日本が戦争で被害を及ぼした韓国・中国などアジア周辺国を配慮するようになっている現行の教科書検定制度を根本的に見直すと宣言した。下村博文文部科学相は10日に国会で「(安倍首相が2006年に制定した)新教育基本法、新学習指導要綱の趣旨を生かした教科書が必要だが、そうではないと感じる部分が今回の高校教科書の記述(先月検定発表)の中にもあった。子どもたちに日本に生まれてよかったと思ってもらえるような歴史認識も教科書に書き込むことが必要だ」と話した。 安倍内閣の中でも代表的な生粋の右翼に分類される下村文部科学相は、「客観的な学問成果に基づいて正しく学び、誇りをもった日本人としてのアイデンティティーが確立されることが重要だ」という話もした。彼はまた「今後教科書検定の現状と課題を整理し、見直しを検討したい」と強調した。 時事通信は、近現代の歴史に関して近隣アジア諸国への配慮を目的として検定基準に定めてい