誤飲事故を防ぐ立体型の錠剤包装シート=兵庫県尼崎市のヤマシタワークス 錠剤のプラスチック製包装シートを1錠ずつ切り離し、誤ってそのまま飲み込んでのどを傷つける事故が相次いでいる。こうした事故を防ぐ包装を兵庫県尼崎市のメーカーが開発した。シート状ではなく、立体構造にすることでシートを切りにくくし、飲み込めないようにした。来春にも製品化する。 開発したのは車の部品や錠剤を作る金型を製造するヤマシタワークス(山下健治社長)。プラスチックにアルミを張り付けた錠剤の包装シートを三角柱型にした。プラスチック部分を押し出すと、シートが破れ錠剤が落ちてくる。すでに特許を取得した。 包装シートは1錠分ずつ切り離すと角がとがっていて、そのまま飲むと食道やのどを傷つける。業界は1996年、1錠ずつにしにくいように、切り離すミシン目を縦か横の一方向のみとすることを申し合わせた。それでも、1錠ごとに切り離して