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2018年3月4日のブックマーク (5件)

  • 月の水は常に表面全体に存在する? 従来の通説を覆す新発見-NASAなど

    米国の研究機関スペース・サイエンス・インスティテュート(Space Science Institute)や米国航空宇宙局(NASA)などからなる研究チームは2018年2月24日、NASAとインドの月探査機の観測データから、月の水が表面全体に広く、なおかつ常に存在している可能性があるという研究結果を発表した。論文は学術誌「Nature Geoscience」に掲載された。 月の水をめぐっては、その存在や埋蔵量について研究と議論が続いており、近年では月の極域に多く存在し、また月の一日に応じて水が地表を移動するとも考えられていた。今回の研究はその通説を覆すもので、月の水の起源や、他の天体の水の存在に新たな理解をもたらすとともに、将来、月の水を資源として利用できる可能性も出てきた。 もし月に多くの水があり、抽出が容易なら、将来資源として活用できるかもしれない (C) NASA/GSFC 2つの月探

    月の水は常に表面全体に存在する? 従来の通説を覆す新発見-NASAなど
  • 宇宙が予想以上の速さで膨張している可能性-既存理論での説明不可能

    宇宙望遠鏡科学研究所(STScI)などの研究チームは、NASAのハッブル宇宙望遠鏡による最新の観測データを用いて、宇宙の膨張速度を精密に計算した。その速度は従来予想されていた値よりもかなり速く、既存の宇宙論では説明がつかないものであることがわかってきたという。宇宙膨張を合理的に説明するための新しい物理学理論が要求されている。研究論文は「The Astrophysical Journal」に掲載された。 ハッブル宇宙望遠鏡を用いて宇宙膨張速度(ハッブル定数)の精密測定を行った。画像はハッブル定数の決定に必要な天体までの距離の測定方法を説明したもの。距離決定に利用する天体の数を増やすために観測範囲を従来の10倍に拡大している(Credits: NASA, ESA, A. Feild (STScI), and A. Riess (STScI/JHU)) 最新の観測データによる宇宙の膨張速度は、ビ

    宇宙が予想以上の速さで膨張している可能性-既存理論での説明不可能
  • 光子-光子相互作用による新しい光の形態を創出 - MITとハーバード大

    マサチューセッツ工科大学(MIT)、ハーバード大学などの研究チームは、複数の光子が相互作用することによって、これまで知られていなかった「新しい光の形態」となる現象を発見したと発表した。この状態の光子同士は量子もつれの関係にあると考えられており、今回発見された現象を光量子コンピュータに応用できる可能性もあるという。研究論文は科学誌「Science」に掲載された。 極低温の実験条件下では通常の光ではみられない光子-光子相互作用が起こることを確認した (出所:MIT) 光の粒子である光子同士の間では通常、相互作用は働かないとされている。たとえば懐中電灯を2個用意してその光をぶつけたり交差させたりしても、光同士が引き寄せあったり反発したりすることはない。 しかし、条件を制御した実験環境下では、実際に光子同士が相互作用を起こすことがあるという。研究チームは2013年に行った実験で、2個の光子が相互作

    光子-光子相互作用による新しい光の形態を創出 - MITとハーバード大
  • 空から降る6億円を捕まえろ! スペースXが挑むフェアリング再使用

    「想像してみてください。もし、空から600万ドルが降ってきたとしたら。そしてそれが海に落ちようとしていたら。あなたはどうしますか? もちろん、捕まえますよね」 米国の宇宙企業、スペースXを率いるイーロン・マスク氏は2017年5月、記者会見でこう問いかけた。キツネにつままれたような話だが、それから約1年後、彼は当に、空から降る600万ドルを捕まえるために動き出した。 マスク氏が目をつけたのは、ロケットの先端にある、衛星を大気などから守るための「フェアリング」と呼ばれる部品。これまでは打ち上げごとにみすみす海に捨てていたが、製造コストは600万ドルと、ロケット全体のコストの約10%にもなる。もし回収し、再使用できれば、打ち上げコストの低減につながる可能性がある。 そして2018年2月22日、スペインの地球観測衛星などを積んだロケットの打ち上げにおいて、このフェアリングを捕まえるための前代未聞

    空から降る6億円を捕まえろ! スペースXが挑むフェアリング再使用
  • 太陽よりも低温な恒星を周回する太陽系外惑星を多数発見

    東京工業大学(東工大)は2月27日、NASAのケプラー宇宙望遠鏡による観測で取得したデータを解析し、さらに地上の望遠鏡での追加観測で、低温な恒星を周回する地球の3倍以下のサイズの太陽系外惑星を新たに15個発見したと発表した。 同成果は、東京工業大学理学院地球惑星科学系の平野照幸 助教、宮川浩平氏、佐藤文衛 准教授、同大の地球生命研究所(ELSI)の藤井友香 特任准教授らの研究グループによるもの。詳細は米国の学術誌「Astronomical Journal」に掲載された。 これまで見つかっている系外惑星の90%以上は太陽に似た星のまわりで発見されている。一方、私たちの銀河系に最も多く存在する恒星は質量が太陽の約6割に満たない低質量・低温の恒星(M型矮星)であるが、一般に暗いためにあまり探査が進んでいなかった。 研究チームは、NASAのケプラー宇宙望遠鏡が行っている探査ミッション「K2」で取得

    太陽よりも低温な恒星を周回する太陽系外惑星を多数発見