたので、これからしっかりと宇宙
日本時間の今月9日から国際宇宙ステーションでの長期滞在を始めた日本人宇宙飛行士の大西卓哉さんは、日本時間の12日朝、インターネットのSNSに宇宙から初めての書き込みを行いました。 そして、「11日が待望のISS(国際宇宙ステーション)での仕事始めでした。朝からいきなりトイレが故障したため、それへの対応で時間を割かれた結果、午前中かなり忙しくなりました」と初日のドタバタを伝えています。 また、医学データを得るために、自分自身の血液を採取したことを紹介し、制限時間内に遠心分離器にかけて冷凍庫に保存できるか緊張したものの、訓練どおりに進められたことを紹介しています。 さらに、初めて体験する宇宙の無重力の状態については、「自分が忍者みたいに天井に張り付いて部屋の中を見下ろしているような感覚が抜けなかった」とつづり、今後も宇宙での生活についてたくさん伝えていきたいとしています。
国際宇宙ステーション(ISS)に向けて大西卓哉飛行士が7日旅立った。国際協力で建設されたISSには、15年余の間に延べ200人以上の飛行士が滞在。宇宙空間が身近になった今、各国が次に目指すのは月面基地建設と火星の有人探査だ。米ロ中などがそれぞれ計画を掲げる中、ISS頼みで有人宇宙開発を進めてきた日本はどうするのか。 大西さんが乗った宇宙船はロシア製。同行したのは米ロの飛行士。ISSは約400キロ上空に浮かぶ国際協力のシンボルだ。米ロ欧日が中心となって建設、計15カ国で運用し、2000年から各国の飛行士が滞在する。日本は独自の実験棟「きぼう」を保有。一定の存在感を示す。 地上にはない微小重力という環… この記事は有料会員記事です。有料会員になると続きをお読みいただけます。 この記事は有料会員記事です。有料会員になると続きをお読みいただけます。 この記事は有料会員記事です。有料会員になると続き
国際宇宙ステーションに取り付けられた、いわゆる「宇宙ホテル」の試験機の居住空間に初めて宇宙飛行士が入り、一般の人の宇宙での滞在を目指して、本格的な検証作業が始まりました。 この試験機は、空気が注入されると、円柱形に折りたたまれた部分が風船のように膨らみ、居住空間ができるのが特徴で、先月28日、膨らませる作業が無事に完了しました。 6日、宇宙飛行士2人が、試験機のハッチを開けて、初めて居住空間に入りました。 試験機は全長4メートル直径3.2メートルあり、中に入った宇宙飛行士は、「内部は完璧な状態だ。ひんやりしている」と話し、早速、内部の空気を採取したほか、試験機に取り付けられた装置から、膨らます作業を行った際のデータを回収しました。 ビゲロー・エアロスペース社は、将来、一般の顧客を宇宙に滞在させる「宇宙ホテル」の運営を目指していて、アメリカのNASAも、火星の有人探査の実現に向けた新しい技術
民間航空機のパイロットから転身し、日本人11人目の宇宙飛行士となった大西卓哉さんは、来月24日にロシアの宇宙船「ソユーズ」で初めて宇宙に向かい、国際宇宙ステーションでの長期滞在に臨むことになりました。 文部科学省によりますと、大西さんが乗り組むロシアの宇宙船「ソユーズ」は、日本時間で来月24日の午後3時41分に、中央アジアのカザフスタンにあるバイコヌール宇宙基地から打ち上げられることになったと、アメリカとロシアから連絡があったということです。 大西さんは、国際宇宙ステーションにおよそ4か月間滞在し、日本の実験棟「きぼう」で、宇宙の環境が生物に与える影響を調べる実験や、新たな薬や材料の開発を目指す実験に臨むほか、重さが100キロ以下の超小型衛星を宇宙空間に放つ任務などに当たることになっています。
