ジェネリック医薬品(後発薬)の世界最大手、イスラエルのテバファーマスーティカル・インダストリーズは16日、国内3位の大洋薬品工業(名古屋市)の株式の約57%を約370億円で取得し買収することで合意したと発表した。最終的には全株式の取得を目指す。 テバ社のシュロモ・ヤナイ社長兼最高経営責任者(CEO)は都内で記者会見し、「(後発薬市場が)急成長している日本で主導的な役割を果たしたい」と述べた。 テバ社は大洋薬品に3人の取締役を派遣。大洋薬品の島田誠社長は社長にとどまる。島田社長は「今すぐブランドを変えることは考えていない」と語った。 テバ社は世界の60カ国に拠点があり、2010年の売上高は約161億ドル(約1兆3000億円)。日本では医薬品の興和(名古屋市)と合弁会社を設立している。 大洋薬品は11年3月期の売上高が514億円の見込み。高山工場(岐阜県高山市)で製造した薬を調合ミスのまま全国