今回はCPUのパイプラインについて説明をしてみたいと思う。だがその前に、デジタル回路の基礎を、ちょっとだけ復習しておきたい。 そもそもゲートとはなんぞや? デジタル回路ではよくGate(ゲート)という用語が出てくる。ゲートという用語は非常によく使われるが、大別して2つの意味がある。ひとつは「門」としてのゲートで、例えばトランジスター内部の電圧制御を行なう部分を指す。「ゲート酸化膜」だの「HKMG」(High-k Metal Gate)だのというのがこちらである。「Clock Gating」とか「Power Gating」も同様で、こちらはクロック信号や電力供給回路の「門として作用する回路」の意味だ。 もうひとつの意味が、「デジタル回路の最小単位」の意味である。デジタル回路の最小単位と言えば論理回路のことで、NOT/AND/ORという3種類の演算と、0と1(もしくはLowとHigh)の2種類
■前編はこちら 【レポート】CEDEC 2010 - Windows版「ロストプラネット2」にみるDirectX 11フィーチャー(前編) http://journal.mycom.co.jp/articles/2010/09/02/cedec01/ Windows版ロストプラネット2では、DirectX 11の新機能の1つ、DirectComputeを利用している。 グラフィックスプロセッサ(GPU)は、今やその実体は超並列のベクトル演算器であり、2004年くらいから、この機能を汎用目的に利用する試みが行われてきた。このGPUの汎用目的転用をGPGPU(General Purpose GPU)と呼ぶが、標準仕様がなかったために、様々な亜流や独自手法が生まれることとなった。DirectComputeは、このGPGPUをマイクロソフトがDirectX的に仕様をまとめあげたものに相当する。
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