三菱重工業(MHI)と宇宙航空研究開発機構(JAXA)は8月12日、同日13時40分に予定していたH-IIAロケット35号機の打ち上げを直前に中止、延期を発表した。理由は「ロケットの推進系統に確認を必要とする事項が生じた」ため。対策に日数を要する見込みで、現時点で新たな打ち上げ日は決まっておらず、早くても17日以降になる模様だ。 35号機は、準天頂衛星「みちびき3号機」を搭載。当日0時ころ、VAB(大型ロケット組立棟)から姿を現した同機は、25分ほどかけて第1射点への移動を完了。打ち上げに向け、順調に準備作業が進んでいた。しかし上記の問題が発生したため、12時22分頃に手順を止め、打ち上げ時刻をずらして対応しようとしたが、16時前に打ち上げの中止が決まった。