本ブログをご愛読の皆様、いつも有難うございます。 さて、今回は 7/1 にリリースされました Windows Thin PC についてご紹介致します。 ■ Windows Thin PC って何? Windows Thin PC は Windows Embedded Standard 7 SP1 をベースに開発された 軽量なシンクライアント OS です。 主な用途は Virtual Desktop Infrastructure (VDI) や RDS (リモートデスクトップ接続) といったサーバーベースの 仮想デスクトップ環境への接続元環境としての利用であり、接続元の環境にデータを残さない仕組みとして “書き込みフィルター” と呼ばれる機能を実装しているのが大きな特徴となります。 従来、 この "書き込みフィルター” を提供している Embedded OS プラットフォーム は OEM ベ
Windows Thin PCとは 以前からマイクロソフトはシンクライアント用OSとして、その時々のメインOSをチューンアップし、リリースしてきた。Windows XP時代は「Windows Fundamentals for Legacy PCs」というOSをリリースし、一世代前のコンピューターでも、Windows XPと同等の環境を得ることが可能だった。 具体的には組み込み型OSである「Windows XP Embedded」を軽量化し、OSとして備える機能はセキュリティおよび管理ツール程度。大半のアプリケーションはサーバーからリモート実行する仕組みである。 このように大半の処理をサーバー側に担わせ、クライアント側は必要最小限の処理を行うシステム構成を「シンクライアント」と称するが、ネットワーク環境の充実や、リモートデスクトップツールを取り巻く環境の高性能化などが相まって、再び注目が集ま
「Windows Server 2008 R2の真価」は、Windows Server 2008の後継OSである、Windows Server 2008 R2の注目機能について解説するコーナーです。 前回は、Windows Server 2008 R2 Service Pack 1(SP1)のHyper-Vにおける重要な拡張機能の1つ、Dynamic Memoryについて解説した。今回はもう1つの重要な拡張機能、RemoteFXについて取り上げる。Windows Server 2008 R2 SP1の概要や入手先、インストール方法などについては、以下の記事を参照していただきたい。 [運用]Windows 7/Windows Server 2008 R2 SP1がリリース(Windows Server Insider) マイクロソフトのデスクトップ仮想化技術
前回は、Windows Server 2008 R2マシン×1台で実現できる、基本的なVDIテスト環境を構築するために、以下の(1)~(5)までの手順を解説した。 (1) Hyper-V 2.0環境の構築 仮想デスクトップ(仮想マシン)をホストするための環境を作る (2) Active Directory環境の構築 認証やユーザー・データ/プロファイルの仮想化に利用するために環境を作る (3) リモート・デスクトップ・サービスの追加 VDIに必要な役割とそのサブ機能をインストールする (4) RD仮想化ホスト=Hyper-Vマシンの設定 RD接続ブローカに対してHyper-Vマシンを登録する (5) RD接続ブローカとRDセッション・ホスト(リダイレクタ)の設定 RDセッション・ホスト・サーバとRD接続ブローカを相互に登録する (6) RD Webアクセス・サーバの登録 ポータル用のRD
前回は、VDIの基本的な考え方と動作原理、使われているテクノロジ、そしてWindows Server 2008 R2におけるVDI機能について解説した。今回と次回の2回では、Windows Server 2008 R2マシン×1台で実現できる、基本的なVDIテスト環境の構築手順を説明する。「基本的」とはいっても、複数の仮想デスクトップを作成してプール化し、シンクライアントや既存のクライアントから利用できるようにする。 これから構築するVDI環境の構成と動作 まず、今回と次回の記事で構築するVDI環境について確認しよう。 これから構築するVDI環境の構成 VDIを構成するコンポーネントのうち、サーバ側((2)~(5))については1台の物理マシン上に構築する。これはあくまでもテスト利用のための構成で、実運用時には負荷に応じて各コンポーネントを複数のマシンに分散配置することになる。なお、物理マシ
次世代デスクトップ転送技術、SPICE入門:Inside Linux KVM(1)(1/2 ページ) この連載では、オープンソースの仮想化ソフトウェア、Linux KVM(Kernel-based Virtual Machine)とそれを支える技術の最新開発動向を紹介していきます。(編集部) はじめに この連載では、オープンソースの仮想化ソフトウェア、Linux KVM(Kernel-based Virtual Machine)とそれを支える技術の最新開発動向を紹介していきます。KVMは、完全仮想化機能をカーネルに付け加える仮想化ソフトで、Linuxカーネルに標準で含まれることから、いま開発者の注目を浴びています。 Linux KVMのメリットは、ハイパーバイザを持たず、Linux自体をホストOSとするため、ほかのハイパーバイザに比べて性能的に優位なことです。一方で、まだ課題もあります。
