男子ゴルフのフジサンケイクラシック(山梨・富士桜CC=7437ヤード、パー71)は31日、第2ラウンドを行い、2週連続優勝を狙う金亨成(キム・ヒョンソン、韓国)と、ツアー3勝の46歳、プラヤド・マークセン(タイ)が通算5アンダーで首位。1打差の3位に前日トップの宮本勝昌と、岩田寛がつけた。昨秋に初勝利を果たした河野晃一郎が3アンダーの5位。2番パー3でホールインワンを達成した細川和彦ら7人が2アンダーの6位で追う。池田勇太は1オーバーで36位。前年優勝の諸藤将次をはじめ2オーバー、50位までの62選手が決勝ラウンドに進んだ。石川遼は3オーバーの63位。予選通過ラインに1打足りず、国内ツアー2戦連続の予選落ちとなった。
政府は15日、今後のエネルギー・環境政策について国民から直接意見を聞く第2回の意見聴取会を仙台市で開いた。東日本大震災の被災地で初めての開催だが、9人しかいない発言者の1人として東北電力の幹部が原発を推進する意見を述べるなどしたため、会場から不満の声が上がり一時騒然となった。 発言したのは東北電の事業戦略の中心的役割を担う企画部長。発言者には首都圏在住者も3人選ばれており、被災地の反発を招きかねない運営方法に批判が強まりそうだ。 出席した細野原発事故担当相は聴取会後、発言者の選考過程の公正さを強調した上で、東北電幹部が含まれたことに不快感を示した。(共同)
梅雨終盤の北部九州を12日から襲い続ける豪雨は福岡県に拡大した。矢部川などで堤防が決壊し、河川氾濫が筑後平野で相次ぎ、柳川市の氾濫域では老人ホームなどが孤立する事態となった。熊本や福岡に甚大な被害をもたらした1953年6月の梅雨前線による北九州豪雨を思わせる大雨の猛威に住民たちは不安を募らせた。 福岡県柳川市内を流れる矢部川と沖端川(おきのはたがわ)が決壊し、同市内の各地で浸水し、孤立する住宅も出て、全市に避難指示が出た。同市によると午後5時現在、避難先となった小学校や公共施設の周辺が冠水するなどし、少なくとも5カ所で計254人が孤立しているという。 同市三橋町の特別養護老人ホーム「ありあけ園」は、矢部川に近く、もともと田に囲まれており、堤防決壊とともに周囲一面が湖のようになった。建物内への浸水はないものの、入所者68人と職員約25人が閉じ込められた。 事務長は「深い所では約1メートル、道
「ヒゲの殿下」の愛称で親しまれ、障害者福祉活動などで知られた寛仁(ともひと)親王殿下が6日午後3時35分、入院先の佐々木研究所付属杏雲堂病院(東京都千代田区)で亡くなられた。宮内庁関係者が明らかにした。66歳だった。昭和天皇の弟である三笠宮さま(96)の長男で、天皇陛下のいとこ。皇位継承順位は6位だった。
内閣府原子力委員会が原発の使用済み核燃料の再処理政策を論議してきた原子力委・小委員会の報告案を作成するため4月24日、経済産業省・資源エネルギー庁、電気事業者ら推進側だけを集め「勉強会」と称する秘密会議を開いていたことが分かった。表紙に「取扱注意」と記載された報告案の原案が配られ、再処理に有利になるよう求める事業者側の意向に沿って、結論部分に当たる「総合評価」が書き換えられ、小委員会に提出された。政府がゼロベースの見直しを強調する裏で、政策がゆがめられている実態が浮かんだ。 小委員会は修正後の総合評価を踏襲して取りまとめ、23日、「新大綱策定会議」(議長・近藤駿介原子力委員長)に報告して事実上解散した。近く政府のエネルギー・環境会議に報告される。 毎日新聞はA4判79ページの資料を入手した。表紙右上に「4/24勉強会用【取扱注意】」、表題は「原子力発電・核燃料サイクル技術等検討小委員会(第
