63カ国・地域が参加した2011年の国際数学・理科教育動向調査(TIMSS)で、日本の小学4年の得点が過去最高だったことが分かった。文部科学省は「脱ゆとり」への転換が要因と見ている。ただ、「数学の勉強が好き」という中学2年が4割に満たないなど、勉強意欲は国際平均を大きく下回り、学力とのアンバランスさが目立つ。 1995年から4年ごとに実施している国際教育到達度評価学会(アムステルダム)が11日、発表した。日本の小4算数の平均得点(全体の平均を500点に調整)は、前回を17点上回る585点、理科は11点上がり、559点。両教科とも95年以降で最高点。ほぼ横ばいか低下が続いてきたが、初めて上向いた。中学2年は、数学、理科ともほぼ横ばいだった。 国・地域別の順位は、小4算数が5位、中2理科が4位で、前回より1位ずつ落ちた。小4理科は4位、中2数学は5位で、前回と同じだった。これまでの最高は、