「我が社にもイノベーションを!」とトップが号令をかけているのに、いざあなたが改革をすすめようとしたとき、「出る杭」として打たれてはいませんか? 最高のアイデアが顧客まで届かないことがあまりにも頻繁に起こることから、「組織のイノベーションの邪魔をするのは『組織の文化』である」ということに、マーク・レティグさんは気づきました。 この課題に、レティグさんはFit Associates社としてハンナ・デュ・プレシさんとともに取り組み、デザインやUXを成功させるためにプロセスや文化の変化を伴うイノベーションを起こす方法を追求してきました。 マークさんの過去数年間の活動において、その中心をなしているテーマについて、教えていただけますか?2009年に、私は何か新しいことをしたいと思い始めました。 それまでデザイン、戦略、そして戦略とデザインの両方をサポートするために文化人類学のメソッドを使うことに長く携
モバイル表示をレスポンシブデザインにするのは、今はふつうのことだ。しかし、単に「レスポンシブならOK」なのだろうか。それは、Windows 8が強烈にdisられたのと同じ轍を踏むことになる。 最近友人から、“サイト推奨事項”を確認して説明してほしいと頼まれた。SEOからスタートした著名なデジタルマーケティングの代理店が送ってきたものだという。 その「サイト推奨事項」のドキュメントには、コンテンツや検索の最適化に関する記述があり、おおかたは優れている内容だったのだが、検討していくうちに、次の付記に目が留まった。 ※モバイルは貴社のトラフィックの53%を占めています。モバイルフレンドリーなレスポンシブサイトを構築することをお勧めします。 グーグルは、あらゆるデバイス上でサイトを適切に表示するレスポンシブデザインの採用を推奨しており、レスポンシブデザインはモバイルでの検索順位を引き上げる助けにな
デザインファームでもエージェンシーでもない「クリエイティブ・ラボ」――これまでの代表的なお仕事と、今どういうお仕事をされているのか、かんたんにご紹介いただけますか? はい。いま僕は「PARTY」という会社のニューヨーク(NY)オフィスの運営と、クリエイティブ責任者をやっています。もともと「PARTY」は2011年に、5人のクリエイター(編注:伊藤 直樹氏、清水 幹太氏、中村 洋基氏、川村 真司氏と、今は脱退した原野 守弘氏の5名)によって、東京でスタートしました。テクノロジーと物語をうまく融合して人の心を動かすような体験を作ろうと、いろいろ実験しています。ゆえに、エージェンシーではなく「クリエイティブ・ラボ」と自分たちでは呼んでいるんです。 全体のうち、50%ぐらいは広告代理店的な仕事、残りの50%は、企業向けのR&Dというか、プロトタイプや新規商品開発的なことや、アートや、自社プロジェク
情報を表の形に整理すると見やすくなることがありますが、複雑な表はスマートフォンなどで見づらかったり、スクリーンリーダーで理解することが難しくなります。表を使うならシンプルな形のものにしましょう。 この記事では、第7章「コンテンツ設計」から、複雑な表が理解できないサイトの改善ポイント、7-4「複雑な表が理解できない」の内容をお届けします。 複雑な表は理解しづらく、支援技術でアクセス困難表を使って情報をマトリックス状に並べると、視覚的には理解しやすくなります。スクリーンリーダーも表に対応しており、シンプルな表であれば問題ありません。しかし、表が複雑になると、アクセスが困難になることがあります。 表題やキャプションがない表を理解するには、まずその表が何であるのか理解する必要があります。表題やキャプションがつけられていないと、この表がいったい何の表なのかわかりません。前後の文脈から判断できる場合も
連続した「流れ」としてユーザー行動や心理の変化を追う第2章では、サイトのユーザー行動のデータからユーザー心理を追求する形で分析していきました。これは実店舗で例えるなら「とにかく今お店に来てくれたお客様と、もっとも適切なコミュニケーションをしよう」という考え方です。 しかし、実際のユーザー行動はサイトを訪問する前から始まっていて、離脱後にも続いています。再び実店舗で例えると、来店前から来店中、そして退店後までを見通したうえで、お客様との一連のコミュニケーションを最適化していこうとするのが本章での取り組みです。このようなサイト内に限定しない、一連のユーザー行動のことを「カスタマージャーニー」と呼びます。 カスタマージャーニーの定義を簡単に言えば、「ユーザーとの接点を一連の旅のようにして可視化したもの」となります。当たり前のことですが、ユーザー行動や心理の動きは、サイトにアクセスする前から、サイ
木村さんは資生堂のグループ企業情報サイトのオーナーで、リニューアルを実施するに当たって、企業サイトの役割を次のように定めました。 目的をもってサイトを来訪してくれた人へ「目的の情報」と「資生堂のアピールしたい情報」を伝えること。 つまり、資生堂の企業サイト = 資生堂グループの「姿勢を伝える顔」ととらえて、リニューアルを実施しました。そこで、リニューアルのポイントとして次の3つを掲げました。 ポイント①「知りたい人」に「知りたいこと」を早く、正確に伝えるリニューアルで最初に掲げたことは、目的となる情報への「導線強化」です。 「グループ企業情報サイトへの訪問者は、キャンペーンなどで呼び込まれるのではなく、目的を持って自らの意思で訪問して来てくださる方です。この方々の目的に沿った情報をきちんと提供できることが大切です」と木村さんは言います。 ポイント②「資生堂らしさ」、それは「美」2番目のポイ
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