板野、上板両町と阿波市(旧土成町)の3市町の観光地6カ所をつなぐ無料周遊バス「とらバス」が23日、約7年半の運行に終止符を打つ。主な理由は、年間で計540万円の経費を負担する各市町の財政悪化だ。利用客も減った。路線バスが通る施設は一部あるが、ほとんどは公共交通機関を使って行くことができなくなる。 (大隈悠) とらバスは、3市町の管理運営で01年に運行開始。県の体験型科学施設「あすたむらんど徳島」(板野町)や、昔の地元の生活を紹介する体験型施設「彩りの館」(同)、「技の館」(上板町)、「餐(もてなし)の館」(旧土成町)など延長55キロを1時間50分ほどで結び、土日祝と夏休み期間に活躍してきた。 バスは1台(約50人乗り)。03年度で5917人にのぼった乗客は、05年以降、約3500〜3700人と伸び悩み、観光地よりも近くの温泉施設などへの利用者が増え、とらバスの効果が薄れてきたと