一般の人でも宇宙に滞在できる、いわゆる「宇宙ホテル」の試験機が、日本時間の16日午後6時半すぎ、国際宇宙ステーションに取り付けられ、今後2年間、安全性などを検証する作業が行われます。 そして日本時間の16日午後、試験機を輸送船からロボットアームを使って取り出す作業が始まり、午後6時半すぎ、国際宇宙ステーションに取り付けられました。 この試験機は、輸送船の中では全長と直径がいずれも2メートル余りの円柱形でしたが、国際宇宙ステーションに取り付けられたあと空気を注入することで、風船のように膨らみ、全長は2倍近い4メートルに、直径も1.4倍近い3.2メートルまで広がります。 実際に試験機を膨らませる作業は来月下旬に行われる予定で、今後2年間、国際宇宙ステーションに滞在する宇宙飛行士が定期的に中に入るなどして、宇宙を飛び交う放射線を防ぐ性能や内部の温度変化など、安全性を検証します。 開発した会社は、
米航空宇宙局(NASA)によると、国際宇宙ステーション(ISS)で、昨年11月から育てていた百日草が花を咲かせた。米国人宇宙飛行士スコット・ケリーさんが16日、ツイッターで「宇宙育ちの花が初めて咲いた」と報告した。 NASAは将来の有人火星探査を視野に、新鮮な食料確保の手段として、発光ダイオード(LED)の光をあてて植物を育てる実験を続けている。百日草は、無重力状態での開花や成長などを調べる目的で、種から育てている。2018年に予定されるトマトの栽培にも役立てるという。 昨年8月には、油井亀美也・宇宙飛行士らがISSで栽培したレタスを試食した。百日草はレタスより環境に敏感で育てるのが難しいといい、一時は湿度管理が不十分でカビが生えるなどしたが、ケリーさんの手入れで持ち直した。 米メディアによると、ISSでは、12年に米国人宇宙飛行士が個人的に育てていたヒマワリが開花したことがあるという。(
12月22日、キャロライン・ケネディ駐日米大使と、岸田文雄外相ら3閣僚は、これまで2020年までとされてきた国際宇宙ステーション(ISS)への日本の参加を、2024年まで延長することに合意しました。さかのぼる12月11日には油井亀美也宇宙飛行士が、5か月間滞在したISSから帰還。小惑星探査機「はやぶさ2」や金星探査機「あかつき」の話題と合わせて、年末は日本の宇宙開発の明るい話題で一杯になりました。 しかし明るいニュースが多いように見える半面で、実はISSをはじめとする日本の有人宇宙開発は今、非常に厳しい立場に置かれています。 圧倒的な「有人宇宙開発不要論」 日本の宇宙政策は、総理大臣を本部長とする宇宙開発戦略本部が決定することになっています。しかし、実際の宇宙政策を立案するのは内閣府宇宙政策委員会です。宇宙政策委員会が設置されたのは2011年で、時の内閣は野田内閣。安倍内閣に代わってからも
平成27年12月22日、日米両国政府が国際宇宙ステーション(ISS)に係る新たな日米協力の枠組みについて合意し、2024年までの我が国のISS運用延長への参加が決定されました。 JAXAとしては、「きぼう」日本実験棟及び宇宙ステーション補給機「こうのとり」の運用・利用を通じて、今回の運用延長に相応しい成果を責任をもって創出していく決意を新たにするところであります。 今回、日米で合意した新たな枠組みである「日米オープン・プラットフォーム・パートナーシップ・プログラム(JP-US OP3)」は、今後の宇宙開発において、日米の協力関係を新たな段階に先導する役割を果たすものです。 JAXAとしては、この枠組みを最大限に生かし効果的・効率的に「きぼう」や「こうのとり」の新たな活用を推進し、我が国の宇宙政策を具現化していきます。 引き続き、ISS計画への国民の皆様のご理解を賜りますよう、お願い申し上げ
