人類は習慣や伝統を何世代にもわたって伝えることで、地域に密着した文化を形成する特徴を持っています。ロンドン大学クイーン・メアリーの心理学者であるロバート・ラクラン氏らの研究チームによると、ヌマウタスズメにも人間と同様の傾向があり、ヌマウタスズメのさえずりは何百年にもわたって伝承されていることが明らかになっています。 Cultural conformity generates extremely stable traditions in bird song | Nature Communications https://www.nature.com/articles/s41467-018-04728-1 Birds Have Time-Honored Traditions Too | Duke Today https://today.duke.edu/2018/06/birds-have-t
電気通信大学による「第14回 産学官連携DAY」が2018年6月20日に開催され、研究室公開や100周年記念特別企画シンポジウム、ベンチャー企業のプレゼンテーションなどが行われた。電通大は文部科学省の「研究大学強化促進事業」に選ばれている大学の一つで、Diversity、Communication,Innovationを重視する「D.C.&I.戦略」を基本戦略目標として掲げている。 電通大 人工知能先端研究センター(AIX) シンポジウムでは、機械知能システム学専攻教授で、2018年4月からは人工知能先端研究センター長もつとめている長井隆行氏が登壇し、人工知能先端研究センター(AIX)について紹介した。AIXには「AI for X」という意味が込められており、AI技術の様々な分野への適用、特に人と共生することができる汎用性の高い人工知能システムの実現を目指している。 AIXでは研究プラット
2018年6月17日。プリキュアの歴史に新たな1ページが追加されました。 「HUGっと!プリキュア」に新しいプリキュア「キュアマシェリ」と「キュアアムール」が登場しました。 キュアマシェリ(愛崎えみる)声:田村奈央 キュアアムール(ルールー)声:田村ゆかり その初変身の際、キュアマシェリとなった「愛崎えみる」と、キュアアムールとなった「ルールー・アムール」、“愛”を名に持つ2人の少女は言いました。 「あなたを愛し、わたしを愛する」。 この言葉は「HUGっと!プリキュア」の製作者が子どもたちに伝えたいメッセージの1つなのではないのかと自分は思うのです。 kasumi プロフィール プリキュア好きの会社員。2児の父。視聴率などさまざまなデータからプリキュアを考察する「プリキュアの数字ブログ」を執筆中。2016年4月1日に公開した記事「娘が、プリキュアに追いついた日」は、プリキュアを通じた父娘の
「客引きは100%ぼったくりです」。そんな物々しい看板が立つ東京・新宿の歌舞伎町。ここで開催されているクラブイベント「Soi48」。DJブースに“彼ら”が立つと、フロアの空気が変わります。やがてスピーカーから、どこの国のものともわからない不思議な音楽が大音量で流れてきました。 実は日本の民謡なのですが、注意深く聞かないとそれが日本語であることすらわかりません。“彼ら”の名は「俚謡山脈(りようさんみゃく)」。民謡でフロアを湧かす「民謡DJ」のユニットです。 「俚謡山脈」は民謡を専門とするDJとして、おそらく日本で唯一の存在です。彼らの民謡に対する思い入れは深く、背景や歴史を探るうちに「ジジィババァの声は最高だな!」という境地に達したのだとか。そんな「俚謡山脈」の佐藤雄彦さん(42)と斉藤匠さん(38)に、なぜいま民謡なのか、どうして民謡をクラブでかけようと思ったのか、聞いてみました。 建築関
新聞社で長く科学報道に携わってきたジャーナリストが、学内を歩きながら、 大学の今を自由な立場で綴っていきます。 名古屋大学東山キャンパスの南端、山手グリーンロード沿いに、木立に囲まれて大学らしからぬたたずまいを見せているのが名古屋大学ジェンダー・リサーチ・ライブラリである。昨年11月に開館した。その名の通り、ジェンダー関係の書物を集め、研究や交流の拠点となることをめざしている。目玉の一つは、女性史研究のパイオニアである水田珠枝・名古屋経済大学名誉教授の蔵書約7000冊を収める「水田珠枝文庫」である。多くの人に利用してもらいたいとの思いから寄贈されたものだが、他ならぬ水田さん自身がこのところ通って来ている。現在、新しい本の原稿を執筆しており、そのための資料としてライブラリに収めた本が必要になったという。 名古屋大学ジェンダー・リサーチ・ライブラリの1階にはカフェもあり、にぎわいを見せている。
大谷能生による『平岡正明論』が、ele-king booksより5月30日に刊行された。大谷能生にとっては『ジャズと自由は手をとって(地獄に)行く』以来の、5年ぶりの単著になる。同書は、ジャズのみならず政治思想、第三世界革命、歌謡曲、極真空手、河内音頭、浪曲などを対象に縦横無尽の思考をハイペースで書き残し続けてきた「戦後最大スケール」の批評家・平岡正明の生涯と著作を丹念に辿っている。2009年に逝去した平岡正明だが、その再評価の機運は高まりつつある。昨年11月に刊行された『ヱクリヲ7』「音楽批評のオルタナティヴ」では、平岡をジャズからHIPHOPへの再接続を企図した後藤護「レアグルーヴ、平岡正明」が掲載され、同特集に参加した吉田雅史もまた当初は平岡正明論を準備していた。 残した著作は120冊を超える、大思想家でもあった平岡正明の可能性はどこにあるのか。大谷能生・後藤護・吉田雅史の3名による
「分析美学」とは、分析哲学に対応する仕方で主として英語圏においてこの半世紀ほど展開してきた新潮流の美学であるが、これまで日本において十分議論の対象とされてきたとはいえない。本書は、分析系の理論を駆使して日本の美学研究を牽引してきた西村清和自身が編纂し、主に若い研究者に声をかけて翻訳したもので、分析美学の発展において時代を画したと目される九本の論文が大きく四つの主題の下に収められている。 第一章は芸術の定義をめぐる論文二本からなる。さまざまなイズムの提唱された二〇世紀は、従来の芸術の定義を逸脱する作品を次々に生み出し、そのために「なぜこれが芸術なのか」という(以前にはありえなかった)問いがしばしば提起された。アーサー・ダントーの論文「アートワールド」は、芸術作品をその他のものから区別するのは知覚的特徴ではなく「芸術のある特定の理論」「芸術の歴史についての知識」であるという画期的な命題を提起す
◆ 若い人たちとはまだ今でも会っています ――「『総理のご意向』文書は本物です」と、前文部科学事務次官の立場で告発し、大きな反響を呼んでから1年が経ちましたが、身の回りの環境は変わりましたか? 前川 ずいぶん変わりましたね。特に交友関係が大きく変わったんですよ。今まで付き合っていたいろんな人と疎遠になっちゃって。 ――今までのお付き合いというのは。 前川 政治家とか役人です。もちろんあの後も繋がっている人はいます。文科省の官僚でも審議官以下、若い人たちとはまだ今でも会っています。ポストを気にし始める審議官以上だと、「ちょっと今は前川さんとは会えない」というのはあるでしょうね(笑)。 ――官僚の中でも文部官僚というのは地味で表に出てくる場面がなかなかないと思うんです。そんな中で、前川さんはまさに「異色の官僚」。今回はライフヒストリーを含め、これまでの官僚人生、文部行政の現代史をお伺いしたいと
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