石破茂農水相は15日の閣議に2008年度の「水産の動向」(水産白書)を提出し、了承された。子どもの魚離れに歯止めが掛からず、摂取量は過去10年で2割以上減少したと指摘。摂取量の減少が健全な発育に影響を及ぼしかねないとの研究成果を踏まえ、学校給食に地元で取れた水産物を利用するなどの取り組みを求めた。 白書によると、国民1人当たりが魚を食べる量は長年減少しており、特に20歳未満では過去10年で2割以上も減少。その一方で肉は横ばいで推移しているため、06年に肉の摂取量が魚を初めて上回った。減少要因については、(1)魚は調理が面倒と思われている(2)子どもが肉を好む傾向にある−ため、家庭で肉料理が多く食べられていると分析した。 【関連ニュース】 ・ 〔写真特集〕築地市場マグロ競り-大人の社会見学 ・ 〔動画〕築地市場マグロ競り―大人の社会見学 ・ 牛のゲノム解読=乳や肉の品質、生産性向