東京電力の値上げを審査する経済産業省の「電気料金審査専門委員会」(委員長・安念潤司中央大法科大学院教授)で23日、電力会社の利益が家庭などの小口顧客に過度に依存している収益分析が示された。不公平感から今後の値上げの議論にも影響を与えかねず、電力小売りの全面自由化を含めた電力改革の論議を加速させる材料になりそうだ。 専門委で示されたのは、電力10社の06〜10年度の企業向け、家庭向け別販売電力量、収入、利益の数値。全社合計では、企業向け販売量が全体の62%なのに利益は31%にとどまり、家庭向け販売量は38%なのに利益は69%を占めた。 こうした収益構造は全社共通だが、東電の小口依存は突出している。平均販売電力量では家庭向けが38%(1095億キロワット時)、工場やビルなどの企業向けが62%(1801億キロワット時)なのに対し、利益では家庭が91%(1394億円)、企業が9%(143億円)。企
○中日1−0DeNA●(30日・ナゴヤドーム) 杉下茂氏が中日時代にマークした211勝の球団記録を、山本昌が54年ぶりに塗り替えた。お立ち台では「杉下さんにかわいがってもらったので、恩返しできてうれしい」と幸せをかみしめた。 7回2安打無失点。新記録にふさわしい内容だった。一回、先頭の一輝に中前打されたが、1死二塁から、3番・中村を136キロの直球で右飛、4番・ラミレスは外角低めの134キロで見逃し三振に仕留めた。 20代後半の時と同じように、130キロ台の直球と、それをより速く見せるカーブ、右打者の外角低めに沈むスクリューで緩急を使い、先発に全員右打者を並べたDeNA打線を封じた。防御率0.55はリーグトップ。高木監督は「(92〜95年に指揮を執っていた)あのころと投球のイメージが変わらない」と驚いた。 杉下氏からは球団新記録について「早くしろ」と声をかけられていた。プロ29年目での達成
自民党は27日、新たな憲法改正草案を発表した。9条に首相を最高指揮官とする「国防軍」を持つと明記し、天皇を「日本国の元首」と規定、国旗・国歌への尊重義務を設けるなど、05年にまとめた新憲法草案より強い保守色を鮮明にした。日本が独立を果たしたサンフランシスコ講和条約の発効から60年となる28日に合わせて決定した。 谷垣禎一総裁は草案発表の記者会見で、「自民党が先頭に立ち、自主憲法の制定に向けた取り組みを加速させ、日本の進むべき進路と骨格を明確にしたい」と強調した。新草案は05年草案をベースにした改定版。 草案では、前文で日本について「長い歴史と固有の文化を持ち、国民統合の象徴である天皇を頂く国家」と規定。「日本国民は、国と郷土を誇りと気概を持って自ら守り、和を尊び、家族や社会全体が助け合って国家を形成する」などとした。 天皇については、1条に日本国の「元首」とも明記した。国旗・国歌については
下松市長選で無投票で4選を決め、万歳をする井川成正氏(中央)=山口県下松市楠木町の選挙事務所で2012年4月8日午後5時16分、遠藤雅彦撮影 任期満了に伴う山口県下松市長選は8日告示され、無所属で現職の井川成正氏(82)が無投票で4選を果たした。井川氏は全国最高齢の市長。 4選を決めた井川氏は、同市楠木町の選挙事務所で「自分は年齢を気にしたことはない。『いつも青春』の気持ちでやっている」と述べたうえで、「これまでの経験はプラスになると思う」と多選批判を退けた。 井川氏は00年4月、同市議7期目の途中で市長選に出馬し、初当選した。前回(08年)の市長選も無投票当選だった。【遠藤雅彦】
