婚活サイトを通じて知り合ったマンション販売勧誘会社の従業員から、割高の価格でマンションを購入させられたとして、東京都や神奈川県などの31~41歳の男女12人が26日、東京都内の勧誘会社5社などを相手に、約2億円の損害賠償などを求めて東京地裁に提訴した。同日、被害対策弁護団が都内で記者会見して明らかにした。 訴えによると、各社の従業員は、勧誘目的であることを隠して婚活サイトに登録。原告の男女と実際に会い、デートを重ねた。将来結婚する可能性を期待させて、投資用マンション購入を持ちかけていたという。12人の購入総額は2010年12月から13年7月までで約3億7千万円。実際の評価額はこれを下回るという。 弁護団には同様の相談が約30件寄せられているといい、会見で弁護団は「恋愛感情につけこむ悪質な手法だ」と訴えた。