2. フォーカス・リサーチ(1) 送信者レピュテーションの構築手法に関する研究 2.1 はじめに 今から20年前の2004年1月、グローバルで迷惑メール対策を議論するワーキング・グループであるMAAWG(Messaging Anti-Abuse Working Group)にIIJは参加しました。私は2004年4月の最初のFounding Meetingから参加し、その後も継続してメンバー会合であるGeneral Meetingに参加してきました。現在はM3AAWG(注1)と名称を少し変更し、対象範囲も広げて活動しており、2024年2月に20周年となる60回目のGeneral Meetingが開催されました。 MAAWGでの当初の技術的な議論は、電子メールシステムの欠陥ともいうべきメール送信者が誰かを正確に把握できない問題に対する、送信ドメイン認証技術、特にSPF(注2)やDKIM(注3)
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