ほんまに、よーく、賑わせてくれている、と感心しきりのSTAP細胞騒動であるが、小保方晴子さんの博士学位論文の剽窃がすさまじく、しかも、参照文献リストにあげられている文献が本文とは無関係に他人の論文の文献リストをコピペしたものだった。 ネット上に掲載された剽窃部分を見たが、目を疑ってしまった。これは、剽窃と言うより転載のたぐいだ。彼女は、他人の文章や図版を転載することが論文を作成することと思っているようだ。何百もの論文を読んだと言うが、転載用のものを探し回っていたということなんだろう、というのは私の娘の感想だ。うん、わかりやすい感想だ。おまけに言えば、転載の天才ということか。でも、見破られる程度のことしかできないとすれば、天才とは言えないか。 件(くだん)の国立大学の教授が、こんなことを言っていた。 「学位請求論文を審査した教授連は、なあなあで審査らしい審査をしなかったんだろう。論文にも目を