スペイン南部で9日、エアバス社の軍用輸送機が試験飛行のため離陸した直後に墜落して4人が死亡し、エアバス社の調査チームなどが現場に派遣され、原因を調べることにしています。 エアバス社の発表によりますと、輸送機にはエアバス社の社員でスペイン国籍の6人が乗っていて、このうち4人が死亡し、2人が大けがをしたということです。 輸送機は来月、トルコ政府に引き渡される予定で、試験飛行のためセビリアにある空港を離陸した直後に墜落したということです。 A400Mは、NATO=北大西洋条約機構に加盟するイギリスやフランス、スペイン、トルコなど7か国が共同で開発を進めてきた大型の軍用輸送機で、7か国で合わせて180機を導入する計画ですが、開発の遅れから2年前に実用化が始まったばかりでした。 現場には、エアバス社の調査チームやスペインの航空事故調査当局が派遣され、墜落の原因を調べることにしています。