日時:平成27年12月17日(木) 11:00-11:25 場所:JAXA東京事務所 B1F プレゼンテーションルーム 司会:広報部長 上垣内茂樹 もうこの1年の年末を迎える時期ですが、JAXAにとっては非常に忙しい1年間だったと総括しています。1月初めに宇宙基本計画が新しく出来、4月には国立研究開発法人という、政策的な仕組みも変化があり、それに対応していきました。プロジェクト関連は、すでにご案内しておりますが、H3ロケットの本格的な開発が始まりました。つい最近ですと商業化に繋がる高度化技術実証など、多々プロジェクトを推進、実行してきましたが、大変幸いなことに、一応の目的を達成することが出来た1年だったと、そういう意味では忙しい1年間ではありましたが、大変充実した年になりました。そういう意味で、プロジェクト関係者のみならず、バックヤードでこれら事業を支えている全職員に私は感謝したいと思って
島尻科学技術担当大臣は、先に日本政府として、国際宇宙ステーションの運用期間を2024年まで延長するアメリカの提案に賛同し、引き続き計画に参加する方針を決めたことを受けて、アメリカのケネディ駐日大使と会談し、協力を確認する文書を取り交わしました。 こうしたなか、島尻科学技術担当大臣は、先に日本政府として、アメリカの提案に賛同し、引き続き計画に参加する方針を決めたことを受けて、内閣府でアメリカのケネディ駐日大使と会談し、協力を確認する文書を取り交わしました。 このあと島尻大臣は「外交、科学技術などに与える効果と要する費用に関し総合的な検討を行った結果、2024年までの運用延長に参加することを決定した」と述べました。これに対しケネディ大使は「日本は国際宇宙ステーションの運用に不可欠な役割を担っている。日米協力の実践例として宇宙連携に勝るものはない」と述べ、日本政府の決定を評価する考えを示しました
内閣府の宇宙政策委員会は2日、宇宙基本計画に基づく工程表改訂の最終案を明らかにした。4機体制で運用している情報収集衛星を10機体制へ拡充することを検討する方針を初めて明記。また国際宇宙ステーション(ISS)計画の2024年までの参加延長について、日米協力の合意を前提に認めることにした。 近く開かれる政府の宇宙開発戦略本部(本部長・安倍晋三首相)で決定する。 情報収集衛星は総額1兆円以上を投じた事実上の偵察衛星。光学衛星2機と、夜間でも撮影できるレーダー衛星2機の計4機体制で、地球上のあらゆる地点を1日1回以上撮影できる。撮影頻度を上げるため、開発中のデータ中継衛星を加えた5機を倍増させることを新たに検討する。 宇宙政策は近年、安全保障への… この記事は有料会員記事です。有料会員になると続きをお読みいただけます。 この記事は有料会員記事です。有料会員になると続きをお読みいただけます。 この記
このページは、過去に公開された情報のアーカイブページです。 <免責事項> リンク切れや古い情報が含まれている可能性があります。また、現在のWebブラウザーでは⼀部が機能しない可能性があります。 最新情報については、https://humans-in-space.jaxa.jp/ のページをご覧ください。
超純水製造装置などを手掛ける栗田工業は10月2日、国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構(JAXA)より、「次世代水再生実証システム」のフライト品の製作を受注したと発表した。 国際宇宙ステーションの日本実験棟「きぼう」に搭載するもので、ISSの内部で発生する水分(つまり尿)を回収して飲料とする装置。イオン交換により尿に含まれるカルシウムやマグネシウムを除去したのち電気分解により有機物を分解、電気透析によってイオンを取り除く。電気分解は高温高圧で行ない、難分解性の有機物も完全に分解する。処理能力は1リットル/日。 装置は約4年にわたるJAXAとの共同研究により、ISS使用条件下での装置の安全性も検証して装置仕様を確立したという。現在ISSで使用されている水再生システムと比べ、85%以上と高い再生率で水を回収できるほか、装置の重量やサイズは4分の1(535×600×480mm)、消費電力は約半分
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く