タッチデバイス時代の“スペースキー”を目指した「ATOK Pad for iPhone」:林信行が開発者に聞く(1/3 ページ) iPhone版ATOK開発への長い道のり 今回、ATOK Pad for iPhoneの開発で中心的役割を果たした、コンシューマ事業部開発部の齋藤大輔氏、仁科伸一氏、本田浩章氏、金森照明氏、そしてコンシューマ事業部企画部長の佐藤洋之氏に話を聞いた(聞き手:林信行)。 ――まずはATOK Pad for iPhoneの開発にいたる経緯を振り返りたいのですが、これはタッチパネルに対応したATOKとしては初めての製品、ということでいいのでしょうか? 齋藤 いえ、実はこれまでにもスタイラス採用のPDAとして古くはPalm用、最近ではWindows Mobile搭載スマートフォン用などにATOKを提供してきました。 ――なるほど、それではすでにタッチインタフェース開発に挑
1983年の商用版DOS対応版登場以降、マイクロソフトの標準搭載IME(MS IME)の登場など、様々なプラットフォームの変遷を生き抜き、日本語入力の分野で揺るぎない地位を占めているジャストシステム社の「ATOK」シリーズ。 近年、Mac OSのIME・ことえりは「愛/し/て/い/る」といったように言葉を最小単位まで解析する「形態素解析」に対応。さらに標準搭載IMEとの競争が厳しくなってきた中、今月3日に発表された「Google日本語入力」の登場によって、ATOKの存在意義が危うくなったのではないかという意見も聞かれる。 一方、仕事で文書を作成するプロユースの場合はATOKを優位と見る向きもある。Google日本語入力でサジェストされる候補に、一般に広まっている誤用も抽出されることや、校正機能の有無などが分かれ道となっている。 Google日本語入力により、これまでプレイヤーが固定されてい
新たに開発したウイルス検索エンジンを搭載し、起動時間やスキャン速度を向上した「Kaspersky Internet Security 2009」(以下Kaspersky 2009)。「軽」「速」「強」というキャッチコピーを掲げるKaperskyの強化点について、カスペルスキーラブスジャパン代表取締役社長の川合林太郎氏に伺った。あわせて、Kaspersky製品の販売を担当するジャストシステムでアライアンスビジネス部セキュリティビジネスグループプロジェクトリーダーを務める横井太輔氏には販売戦略を聞いた。 ● ウイルスエンジン刷新で起動時間が40%短縮 ――Kaspersky 2009では「軽」「速」「強」という3つのキャッチコピーを掲げています。まず、「軽」についてはウイルス検索エンジンを刷新していますが、どの程度パフォーマンスが向上したのでしょうか。 川合氏:前年製品の「Kaspersky
ジャストシステムは、9月2日から日本語入力システム「ATOK」を月額課金制で提供する。料金は月300円で、1年間継続して利用した場合の料金は3,600円となり、これまで最も低価格だったダウンロード販売の価格を下回る。この価格でメーカーとして収益は成り立つのか、ジャストシステムの他の製品についても定額制度を実施する予定はあるのかなど、さまざまな疑問が浮かぶ。そこで、同社が月額課金制を導入する狙いを聞いた。 ●最新のATOKを利用する人を増やしたい 「ATOKに定額制度を導入した狙いは大きく2つあります。1つは、導入障壁となっている初期コストを引き下げることで、1人でも多くの人にATOKに触れてもらうこと。もう1つは、ATOK購入経験はあるが、買い換えは数年に一度というお客様に、常に最新のATOKを利用して頂く機会を提供することです」――ジャストシステム アライアンスビジネス部 ビジネス開発グ
第5回:ジャストシステムに聞く ~毎日PCを使うユーザー向けに開発された「Kaspersky Internet Security 7.0」~ ロシアのモスクワに本拠地として活動しているカスペルスキー研究所は、1999年に創設されたセキュリティベンダーである。そのカスペルスキー研究所で開発されたのが、総合セキュリティ対策ソフト「Kaspersky Internet Security 7.0」、およびアンチウイルスソフト「Kaspersky Anti-Virus 7.0」だ。2006年11月から、ジャストシステムが国内総代理店として、Kasperskyの企画、販売、サポートを行なっている。 今回は、ジャストシステムがKasperskyを選んだ理由や、またKasperskyによってどのようにセキュリティ上の脅威に対抗していくのかについて、Kasperskyプロジェクトリーダーである横井太輔氏およ
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