米国の宇宙企業スペースXの「ファルコン9」ロケットが9月1日の夜(日本時間)、発射台で試験中に爆発事故を起こした。ロケットにはすでに人工衛星が搭載されており、この爆発によって喪失。また発射台も被害を受けるなど、深刻な事態となった。 このファルコン9は、9月3日にイスラエルの通信衛星を載せて打ち上げを予定していた。事故当時、フロリダ州にあるケイプ・カナヴェラル空軍ステーションの第40発射台で、「スタティック・ファイア・テスト」と呼ばれる、打ち上げ前の試験を行っていた。 スタティック・ファイア・テストは、ロケットに推進剤を入れるなどして、実際の打ち上げとほぼ同じ状況をつくりだし、ロケットおよび発射台の試験や、打ち上げまでの手順の確認を行うもので、同社のロケットでは毎回行われているものである。他のロケットでも「ウェット・ドレス・リハーサル」という呼び名で同様の試験が行われることがある。ただ、スペ