大津市で昨年10月、市立中学2年の男子生徒=当時(13)=が飛び降り自殺した問題で、越直美市長は10日、同市教委の会見後に報道陣の取材に応じ、「市教委の追加調査は完全にずさん」と市教委の対応を強く批判、「調査で事実確認できなかった場合は、大津市が責任をとって和解したい」と述べた。また越市長は「私自身はいじめがあったからこそ男子生徒がなくなったと思っている」と、いじめと自殺の因果関係を認める異例の発言をし、和解にも言及した。 今月6日、男子へのいじめについて再調査する意向を表明した際には、目に涙を浮かべていた越市長だが、この日は、約20分にわたり、報道陣にはっきりとした口調で、市教委の対応を厳しく批判。自分自身の強い決意を示すように話し続けた。 自殺といじめの因果関係について越市長は、外部調査委員会を立ち上げて再調査を行うと明言している。