従来の企業ITシステムでは、エンドユーザーごとにクライアントPCを1台ずつ配備するのが一般的だった。しかし最近は、コスト面などでその意義が問われている。例えば、OSやアプリケーションをクライアントPCに展開するのに多大な手間がかかる。また運用開始後も、パッチ適用やソフトウェアの更新といった運用管理に人件費をはじめとするコストが必要だ。そのほか、迅速な展開が難しいことも欠点に挙げられる。 こうした課題に対して、古くからさまざまな解決策が提案されてきた。その中でも近年、Virtual Desktop Infrastructure(VDI)が多くの企業から注目を集めている。デスクトップ環境を仮想化してサーバに移すというVDIの特長は、前述のような従来のクライアントPCによるコンピューティングの問題点を解決できる可能性がある。 となれば、実際にVDIを試して評価したいところだ。幸いなことにWind
前回は、デスクトップ仮想化で必要となる環境を紹介した。今回は、実際にデスクトップ仮想化環境を構築する方法を紹介する。 Windows Server 2008 R2とWindows 7 Enterpriseは、それぞれ評価版が公開されているので、マイクロソフトのWebサイトで入手しておこう。 Windows Server 2008 R2評価版 http://www.microsoft.com/japan/windowsserver2008/r2/trial-software.mspx Windows 7 Enterprise評価版 http://technet.microsoft.com/ja-jp/evalcenter/cc442495.aspx ■Hyper-Vサーバーの作成 まずは、物理マシンにHyper-V環境を構築することから始める。入手したWindows Server 2008
Windows 7の一般販売が始まり、すべてのユーザーがWindows 7に接することができるようになった。Windows XPからの乗り換え先として、本格的な評価を始めた企業も多いのではないだろうか。 このWindows 7の登場で関心を集めているのが、デスクトップ仮想化だ。 今回から3回にわたって、Windows Server 2008 R2とWindows 7 Enterpriseを組み合わせたデスクトップ仮想化環境を紹介する。どちらのOSも評価版が公開されているので、ハードウェアさえあれば、個人でも確認できるので、ぜひ試してみてほしい。 ■デスクトップ仮想化とは? デスクトップ仮想化は、クライアントPCそのものを仮想環境で動作させることで、管理者には一元化された管理環境を、ユーザーには柔軟なアクセス環境を提供できるようにするものだ。 基本的にはリモートデスクトップと同じような仕組み
「Windows Server 2008 R2の真価」は、Windows Server 2008の後継OSである、Windows Server 2008 R2の注目機能について解説するコーナーです。 近年、多くのクライアントPCを保有する企業システムでは、クライアントPCの管理・運用コストの削減や、クライアントPCを介した情報漏えいの防止といった難題を抱えている。本連載の第5回目となる今回は、この問題に対するマイクロソフトの回答の1つといえる、Windows Server 2008 R2のリモート・デスクトップ・サービスについて解説する。この機能は、いままでターミナル・サービスと呼ばれていたものの後継である。なぜ認知された名前まで捨てたのか、それを技術者の観点から理解していただきたい。 リモート・デスクトップも仮想化技術の1つ さて、「あたかも……しているように」という抽象化は、仮想化技術
マイクロソフトは次期クライアントOS「Windows 7」と次期サーバーOS「Windows Server 2008 R2」との組み合わせにより、VDI(Virtual Desktop Infrastructure)を強化する考えを示している。実際、米国で開催されたTech・Ed 2009では、VDIに関連したセッションをいくつか行っている。 今回は、サーバー仮想化技術を利用したVDIにフォーカスしてみる。 ■VDIってなに? VDIは、クライアントPCそのものを仮想化し、データセンター側で動かしてしまおうというものだ。データセンター側で動作しているデスクトップ環境には、クライアントPCからアクセスできるほか、シンクライアントを利用してアクセスすることもできる。 VDIは、技術的にはリモートデスクトップやターミナルサービスなどと同じ仕組みを利用している。RDP(Remote Desktop
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