依頼者から預かった金を返還していないなどの金銭トラブルが発覚した高橋浩文弁護士(51)=福岡県弁護士会所属=に対し、福岡地裁は29日、破産手続きの開始決定を出した。破産管財人に選任された川副正敏弁護士によると、訴訟や事件の依頼者36人から預かった2億5470万円を含め、債権者は64人で負債総額は約3億5230万円に上る可能性があるという。 今月26日に自己破産を申し立てていた。破産が確定すれば弁護士資格を失う。破産管財人は今後、債権や財産の調査をするが、川副弁護士は「事件記録が整理されておらず、調査は1年以上かかる可能性がある」としている。 川副弁護士によると、高橋弁護士は「07年ごろから事件処理が滞り、依頼者からの抗議を受けて着手金を返したりしているうちに負債が増え、預かり金に手を付けた」と話しているという。交通事故の和解金を依頼者に渡していないなどの被害が出ているという。被害の相談や委
大阪市の橋下徹市長は18日、ツイッター上で読売新聞グループ本社の渡辺恒雄会長・主筆に対し、「渡辺氏の方が独裁じゃないか」と批判した。渡辺会長は今月発売された月刊誌で、橋下市長の発言や政治手法について「(ナチスドイツの)ヒトラーを想起する」との危惧を示していた。 渡辺会長は月刊誌「文芸春秋」(4月号)で、橋下市長の持論である憲法改正の要件緩和などを評価した上で、橋下市長が選挙について「ある種の白紙委任」と発言したことについて、「私が想起するのはアドルフ・ヒトラー。ヒトラーは首相になった途端『全権委任法』を成立させ、これがファシズムの元凶になった。非常に危険な兆候だと思う」などと指摘していた。 これに対し、橋下市長はこの日、ツイッターで「論理の飛躍」などと反論した。ヒトラーの時代と比べ、メディアや議会のチェックがあることを理由に「独裁なんてやりようがない」とし、更に「渡辺氏の方が読売新聞社だけ
プロ野球・巨人が、ドラフト(新人選択)会議に「逆指名制度」があった時代に獲得した新人選手に関して、プロ野球界で申し合わせた契約金の「最高標準額」1億5000万円(うち出来高払い5000万円)を超える契約を結んでいたことが、15日、明らかになった。巨人は「社会的非難に当たらないと考える」としている。 この日、朝日新聞は、大学生・社会人選手に入団先を選べる逆指名制度や自由獲得枠があった1993~2004年の間に入団した高橋由伸外野手、上原浩治投手(現米大リーグ・レンジャーズ)、二岡智宏内野手(現日本ハム)、阿部慎之助捕手、内海哲也投手、野間口貴彦投手の計6選手が、いずれも最高標準額を超える契約金で、契約を結んだと報じた。 ◇巨人「ルールに反してはいない」 これに対し、巨人は朝日新聞から取材を受けたことを明らかにした上で、反論する文書を発表。「最高標準額は、契約金等の上限ではなく、緩やかな目安と
東京電力福島第1原発事故の原因などを調べている国会の事故調査委員会(委員長、黒川清・元日本学術会議会長)は14日、東京都内で第6回委員会を開いた。東電本店や同原発などを結ぶテレビ会議システムの録画映像から、昨年3月15日早朝、東電幹部が本店に来た菅直人前首相への対応中、4号機の爆発があったことが明らかになった。 映像では、菅前首相が作業員の撤退をめぐって東電の清水正孝前社長らを厳しく叱責する様子が記録されていた。吉田昌郎(まさお)同原発前所長もシステムを通じて菅前首相に対応していた時、4号機で爆発が起きた。東電幹部と菅前首相のやりとりは約50分間だったという。 この日の委員会に出席した武藤栄(さかえ)前副社長は「別の幹部が原発の運転状況を確認していた」などと述べ、菅前首相への対応による作業への支障は否定した。 委員会によると、記録映像は事故直後のものがなく、菅前首相とのやりとりの部分も音声
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